日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】118.シェラトン鹿児島


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日付 : 2023/06/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : デラックスキング(35㎡)

2023年の春に開業した鹿児島初の外資系ホテル「シェラトン鹿児島」。その計画が持ち上がった頃から興味津々ではあったが、ついに開業したということで訪れてみた。

(公式サイトはこちら)

www.marriott.co.jp

■ 地図情報

ホテルは鹿児島市内で、新幹線の発着する鹿児島中央駅と繁華街の天文館、そのそれぞれから1.5kmほどのところの、県道20号鹿児島加世田(かせだ)線沿いにある。

元々目の前を走っている鹿児島市電(路面電車)の車庫があったところを車庫移転とともに再開発した結果、このホテルが誕生している。写真右下に小さく写っている石造りの建物はその車庫の遺構のひとつで、路面電車の変電所。

シェラトン鹿児島 建物外観

建物外観/ 目の前を鹿児島市電が走る

ホテルへ公共交通機関でアクセスする場合、後述する鹿児島中央駅からのシャトルバスを利用するのが一般的だと思われるが、路面電車でアクセスすることも可能。その場合、「1系統」の騎射場(きしゃば)電停が最寄りで、横断歩道を渡ると目の前にホテルがある。なお、鹿児島中央駅からの場合は途中乗換えが必要になるので要注意。また、車社会の鹿児島ゆえ当然と言えば当然だが、駐車場も用意されており、1,500円/日とのこと。

シェラトン鹿児島と騎射場電停

建物外観/ ホテル前には市電「騎射場」電停がある

鹿児島中央駅からのシャトルバスは空港リムジンバスや高速バス「桜島号」「きりしま号」が停車する「鹿児島中央ターミナルビル」1階にある、「南国交通バスターミナル」発着。なお、同じバス停を鹿児島を代表する老舗ホテル「城山ホテル鹿児島」の送迎バスも利用しているので、乗り間違えに注意。

(「城山ホテル鹿児島」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

鹿児島中央駅前 シェラトン鹿児島シャトルバス乗り場

南国交通BT/ シャトルバスは3番のりばから出発

ちなみにシャトルバスはこんな車両。定員は20名強だと思われ、時間帯によっては乗り切れない場合もあるかもしれないので要注意。なお、前述の通りホテルまではここから1.5km程度なので、時間に余裕があって天気がよければ15分ほどで到達できる。

鹿児島中央駅前 シェラトン鹿児島シャトルバス

南国交通BT/ 送迎は真っ黒のマイクロバス

ホテルに到着すると正面にフロントがあり、今回はここでチェックイン。なお、一定以上のステータス会員はクラブラウンジで手続をすることができる。出入口脇には比較的大きなロビーラウンジがあり、日中には多くの人で賑わっている様子も見られた。

シェラトン鹿児島 ロビーラウンジ

ロビーラウンジ/ 吹き抜けで天井が高い

この日は最低グレードで手配していたが、会員特典で桜島側の部屋にアップグレード。14階の角にある部屋が割り当てられた。当初レイトチェックアウトは翌日が満室ということで16:00までは難しいという雰囲気だったが、到着したのが23:00近かったからか、最終的には16:00まで可能との回答をもらえた*1

シェラトン鹿児島 客室前

14階客室前/ 和風のインテリアが多い

部屋の広さは35㎡とこの手のホテルにしては狭くも広くもという感じだが、窓が2面についていることもあり解放感はそれなり。

水回りは出入口近くに配置されていて、これは近年開業したマリオット系列のホテルによく見るスタイル。ここ5年くらいの間に生まれたトレンドだろうか。後ろが抜けているぶん、部屋は広く見えるような気もする。

(たとえば名古屋のこのホテル)

biketourist.hatenablog.com

シェラトン鹿児島 客室全景

客室全景/ 手前に水回り、奥に居住部分の間取り

部屋は「鹿児島」という感じではなく、ごくオーソドックスなマリオット系列のホテルといった感じ。鹿児島というのは良くも悪くも個性の強い地域だから、もう少しインパクトのある内装にするかとも思ったが、そうでもなさそうな。

シェラトン鹿児島 客室全景

客室全景/ マリオットでよく見る、標準的な家具配置

ベッド側から出入口側を見るとこのような感じ。別途大浴場が設置されていることもあり、客室に浴槽はなく、シャワーブースのみの設置。左手のドアはお手洗い。

シェラトン鹿児島 水回り

客室水回り/ 客室に浴槽はなく、シャワーブースのみ

アメニティ類はこんな塩梅。外資系のホテルではまだそれほどアメニティバーによる運用は見たことないような。「フェアフィールド」辺りのブランドは洗面台の石鹸が液体石鹸になっていた気がするが、ここは固形石鹸が置いてあった。

シェラトン鹿児島 アメニティ類

客室水回り/ アメニティは客室備え付け

一方、シャワールーム内にはシャンプー、ボディソープ類が壁に設置されている。個包装の容器は蓋を開けたりするのが面倒だから、こちらの方が便利と言えば便利かもしれない。

