便名 : 便名なし
日付 : 2024/05/xx
区間 : バスタ新宿(19:00)→羽田空港第2ターミナル(19:40)
所要時間 : 00:40
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,400円
運行 : 東京空港交通
日中は東京にいて、夜遅めの便で関西空港へ向かう旅程。何だかんだで今まで利用したことのなかったバスタ新宿から羽田空港へ向かう路線に乗ってみることに。
そんな訳で、やってきたのはJR新宿駅。バスタ新宿は新宿駅のホーム上に構築された人工地盤の上にあるので、新南改札口を出てエスカレーターに乗ると目の前に乗り場がある。山手線であれば11号車、中央線であれば最も東京寄りの1号車の先にエスカレーターがある。
今回乗車する19時頃は地方に向かう昼行高速バスの最終便と、特に長距離の夜行高速バスが出発する時間帯。電光掲示板に映っている、会津若松行きの「夢街道会津」号は以前JR王子駅前から乗車した便で、このバスタ新宿が始発。
(夢街道会津号についてはこちら)
さて、今回乗車する羽田空港行きのバスはA1乗り場からの出発。羽田空港と新宿とを結ぶ路線はかなりの高頻度運行で、バスタ新宿04:40発から最終の22:50発までの間、ピーク時には10分間隔で運行されている。なお、日中の便は近隣のホテルが始発になっているが、今回乗車した19:00発の便はバスタ新宿が始発停留所。
こちらの路線も、以前乗車した歌舞伎町(西武新宿駅前)にある「東急歌舞伎町タワー」から羽田空港へ向かう路線と同様、この路線も乗車券は時間指定制。座席は自由席だが、事前にチケットを購入してから列に加わるシステムになっている。
(新宿歌舞伎町から羽田空港の路線についてはこちら)
乗り込んでみると、車内は何やら普段とは違った雰囲気。特に車両中央出入口側には大きな衝立が設置されていたので何かと思えば、どうやら車椅子用のリフト付き車両が充当されていた模様。
以前羽田空港からスカイツリーに向かう京浜急行バスの運行便で同様の車両に乗車したことがあるが、同社は通常は座席を配置した状態にしていたのに対し、こちらは座席を格納した状態で運用している点に違いがある。市中の路線バスなら数回目にしたことがあるものの、空港バスでは実際に利用しているシーンを見たことがないが、割と利用頻度が高いのかもしれない。
(京浜急行バスの同種車両はこちら)
車椅子用のスペース確保のため、左手前方の座席は数列が前に寄せられ、座面は取り外されていた。その結果、出入口側の座席は5列ほど潰れているので、定員は約10名ちょっと少なくなっているはず。
運転士側の座席配置は一般車両と同様で、座席は「SuperCabin」仕様と同様のもの。座席メーカー、天龍工業の「ハイグレードタイプ」と座席の形は同じように見えるから、同社製の座席だろうか。いずれにしても30分ちょっとの乗車時間にしては上等なシート。
(天龍工業製の座席についてはこちら)
バスタ新宿を出発すると甲州街道を左折、少し走った先で右折、左折を繰り返して都営バスの新宿車庫前を通り、山手通りにぶつかったところで左折といった感じで、割と細い道を右に左に曲がりながら進む。
それぞれの信号で漏れなく引っかかったこともあって若干タイムロスもありつつ、出発から12分ほどで初台南入口に到達し、首都高速中央環状線(C2)に入った。
都心環状線は例のごとく「大橋ジャンクション渋滞中」の表示が出ていたものの特段混雑はなく、湾岸線と合流する大井ジャンクションまでは約9分で到着。ここから羽田空港までは目と鼻の先の距離で、今回の降車地となる第2ターミナルにはバスタ新宿出発から約27分、19:27頃に到着。
同区間を電車で移動しようとするとどれだけ急いでも40分台前半くらいが限界ということを考えると、若干信号に引っかかってなお30分を切る、渋滞のない場合のリムジンバスは圧倒的な速さで、これだけの便数が運行されているというのも納得。
なお、新宿駅から空港行きの乗車は周辺ホテルとバスタ新宿のみだが、降車については新宿駅西口の24番乗り場にも停車するそう。京王線や小田急線など、バスタ新宿からは少し離れたところに駅のある路線を利用する場合には、こちらの利用も検討をお勧め。
というお話。