日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】119.フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島


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日付 : 2023/07/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : スタンダード キング(25㎡) 

2泊3日で鹿児島滞在。

1泊目は鹿児島市内に2023年5月に開業したばかりのシェラトン鹿児島へ宿泊し、2泊目はそれよりも1月ほど早い4月に開業した「フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島」に宿泊することに。

(前日の宿泊先についてはこちら)

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気づけば国内にずいぶんな数の店舗が開業しているから今更説明不要かもしれないが、「フェアフィールド バイ マリオット」は「Trip Base 道の駅プロジェクト」として日本各地にある道の駅の隣接地に開設された、施設が最小限に絞られた廉価版のホテル。

(公式サイトの施設案内はこちら)

www.marriott.com

■ 地図情報

ホテルは大隅半島の中ほど、垂水(たるみず)というところにある。鹿児島市街の鴨池港と垂水港を結ぶフェリーの乗り場から約2kmほどなので、頑張れば公共交通機関と徒歩でアクセスすることも可能。若干遠いといえば遠いが、道は平坦。

(「垂水フェリー」についてはこちら)

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この日は指宿のほうでのんびりしていたら思いの外向かうのに時間がかかり、ホテルに到着したのは23時を廻ったところだった*1

前述の通りホテルは道の駅に隣接している。車を停める際は「道の駅 たるみず はまびら」の駐車場を利用できるので、駐車スペースに困ることはないはず。また、ホテルの目論見とは外れてしまうが、目の前にファミリーマートがあるので軽食などの調達も容易。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

ホテル外観/ 指宿から陸路で23:00過ぎに到着

同系列のホテルにしては少し長めのエントランスを抜けてフロントに辿り着き、チェックイン手続。会員特典としてポイントかちょっとした飲み物とお菓子が選べたが、翌朝が早かったのでポイントを選択した。周辺の案内のパンフレットをもらって手続完了。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

ホテル入口/ フェアフィールド系では珍しい造り

これも「道の駅プロジェクト」共通だが、フロント脇にはちょっとしたラウンジがあり、宿泊者は自由に利用可能。今回は夜遅く到着し朝早く出発したこともあり、特に利用している宿泊客とは遭遇しなかったが、別店舗では日中ほぼ満席になるほど賑わっているのを見たことがある。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

ロビーラウンジ/ 「道の駅プロジェクト」共通の構造

ラウンジの一角には簡単な調理場があり、食器や電子レンジ、オーブントースターにコーヒーメーカーが設置されている。宿泊者なら自由に利用できるというのも他の「道の駅」系フェアフィールドと同様。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

ロビーラウンジ/ 簡単なキッチンがあるのも同様

一方、ちょっと珍しいのが、このホテルには中間フロアの4階にちょっとしたテラスが設置されているところ。到着した日は夜が遅く、翌日は天候が悪くあまり眺望はよくなかったが、天気がよければ桜島が間近に見えるはず。

ちなみに季節にもよるが、垂水は風向きによって桜島の火山灰が流れてくる。言ってもそうそうないだろうと思うかもしれないが、昨年2022年の噴火回数は235回で、2日弱に1回は噴火しているし、火山活動が活発だった2010年代は1,000回以上噴火している。

コンタクトレンズなんかで目に入ると目が開けられないほど痛くなるので、念のため眼鏡なんかを持っておいたほうが良いかもしれない。なお、鹿児島では毎日桜島上空の風向きを天気予報で確認することができる。噴煙の向きは割と死活問題なのだ。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

4階フロア/ 桜島方向にテラスが設置されている

少し脱線したが、ホテル正面には砂浜がある。和歌山や沖縄のマリオット系列のホテルも海に近かったが、こちらはより一層近く、殆ど砂浜に建っているような距離感。

(「沖縄のマリオット」とは例えばこちらのこと)

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フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

建物正面/ 何も見えないが、対岸は薩摩半島

部屋についてはこれまで宿泊した他の「道の駅」系の店舗とほぼ同じ。一頃の東横INNと同じくらい、違いを探すほうが難しい。近頃ではむしろ東横INNの方が最近はバラエティ豊かになっているかもしれない。

(以前宿泊した「フェアフィールド」はこちら)

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フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

客室全景/ 他の「フェアフィールド」と殆ど同じ

部屋に浴槽はなくシャワーブースのみ。洗面台は少し小さめだが、一人で宿泊する分には十分な大きさが確保されている。なお、マリオットのなかでは廉価クラスのホテルとはいえ、アメニティ類は一通り部屋に備え付けられている。外資系のホテルではあまり「アメニティバー」はみたことがないような。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

水回り/ 変化点を探すほうが難しい

飲料水は九州らしく「UKIHA」ブランドのもの。割とよく見るデザインのものだが、鹿児島にあるホテルで福岡県と大分県の県境にちかいうきは市の水が選ばれた理由はちょっと気になるというか、興味深いところ。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

唯一飲料水で違いが見つかった

ベッドボードの操作盤はごく標準的なもので、ベッドの両脇に設置されている。窓に近いほうが主のパネルで、これには電源はコンセントとUSBが1口ずつ設置されていた。

フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

操作盤は特に変わったところなし

そうこうしているうちに日付が変わって就寝。翌朝は鹿児島市内を8時過ぎに出る福岡行きの高速バスに乗車する予定になっていて、06:30にホテルを出発。間近の垂水港からのフェリーでも良かったが、この日は車で約30分ほど走って桜島港フェリーターミナルに向かった。

(逆方向だが、鹿児島市内への戻りに利用したフェリーはこちら)

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ちなみに06:30にホテルを出ると07:00頃桜島港フェリーターミナルに到着し、07:05頃出発する船に乗船、鹿児島市街地側の桜島桟橋に07:25頃到着。車を返却し、08:25発の高速バスで福岡へ向かった。

(乗車した「桜島号」についてはこちら)

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フェアフィールド バイ マリオット鹿児島たるみず桜島

建物外観/ ファミリーマートが隣接している

鹿児島市内から錦江湾沿いにぐるっと回ると結構な距離があるが、桜島、垂水の両フェリー航路を利用すると鹿児島市内から1時間弱でアクセスできる。その意味では、上手く使えば便利なホテルという感じ。大隅半島を観光する場合の拠点として利用するのも良いかもしれない。

(大隅半島にある「雄川の滝」についてはこちら)

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(大隅半島南端の「佐多岬」についてはこちら)

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というお話。

*1:薩摩半島側の山川と大隅半島側の根占を結ぶ「フェリーなんきゅう」というのがあるが、日中しか運航しておらず都合が合わなかったのだ。