シェラトン鹿児島 シャンプー類

シャワーブース/ シャンプー類は壁に備え付け

サイドテーブルはこんな塩梅。なお、部屋を見渡してもルームサービスの案内が見当たらなかったのだが、部屋のテレビからメニューが閲覧できるようになっていた。

シェラトン鹿児島 サイドテーブル

ベッド廻り/ 時計には非接触充電機能がついている

壁の操作パネルにはコンセントが1口、USBが1口、USB-TypeCが1口。徐々にではあるが、TypeCの端子が設置されているホテルも見られるようになってきた。

シェラトン鹿児島 コンソールパネル

操作パネル/ USB-TypeCも1口用意されている

部屋に置かれた無料のミネラルウォーターは伊藤園のボトル缶。いままであまり見かけたことのない製品だが、今後よく見るようになっていくだろうか。

シェラトン鹿児島 ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは伊藤園のもの

ともあれ、この日は夜が遅かったため早々に就寝。翌朝起きてみると生憎のお天気。カーテンを開けると眼前にはぼんやり桜島の姿が見えている。恐らく桜島までは直線距離で5kmほどと思われ、晴れればかなり間近に望むことができるはず。

シェラトン鹿児島 客室からの眺望

客室からの眺望/ 正面左奥にぼんやり見えているのが桜島

朝食の写真を収めていないが、朝食は「デイリーソーシャル」での提供。前述の「城山ホテル鹿児島」の圧倒的な朝食には及ばないものの、十分満腹になって部屋に戻った。

食後いくらか休んで大浴場へ向かう途中、ジムを外側から少し見学。規模はそれほど大きくないが、例えばランニングマシンは3台設置されているので待つことはなさそうな。

シェラトン鹿児島 アスレチックジム

ジム/ およそ10m四方くらいの大きさ

通路を進んでいくと休憩スペースがあり、その奥には足湯があり、両サイドには大浴場。大浴場にはタオルが用意されているので、手ぶらでアクセスすることができる。この点、部屋から持ち出すのとそうでないのとは手間に雲泥の差がある。

シェラトン鹿児島 足湯と大浴場入口

足湯と大浴場入口/ タオル類は現地に準備されている

午後になってラウンジを訪れてみることに。このホテルではカードにエレベーターの行先階が登録されていて、パブリックエリア以外へチェックイン時に自室用のカードと、ラウンジアクセス用のカードの2枚が渡される。

シェラトン鹿児島 クラブラウンジ入口

クラブラウンジ入口/ ラウンジアクセス用のカードは別途提供される

ラウンジは長辺に沿ってL字型になっていて、席数はそれなりに豊富。日中時間帯は簡単な茶菓と飲み物が提供されている。なお、冷たい飲み物は一見提供されていないようにも見えるが、隠し扉のような冷蔵庫があり、ここに一通り用意されている。

シェラトン鹿児島 クラブラウンジ

クラブラウンジ/ 席数はそれなりに充実している

客室は桜島方向の眺望だったが、ラウンジの一角からは反対側の鹿児島中央駅方面を望むことができる。以前は観覧車の他にそれほど大きな建物はなかったが、ソラリア西鉄ホテル鹿児島や高層マンションが続々とできて若干埋没気味にも見える。

(「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

シェラトン鹿児島 クラブラウンジからの眺望

クラブラウンジからの眺望/ 正面右が鹿児島中央駅

ラウンジに小一時間滞在したのち、チェックアウト時間ぎりぎりまで客室でのんびり過ごし、荷物をまとめてチェックアウト。せっかくなので1階ロビーラウンジにあるカフェ「&More」のメニューを覗いてみた。ショーケースの内側がライブキッチンになっていて、注文するとここで作ってもらえるのだそう。

シェラトン鹿児島 ロビーラウンジ カフェ

ロビーラウンジ/ 目立つところにライブキッチンがある

この他、ショーケース内には菓子パンやケーキ、甘味類が並んでいた。鹿児島の銘茶「知覧茶」を使ったものが並んでいるのは鹿児島らしいところ。

シェラトン鹿児島 ロビーラウンジ カフェ

ロビーラウンジ/ それぞれ割とお手頃な価格

そんなこんなで滞在を終えてチェックアウト。何だかんだで前述の「城山ホテル鹿児島」と比べてしまうが、個人的な感覚としては以下のようなイメージ。

どっちつかずの結果になってしまったが、何を重視するかによってどちらがが良いかは異なるかなという感じ。設備が洗練されているほうがよければシェラトン、朝食やソフト面を重視し、また、「鹿児島らしさ」を体感したいのであれば城山ホテル鹿児島というところ。

いずれにしても、従来にも増して鹿児島での宿泊先を選ぶ楽しみが出来たのは嬉しい限り。

*1:こちらからは「何時までなら大丈夫か」という聞き方をしたのみで、ごねた訳ではないと念のため。