日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】伊豆箱根鉄道大雄山線•第124列車(大雄山/小田原)


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便名 : 伊豆箱根鉄道大雄山線•第124列車
日付 : 2022/03/xx
区間 : 大雄山(18:50)→小田原(19:11)
所要時間 : 00:21
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : 310円(交通系ICカード決済)
運行 : 伊豆箱根鉄道

下書きに後から入れたものを先に仕上げてしまうから、いつまで経っても書き上がらなかったのがこの記事。小田原を訪れた際に若干時間があったから、未乗だった伊豆箱根鉄道大雄山線を乗り潰してから帰ることに。

伊豆箱根鉄道西武グループの会社で、今回乗車した小田原起点の大雄山線と三島起点の駿豆線の2つの路線を擁する鉄道会社。そのうち大雄山線は全長10kmほどで、所要時間20分ちょっとのそれほど長くない路線。

(事業者公式サイトはこちら)

www.izuhakone.co.jp

行き止まり式の大雄山駅は割に大きな駅舎で、それなりの存在感がある。どうやら「関東の駅百選」にも選定されているんだとか。

同駅からは伊豆箱根バス箱根登山バスの2事業者がバス路線を運行している*1のだが、伊豆箱根バスは「大雄山駅」停留所なのに対し、箱根登山バスは「関本」停留所を名乗っている関係で、知らないとバス路線があることに気づかないかもしれない。その「関本」バス停からは比較的高頻度で小田急新松田駅までの路線バスが運行されている。

伊豆箱根鉄道大雄山駅 駅舎外観

大雄山駅/ 思っていた以上に駅前は栄えている

駅舎は掲げられている広告の影響だろうか、かなりレトロな雰囲気。ただ、その雰囲気に反して交通系ICカードが利用できるのは西武グループだからこそだろうか。路線は単線だが、日中は12分おきと割と高頻度の運転間隔。

伊豆箱根鉄道大雄山駅 駅舎内

大雄山駅/ しっかり交通系ICにも対応

列車はステンレスの3両編成。小田原駅近くに急カーブが存在するため同社の駿豆線を走る車両よりも車体が一回り小さく、全長は18mで車体の裾が真っ直ぐになっている。車体サイズが同じということもあるが、車端部の窓の配置にどことなく京成っぽさがある。

伊豆箱根鉄道大雄山駅 普通列車

大雄山駅/ 列車は3両編成

編成によってロングシートの車両と転換クロスシートの車両があるようだが、今回乗車したのは転換クロスシートのほう。ビニールの枕カバーに模様が入っているからか、やけにレトロな雰囲気。

関東ではドアの鴨居の部分に設置されることの多い電光掲示板だが、この車両は貫通扉の上部に設置されている。この配置は東海地方に多く、名古屋の地下鉄や名鉄なんかがそうだったような。クロスシートだとこの配置の方が見やすいかもしれない。目があまり良くないから、この場所からでは表示は見えなかったが。

伊豆箱根鉄道大雄山線 普通列車の車内

普通列車の車内/ 一部の編成は転換クロスシート

転換クロスシートが入るような路線は比較的混雑の激しくないイメージがあるが、この路線は割と乗車率が高め。できるだけ乗客を詰め込むということであれば、ロングシートの方が向いていそう。

伊豆箱根鉄道大雄山線 普通列車の車内

普通列車の車内/ 小田原駅に近づくほど混雑は激しい

そういえば珍しいのはドアいっぱいに広告が入っているところ。路面電車から地下鉄から、あまり乗降ドアの内側に広告を掲出しているというのは見たことがないような気がする。少し広告がやかましい気もするが、これだけのスペースがあれば活用したいというのも分からないでもない。

伊豆箱根鉄道大雄山線 普通列車の車内

普通列車の車内/ ここまでカラフルで大きい広告も珍しい

乗車時間は20分ちょっとで、あっという間に小田原駅に到着。JRの改札口とは直接接続されていないので、一旦外を経由してJRに乗換え、東海道線で東京へ戻った。

JR常磐線馬橋駅から出ている「流鉄」くらいのローカル線かと思いきや、意外とちゃんとした通勤通学路線で驚いた。東京から日帰り圏内なので、ちょっと気分転換に訪れてみるというのも良いかもしれない。

(ちなみに「流鉄」とはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。

*1:かつては富士急湘南バスの路線もあったようだが、2024年現在では廃止されている模様。