便名 : つばさ121号
日付 : 2022/12/xx
区間 : 大宮(06:37)→宇都宮(07:00)
所要時間 : 00:23
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 3,540円(事前クレジット決済)
運行 : JR東日本
午前中に自由時間ができてどこへ行ってみたものかと思案した結果、栃木県内の未踏破エリアを訪れてみることに。そんな訳でやってきたのは早朝のJR大宮駅。東京都内の上野駅から宇都宮駅までは約105kmで、上野駅から乗車するのと大宮駅から乗車するのとは1区分特急料金が変わってしまうから、ここまでは在来線でやってきた。
乗車するのは06:37発のつばさ121号。2022年春のダイヤ改正で結構な本数が単独運行になる以前においては比較的珍しかった「つばさ」単独運転の列車。記事を見返すと、前回山形を陸路で訪れた際に同じ列車を利用しているらしい。
(当時の記録はこちら)
列車は7両編成での運転だが、車体が在来線サイズのつばさ号をホーム中央に停めると列車とホームの間に大きな隙間に転落する危険があるため、単独運転であっても列車は通常通り柵のある仙台方に寄せて停車する。なお、列車の1号車から10号車は欠番になっていて、11号車から17号車が割り当てられている。
しばらくすると列車が到着。乗車した2022年12月当時からつばさ号は全車指定席で、予約した際に空いていた12号車に乗り込んだ。列車とホームの間には30cm以上の隙間が開いているが、車両側から出る補助ステップがその隙間を埋めている。
秋田新幹線に続き山形新幹線の2代目として登場したE3系車両だが、一部は既に経年により廃車されていて、現在最も古い車両で約18年目。現在試運転が行われている3代目のE8系車両が営業運転に入れば、一気に更新が進むかもしれない。それにしても座席に設置されたテーブルの色が時の流れを感じさせる。
(秋田新幹線のE3系車両についてはこちら)
座席は一頃前のJR東日本の特急列車で多く見られた座面がスライドするタイプのシート。加えてこの車両の普通席で特徴的なのは簡易的なフットレストが設置されているところだろうか。個人的にはあまりこの設備があって身体が楽だと思ったことはないのだが、これは足が短いせいか。
そういえば、以前別の機会に乗車したつばさ号は外装の塗り直しに時を同じくして座席表地をさくらんぼ色のものに変更していたが、この車両は従来のままだった。もしかすると、同系列の中でも先の長くない車両なのかもしれない。
ちなみにこの塗装塗り替えと時を同じくして、列車名を「つばさ」から「つや姫」に変更するという議論が山形県で起こったんだとか。塗装変更と列車名の変更、いずれも時の山形県知事の発案のようだが、個人的にはどちらも今一つ肯定しかねるといった感じ*1。
列車は大宮駅を出ると小山駅は停まらずに宇都宮駅を目指す。小柄な車両ではあるが、スピード的には単独走行でもフル規格の新幹線車両と遜色ないというか、全く変わりない模様。
20分強というと席に着くやいなや到着するような感じで、進行方向左手奥の方に日光連山が見えてくればまもなく宇都宮駅に到着。この頃には随分明るくなってきたが、この日はずいぶん月が綺麗に見えていた。
2014年に現行の塗装にリニューアルされた際、車体には山形の四季をモチーフにしたイラストが車両の両側面に書き入れられた。この列車の最後尾に描かれていた夏の「紅花(べにばな)とさくらんぼ」の他、春の「桜とふきのとう」、秋の「稲穂とりんご」、冬の「蔵王の樹氷」が描かれているのだそう。
余談ながら、現行の塗装をデザインした工業デザイナーの奥山清行氏による自動車運転時の速度超過が問題となった今、JR東日本の車両デザインはどう進んでいくかが気になるところ。だいぶ長いこと同じデザイナーでやってきたが、変更されるんだろうか。
同駅では後続列車の待避もなく、乗降が終わると列車は直ぐに出発していった。次の停車駅は福島県の郡山駅で、宇都宮駅からは約30分で到達する。その後福島駅からは在来線を走行して山形駅には9時前、終点の新庄駅には10時前の到着。
同駅では約10分の待ち合わせでJR烏山線に乗換えるが、Suicaが利用できない。それゆえ一旦改札を出て切符を購入する必要があり少々慌ただしい。早々に改札口へ向かった。
というお話。