便名 : 南風19号
日付 : 2021/04/xx
区間 : 丸亀(17:45)→高知(19:43)
所要時間 : 01:58
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR四国
香川県から高知県への移動。
当時はJR四国でインターネット予約を取扱い始めた時期で、企画乗車券として「四国WEBトクお試しきっぷ」なるものを発売していた。これは片道6,070円*1の岡山高知間が3,610円になるというもので、ずいぶん割引率が高いせいで今回のように四国島内のみの乗車の場合であっても、岡山から丸亀までの乗車を放棄して企画乗車券を利用した方が安いという妙な状態*2になっていた。
借りていたレンタカーを丸亀駅近くの店舗で返却し、徒歩で駅に向かう。ご時世のせいか、この日駅近隣の商店街は夕方にも関わらず殆どのお店のシャッターが下りていた。ちなみに「丸亀」は「まるがめ」。割と濁点を入れずに読んでいる方も多いような印象がある。
駅に到着すると、構内にはなかなかアクの強い顔出し看板が何枚か置かれていた。「骨付鳥」は以前出張の際に高松駅近くで食べたことがあるが、看板を見る限り元々は丸亀の名物なんだろうか。
改札口に自動改札機はなく、簡易型のICカード処理機があるのみ。写真に映った電光掲示板をご覧になればわかる通り、西側に進むと松山・高知へ、東側は岡山・高松へそれぞれ向かうことができる立地ゆえ列車頻度はそれなりに高い。
電光掲示板に目を向けると、回送列車の通過時刻が表示されているのはちょっと珍しいだろうか。ちなみにお隣岡山県の岡山駅では「貨物列車」の表示を見ることができる。
ホームでしばらく待っていると列車がやって来た。事前には何も把握していなかったが、どうやら乗車する「南風19号」は「アンパンマン列車」だったようで、車内外ともにかなり賑やかにデコレーションがされていた。
(「アンパンマン列車」についてはこちら)
列車は琴平駅を出るとしばらくの間山間部を走る関係で電波の入りがいまひとつ。乗車から程なくして日没を迎えて車窓は期待できず、また調べものをしようにもサイトが表示されずという状況で、ぼーっとしているうちに寝てしまった。
次に起きると列車は既に山間部を脱して平地へ下り、土佐山田駅に到着するところ。同駅から高知駅までは10分ちょっとで、身支度をしているうちに高知駅へ到着。余談だが、今回寝たまま通過してしまった区間は非常にカーブが多く、当初想定されていた空気傾斜方式の車両では性能が追い付かなかったのだとか。そのため、結果的に従来と同様の振り子式の新車が投入される結果となっている。
ホーム上を歩いて移動していると、乗車した車両の座席は普通の模様だったが車両によって内装にも差異があることに気づいた。隣の車両はシートまでアンパンマン模様だったのだが、後に調べると先頭1号車の普通車部分のみこの内装らしい。なかなか賑やかな、ともすれば落ち着かない内装だが、1号車の普通席は24席しかないようなので手配する場合はお早めに。
1号車は普通車とグリーン車が半室ずつの合造車になっているが、グリーン車部分は特に装飾はされておらず通常の内装。座席は北海道・東北系統の新幹線のグリーン車から稼働枕を取り外したような感じに見えるが、稼働枕を設置するのとしないのではそんなにコストが変わってくるんだろうか。
ちなみに、アンパンマン模様になっているのは列車だけではない。高知駅は高架駅舎になっているのだが、ホームから地平の改札口に降りる階段も振り返るとアンパンマンで彩られている。
階段を降りた駅構内の片隅、改札口近くには「歓鯨」として鯨の尻尾のモニュメント。聞くところによると土佐湾は日本有数の鯨の生息域なのだそう。
駅到着後は駅前にある「JRホテルクレメント高知」に宿泊。荷物を置いて徒歩で15分ほどのところにある「ひろめ市場」に向かった。
(当日の記事ではないが、この日の宿についてはこちら)