日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】あさま632号(長野/大宮)


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便名 : あさま632号
日付 : 2021/12/xx
区間 : 長野(21:16)→大宮(22:35)
所要時間 : 01:19
乗車クラス : グリーン車指定席
運行 : JR東日本

名古屋からしなの号で移動し、食事ののちここから新幹線を利用する。もう少し早い時間であれば高速バス等々の選択肢もあったかもしれないが、長野から21時を過ぎて関東に帰れる手段は新幹線しかない。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

食事を終えて駅コンコースに戻ってくると改札口前の店舗は既に店仕舞い済。せめてカフェくらい営業していると助かるのだが、平常時だともう少し遅い時間まで営業しているんだろうか。ちなみに地上階に下りるとスターバックスは営業していて、ここでしばらく時間を潰した。

JR長野駅 改札口前

(@JR長野駅)改札口前のBECKSも閉店後

21時を過ぎても新幹線はまだ何本か出発する列車があるが、改札口のなかは閑散としている。今回乗車するのは21時初頭に出発するあさま632号で、その後も東京方面は21:47発のはくたか578号、22:09発のかがやき518号が控えている。他方、金沢方面へは21:53発のはくたか577号と22:27発のかがやき519号の2本。感覚が古いせいか、長野から約1時間で東京と金沢のいずれにも到達できるというのはまだ違和感がある。

JR長野駅 改札口

(@JR長野駅)発車まで時間があるからか、改札内には人気がない

改札を抜けてホームへ下りる階段付近にある編成表を見ると、8両の表記が覆い隠されつつも若干残っていた。つい最近まで走っていたような気がしているが、引退は2017年3月だそうでもう5年も昔のこと。

JR長野駅 新幹線編成表

(@JR長野駅)12両に統一されて5年が経過した

ホームに下りると乗車する列車は既に停車中。まだドアは開いていなかったが、しばらくするとドアが開いて乗車できるようになった。まだ東京に戻る最終列車の出発まで1時間以上ある中途半端な時間帯だけあって、列車に乗り込む乗客はまばら。

JR長野駅 あさま632号 E7系

(@JR長野駅)「あさま」号は長野始発

今回は「えきねっとトクだ値(15%OFF)」を利用してグリーン車を選択。普通車指定席に定価で上野まで乗るのと割引のグリーン車で大宮まで乗るのでは後者のほうが安かった*1。ちなみに長野駅を起点とすると大宮駅が192.1km、上野駅までが218.8kmなので、長野駅から乗車する場合は大宮駅で降車するのがコストパフォーマンスがよい。

E7系にはグランクラスが設置されているから、グリーン車は中間クラスの扱い。もちろん普通席よりは座席幅も広く快適ではあるものの、飛行機で言うところのプレミアムエコノミー相当という、どこか中途半端さがあるような、ないような。落ち着いた色合いは割と好みなのだが。

あさま632号 E7系 グリーン車

200km程度であればグリーン車で十分

中途半端にグランクラスのある車両とない車両が混在すると車両運用に支障をきたすというのは理解できるものの、今となってはほぼ空気輸送の車両が少し多すぎるような。

(遠い昔のグランクラス乗車記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

2列+2列で横4列配置の座席は割と背もたれ部分が高く、着席すると前方の電光掲示板を確認するのはなかなか難儀するほどの高さ。グランクラスは座席がシェルタイプになっているから、座席足元はグリーン車の座席のほうが圧迫感が少ないように感じる。

あさま632号 E7系 グリーン車

リクライニングは比較的深めに倒れる

リクライニングは電動式。東海道新幹線グリーン車にはシートヒーターが設置されている一方で、より寒い地域へ向かうE7系には設置されていない。ちなみにコンセントは中央の肘掛けに設置されている。

あさま632号 E7系 グリーン車

読書灯は座席の肩部分に設置されている

通路側、窓側の肘掛けにはカップホルダーがある。「ひかりレールスター」の指定席座席なんかには設置されていた気がするが、グリーン車に設置されているのは珍しいような。

あさま632号 E7系 グリーン車

ドリンクホルダーは500mlのペットボトル程度まで対応

列車は21:16に長野駅を出発すると、上越新幹線本庄早稲田駅も含めて完全な各駅停車。このうち本庄早稲田・熊谷の2駅についてはこの日の最終列車としての役割も担っている。ただ、結構な数の停車駅がある割に後続列車に追い抜かれることはなく、その点は東海道新幹線とは違うところ。各駅停車に停車するとはいえ割ときびきびと走り、出発から約55分で高崎駅に到着、約90分で大宮駅に到着する。

2022年6月現在、各駅停車の新幹線で上野から長野までは約110分かかる訳だが、在来線時代、同区間の在来線特急は約190分でこの区間を結んでいたのだそう。新幹線が早いのは言うまでもないが、横川-軽井沢の峠越えがあってなおその所要時間だった訳で、当時の在来線特急も割と速かったんだなと今になって思う。

今回は大宮駅で下車し、在来線で次の目的地へ向かった。

*1:乗車日における上野までの普通車指定席運賃が7,930円に対し、同日の大宮駅下車の「えきねっとトクだ値グリーン車運賃がが6,740円。グリーン車を利用してなお800円ほど安い。