便名 : たにがわ414号
日付 : 2023/03/xx
区間 : ガーラ湯沢(19:11)→上野(20:35)
所要時間 : 01:24
乗車クラス : グリーン車指定席
運賃 : -
運行 : JR東日本
存在は昔から知っていたものの、何だかんだで訪れたことのなかったガーラ湯沢駅。前の予定がいつもより少し早く終わったので、ちょっと立ち寄ってみることに。
そんなわけで首都圏方面からの新幹線に乗ってガーラ湯沢駅に到着。ちなみにこの路線、新幹線車両で運行されるが取扱い上は上越線(在来線)の支線で、JR西日本の博多南線と似たような位置付けになっている。
そもそもシーズンの終わり近い時期ということもあるが、この時間の下り列車に乗客はほとんどおらずホーム上は閑散とした雰囲気。終端駅ということもあって同駅では列車別改札を採用していることからホームに留まることはできず、ホームに列車を待つ乗客の姿はない。
そういえば、ホーム上には過去同路線で走っていた2階建て新幹線「Max」ことE4系新幹線の乗車口案内がまだ残っていた。上ったり下りたりが面倒な車両ではあったが、今となっては少し懐かしいような気もする。
(「Max」についてはこちら)
ホーム脇には各種の保線機械が留置されていた。高崎駅前の「ココ•グラン」だとか、新幹線の線路沿いのホテルに宿泊すると、ときどき夜遅くに作業しているこれら車両の姿を見かけることがある。
(「ココ•グラン」についてはこちら)
改札口は改札機の台数こそそれほど多くないものの、さすがスキー場併設の駅だけあって、改札機の通路幅はかなり広め。柵が立っている部分には昔は改札機が置いてあったんだろうか。
折返し東京へ向かう列車は19:11発で、これが当駅を出発するこの日の最終列車。年末年始や連休などであれば改札前は多くの人で賑わうのかもしれないが、この日は時期も外れていたことから、駅構内には両手で数えられる程度しか利用者はいなかった。
前述の通り、同駅では列車別改札が採用されていて、発車時刻の概ね15分前から改札が始まる。また、臨時駅ではあるが、日中時間帯は「みどりの窓口」が開設されている。
きっぷ売り場にはクレジットカードのみ利用可能な指定席券売機が1台と、乗車券•自由席特急券のみの販売機が2台。在来線特急はここ数年のうちに続々と全車指定席化が進んでいる一方、新幹線はまだその流れにはならなさそう。それにしても、比較的高額の運賃が並ぶなか、越後湯沢駅までの250円が異質。
駅舎はJR東日本系列の「ガーラ湯沢スキー場」と一体になっているので、改札口を出ると目の前ごく近いところに利用券を販売するカウンターが設置されている。
(「ガーラ湯沢スキー場」についてはこちら)
外は真っ暗な最終列車間際の時間帯ともなるとほとんど人気もなく閑散としていたが、このロープの張り方からして、早朝なんかはかなりの混雑をすることが想像できる。東京駅から新幹線に乗れば70分ちょっとでここまで来られる訳で、私がちょっとご飯を食べに大阪に行くのと同じような感じかもしれない。
同じフロアにはスキー用品店や新潟県のお土産を販売するお店、軽食を販売する売店などが広がっている。また、一つ上のフロアには「SPAガーラの湯」なるプールや温浴施設も開設されているほか、休憩スペースも用意されている。
駅構内のレストランでは新潟県のB級グルメとして市民権を得つつある「タレかつ丼」や、県内産コシヒカリを使ったおにぎりなどを販売していた。ただ、この時間帯はすでに閉店していて、何か食べ物を買うとなると売店でお土産を買うくらいしか選択肢はなかった。
そういえば、この一角には当時数を増やしつつあった「Yo-Kai express」の自動販売機も設置されていた。この自動販売機は米国のベンチャー企業が運営していたが、つい最近ソフトバンク系列の会社に買収された模様。
(上野駅で利用した「Yo-Kai express」についてはこちら)
建物の奥の方まで歩いていくとゴンドラ乗り場の入り口があった。同スキー場には16のコースがあり、ゴンドラに乗った先のレストハウスを起点に各方面へ散っていくような仕組み。別途利用券を購入すれば、そのまま隣接する別のスキー場へ移ることもできるとか。
さて、駅改札前に戻ってくると、しばらくして改札開始。とは言ってもコンコース内には売店などもなく、改札を抜けてできることといえばお手洗いへ行くことくらい。
唯一の施設とも言える駅構内のお手洗いはピクトグラムがスキー柄になっている。似たような工夫を凝らしている例は九州の宮崎空港などでも見られ、当地ではゴルフ柄になっていた。沖縄の下地島空港ではかりゆしウェアを着たのがいたような。
(宮崎空港についてはこちら)
駅構内の閑散ぷりの割に改札が始まると割と乗客は集まってきたが、とはいえ12両編成の新幹線に散らばると各車両はガラガラ。ホーム上に人はおらず、少し寂しげな雰囲気。
前述の通り、ここから東京駅まではたかが1時間ちょっとなのだが、この日はグリーン車を選択。余談だが、東京駅からガーラ湯沢駅までは201.0kmなのに対し、これを上野駅発着にすると197.4kmとなり、特急券•グリーン券が1つ下の区画になる。グリーン料金が値上げされた今となっては、結構な差が生じるので覚えておいても損はないかもしれない。
E7系はグランクラスが連結されていることもあって、グリーン車は国際線の飛行機でいうところの「プレミアムエコノミー」くらいの位置付け。とは言っても、各座席がシェルに囲われていない分、個人的にはグランクラスよりも快適なような気もする。
(グランクラスについてはこちら)
この列車は完全な各駅停車で、越後湯沢を出ると上毛高原や本庄早稲田、熊谷にも停車する。それゆえ、最速の列車よりは少し所要時間が長く、上野駅までは1時間20分ちょっとを要する。
珍しいのは熊谷駅で、通常東京へ向かう新幹線の上り列車は12番線に到着するのだが、この列車に関しては11番線ホームの到着。いつでも利用できるように、線路の錆取りを兼ねている感じだろうか。
ともあれ、列車は出発から約1時間30分で上野駅に到着。そういえば、前述の「Yo-Kai express」を利用したのはこの時だったかもしれない。
というお話。