日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】しらさぎ51号(米原/敦賀)


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便名 : しらさぎ51号
日付 : 2024/04/xx
区間 : 米原(07:47)→敦賀(08:18)
所要時間 : 00:31
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 4,580円(福井まで•事前クレジットカード決済)
運行 : JR西日本

敦賀から臨時快速に乗って米原までやってきたが、折り返して福井へ帰る。往路は在来線を利用したが、復路は北陸新幹線を利用することに。

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米原駅到着後、改札前でe5489で列車の予約をし、自動券売機で乗車券と特急券を発券。端末には「えきねっと」予約の乗車券類はここでは発券できない旨の注意書きがあったが、比較的鉄道を利用する方の私も未だどこで何が発券できるのかはよく分かっていない。

ちなみに敦賀駅で在来線特急列車から北陸新幹線へ乗継ぎをする場合「幹特在特」という表示のされた特急券と、それぞれの列車の座席指定券が発券されるため、都合4枚の乗車券•特急券が発券される。これは在来線特急の「しらさぎ」と新幹線が1つの列車であるような料金形態にしていることによるものなんだとか。

JR米原駅の改札口前

JR米原駅/ JR東海の窓口は新幹線側に開設されている

少し早めにホームに降りると、乗車する列車の出発するホームにはまだ先ほど乗車してきた臨時快速列車の車両が停車中。駅の北側には車庫がある関係で、この時間帯はひっきりなしに車庫に列車が出入りしている。

駅の向こうには圧倒的な存在感の東横INN。どうやら町は新幹線(湖)側に広がっているらしいのだが、自転車で走ったときも在来線側から出発したから、どれくらい栄えている町なのかがいまいちよく分かっていない。

JR米原駅 新幹線ホームと東横INN

JR米原駅/ 新幹線の向こうが町の中心

ちなみに在来線側の駅前には市役所がある。新幹線の駅から市役所までの距離ランキング、なんてものがあるとすれば圧倒的な1位の距離のはず。市に限らず、他に新幹線の駅前に役所が開設されているケースというのはあるんだろうか。

JR米原駅 在来線ホームと米原市役所

JR米原駅/ 殆ど駅直結の米原市役所

件の臨時列車はしばらくホームに留まっていて、何本か列車が出入りした後に出発。今回乗車するしらさぎ号が入線してきたのは出発の10分ほど前だった。この列車は途中長浜駅に停車する分、往路の快速列車よりも停車駅が多いという不思議な状況になっている。

JR米原駅 電光掲示板

JR米原駅/ 乗ってきた臨時列車がしばらく在線

割と新しいイメージのある北陸方面の特急列車だが、今回乗車する681系は登場が1995年から1997年だそうで、古い車両だとまもなく30年選手。よくよく見ると塗装が荒れている面があったり、経年劣化を感じさせる部分もちらほら。

JR米原駅 しらさぎ号の681系

JR米原駅/ 気づけば681系も30年選手

乗車した4号車は大阪方に車椅子スペースが設置されている車両。JR西日本の特急列車の座席はあまり特徴がないものの割とよくできていて、30分そこらの乗車時間では十分な掛け心地。

しらさぎ号の681系車内

しらさぎ号車内/ シンプルながら座り心地上等

2024年3月のダイヤ改正からしらさぎ号は全車指定に移行していて、自由席は設定されなくなっている。東京からの始発はまだ到着していない早朝の便ということもあり、自由席が設定されていれば自由席で良かったが、設定がないとなると如何ともしがたい。

ちなみに乗客は窓際にちらほらという感じで混んでいるというほどではなかったが、車内で電話をしている外国人がおり、少し騒がしかった。

しらさぎ号の681系車内

しらさぎ号車内/ 直前でも空席は十分あった

米原駅を出発すると右手には車庫があり、米原から名古屋方面に向かうJR東海の車両なんかも停車中。近頃名古屋近辺では急速に車両の更新が進んでいるから、次回訪れたときには全く違った風景になっているかもしれない。

JR米原駅 特急しらさぎ号から311系

JR米原駅付近/ 引退の近い311系

琵琶湖沿いは比較的ひらけていることもあり、それほどスピードが出ている感じもないまま近江塩津駅湖西線と合流。新疋田から敦賀までの区間では上りはループ線になっているのに対し、下りは一直線になっているので、頭上を上り線がオーバーパスしていくのが見える。こんな具合に上り下りで全く線形が異なるため、下りは新疋田-敦賀間が6分なのに対し、上りは同駅間に10分を要している。

JR北陸本線 ループ線走行中の特急列車と高速道路

JR北陸本線/ 上り線はこの先ループ線区間

しばらくすると進行方向右手に今回新設された北陸新幹線敦賀車両基地と、遠方に敦賀駅が見えてくる。ちなみにこの車両基地、幅160m、全長1.5kmあるそうで、ちょっとした空港と同じくらいの大きさ。

JR北陸本線 敦賀駅の駅舎全景

敦賀駅付近/ 圧倒的な大きさの新幹線敦賀駅

列車は定刻通り08:18に敦賀駅に到着。この列車には約13分の待ち合わせで08:31発の富山行きつるぎ4号が接続している。13分あれば割に余裕を持って乗継げるのだが、同じ新幹線に接続する08:23着のサンダーバード3号は8分しかなく、こちらは少しタイト。

なお、降車ホーム1面と乗車ホーム1面というように分けて運用する前提で設計されているものの、現在はサンダーバード号の到着ホームとしらさぎ号の到着ホームを分けて運用している模様。現に乗車したしらさぎ号は当初乗車ホームとされた34番線に到着した。この関係で、一部の案内標識は実態と合っていない箇所も見受けられた。

JR北陸本線 敦賀駅の特急列車ホーム

敦賀駅/ 本来は乗車専用ホームの予定だった

将来的には北陸新幹線が新大阪まで延伸する予定で、暫定的な運用となっている敦賀駅。2024年4月時点では全線開通の時期は明示されていないことから、しばらくは現行の運用が継続されることになる。いずれにしても、現時点ではまだいくらか改善点があるやに思われ、今後の改善に期待したいところ。

というお話。