便名 : JTA/NU0013
日付 : 2022/10/09
機材 : B737-800(73H・V35/V36)
区間 : 岡山(OKJ)08:15→沖縄那覇(OKA)10:20
所要時間 : 02:05
区間マイル : 690
搭乗クラス : 普通席
運航 : JTA(日本トランスオーシャン航空)
JR倉敷駅から始発の空港連絡バスで岡山空港に到着。約1時間ほどの待ち合わせののち、08:15発の便で沖縄那覇空港へ向かう。
(ここまでの移動はこちら)
JR倉敷駅からのバスは06:40頃到着した訳で、飛行機の出発までは約1時間30分の時間があった。ともすると後続のバスで良かったようにも見えるが、あいにく今回搭乗する便に接続する時間の良いバスは他になく、空港でしばらく時間を潰すことに。
しばらくすると、空港ターミナル前にえらく派手なバスがやって来た。これは先日別の機会に乗車した岡山電気軌道の空港連絡バスで、どういう訳か最近国内あちこちで増殖している「チャギントン」のラッピングがされている車。
(同社通常デザインの空港連絡バスがこちら)
(他の「チャギントン」デザインの乗り物はこちら)
ターミナル前にはご多分に漏れず「桃太郎像」が設置されている。背景はかつて自動ドアだったようにも見えるが、ここから出入りしていたこともあるんだろうか。
当時はまだ国際線が回復する前の頃合いで、空港ターミナルの国際線部分は遊休状態。どうやらこの日は演奏会?が開催されるようで、保安検査場前のスペースにはステージと客席が準備されていた。
少しして展望デッキに上がると、この日搭乗する機材は既に搭乗橋が据え付けられていた。機材自体は前夜のうちに岡山空港に到着しており、同じ駐機場を使用する先発のJAL232便(07:15発)の出発後に入ってくる。
ちなみに2023年3月からの夏ダイヤではJTAが東京羽田-岡山路線の一部を運航しているので、現ダイヤでは前日東京と岡山を往復していた便が入ることになるだろうか。そうでないと、東京と岡山を往復している便はひたすら沖縄に帰れないことになってしまう気がする。
(JTAの運航する東京羽田-岡山便はこちら)
新幹線と競合する岡山・広島の両空港はそれほど大きな規模の空港ではないが、航空会社各社ともにラウンジを設置しているのが特徴。こと岡山に関しては2019年に新設されたという点に特異性がある。
また岡山はJALがサポート契約を締結している女子ゴルフの渋野選手の故郷ということで、制限区域内には同氏のパネルがあちこちに置かれているのも他空港とは異なるところ。
ラウンジはここしばらくのうちにリニューアルされた各空港のサクララウンジと同様、乃村工藝社により、「日本のたたずまい」をデザインコンセプトとして設計されている。この乃村工藝社という会社、改めて見るとあちこちに作品を輩出しているらしい。
(同社公式サイトはこちら)
しばらくして搭乗開始。普段ならば機内前方の普通席を選択することが多いが、この日は特に急いでいなかったこともあって後方の座席を選択。後方は割に空いていることが多いが、どういう訳か、前方と比べると揺れが大きいような印象がある。機体の重心から距離が離れているからだろうか?
搭乗してしばらくした頃ふと窓の外を見ると、地上係員さんが噴霧器を使って何やら作業を始めた。しばらくして出来上がったのが以下の絵柄。客室乗務員さんに聞くと岡山空港ではしばしば実演があるそうだが、夏場はすぐ乾いて消えてしまうんだとか。
また、貨物を運ぶコンテナには「がんばろう岡山」「収束を祈って」の文字と、COVID-19の感染拡大当初に話題になった「アマビエ」の絵が掲げられていた。2023年の春頃になってようやく少し沈静化したかと思えば、夏が近づくにつれて感染者が再び拡大してきているように見えるが、いったいどうなるだろうか。
余談だが、JTAのB737はJAL本体のB737よりも1世代新しい「2ku」という種類のWi-Fi用アンテナが設置されているそうで、従来のアンテナよりも通信速度が早いうえ、エンジン始動後すぐからWi-Fiを利用できる。
08:25頃滑走路に進入。滑走路というと真っ平らなイメージがあるかもしれないが、実際にはいくらか勾配がついているケースもあるそうで、実際に岡山空港は両端が高くなっていて、こうしてみると上っているのが分かる。
ちなみに世界で最も勾配が急なのはネパールにある「テンジン・ヒラリー(旧ルクラ)空港」だそうで、11.7%の勾配がついているのだとか。同空港の滑走路は500m程度なので、滑走路の両端で標高が50m違ってくることになる。なお、動画サイトには同空港に関わるものがいくつも上がっているので、興味のある方はご覧あれ。
東から西に向けて離陸し、上昇中に見えてくるのが岡山県総社市のあたりで、流れているのが高梁(たかはし)川。この頃機体左手のA席側からは倉敷の市街地辺りが見えているはず。
岡山空港周辺は曇天で、しばらくすると軽い揺れを伴って雲を突き抜けた。本州から九州にかけてはしばらくこのような状況が続き、地上の様子はあまり見られず。よく見ると、中央左下にブロッケン現象が現れている。
しばらく雲中飛行を続けたのち、奄美群島辺りでようやく雲が取れてきて、降下し始めると沖縄らしい真っ青な海が見えてきた。以下の写真で見えているのは伊是名(いぜな)島。本島北部の今帰仁(なきじん)村にある運天港から船で約1時間の所要時間。
その後飛行機は南下を続け、「美ら海水族館」の上空を掠めて名護湾上空へ。橋で繋がっているこちらの島は「瀬底島」。個人的には以前この辺りでパラセーリングをしたことがあったような。
更に飛び続けると、うるま市から沖縄市の辺りで沖縄本島を縦断する。沖縄本島は縦に長細く、最も幅の細い石川インターチェンジや恩納村にある「おんなの駅 なかゆくい市場」の辺りでは約4kmほどしかない。
その後嘉手納や宜野座の米軍基地を右手に見ながら降下を続けていくと、島の対岸側にぼんやり那覇空港が見えてきた。飛行機は本島の外縁をなぞるように飛び、那覇空港には空港南側、瀬長島側からの着陸。
概ね定刻通り到着したこの日の沖縄は秋らしい高い空。加えて手前にはJTAのジンベエジェット、奥にはANAのスター・ウォーズ特別機となかなか賑やかな駐機場。
ともあれ沖縄に到着した訳で、まずは腹ごしらえをということで、空港内の有名なレストラン「空港食堂」へ向かった。