日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】こだま839号(新山口/小倉)


■Sponsored Link

便名 : こだま839号
日付 : 2021/05/xx
区間 : 新山口(10:22)→小倉(10:56)
所要時間 : 00:34
乗車クラス : 普通車指定席(元グリーン車)
運行 : JR西日本

山口宇部空港から新山口駅までバスでやって来た。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

ここから目的地の小倉までは新幹線で3駅。新山口駅では先発の10:22発の「こだま839号」よりも次発10:34発の「のぞみ3号」のほうが小倉駅の到着が4分ほど早いのだが、駅で時間を持て余すのも中途半端で先発のこだま号に乗っていくことにした。乗車券を購入して10:10過ぎにホームに上るとすでに列車は停車中。山陽新幹線の「こだま」号は時々異様に停車時間の長い駅がある。

こだま839号 新山口駅

(@新山口駅)同駅では10分以上の停車時間がある

列車は500系8両編成。同車種は量産先行車製造が1996年、量産車製造が1997年から1998年だったそうで、車両によっては既に25年目に突入している。そのうち16両で走っていた期間は13年ほどだったそうだから、気づけば経歴の半分ほどを8両編成で走っていることになる。そのデザインゆえさほど古くは見えないが、今や後に製造されたN700系が廃車されているわけだから新幹線としては異様に長寿命の車両。

こだま839号 新山口駅

(@新山口駅)30年目は迎えられるだろうか

小倉までは3駅ほどと短い距離ではあるが、「エクスプレス予約」であれば指定席と自由席に値段差はなく、指定席を選択。ご存じの方もおられるかと思うが、500系の指定席は車両によって設置されている座席が違う。今回は元々グリーン車で使用されていた座席が設置されている6号車に乗り込んだ。

こだま839号 新山口駅

(@新山口駅)6号車は元グリーン車の座席

座席は2列+2列の横4列。普通席への変更されるに際し元々設置されていた稼働枕が取り外されているため若干頭の座りが悪いが、それを考慮しても通常の指定席の座席よりも快適。窓を見ると、通常の車両よりも若干横長に拡大されているのが元グリーン車らしいところ。これは500系以後の東海道・山陽系統の新幹線でも同様。

こだま839号 普通車指定席 座席

枕廻りと手すりが当時との変化点

なお、参考までに座席は以下のようになっている。

列車はものすごく混雑しているという感じではなく、ちらほら埋まっているくらいの状況。

こだま839号 新山口駅

窓枠の装飾もグリーン車時代のまま

新山口駅から小倉駅までは30分ちょっとの所要時間だが、距離にしては約85kmある。停車時間を含めた平均速度(表定速度と言うらしい)は約150km/hで、途中で通過待ちがある割にはそれなりの速さ。ただ、後ろからやって来る「のぞみ3号」はどう区間を19分で走破するから、表定速度は268km/hと圧倒的に速い。何とか逃げ切れないものかと思ったが、計算してみて改めてそれは抜かれるよねと思った次第。

小倉駅の1つ手前、新下関駅で「のぞみ3号」に抜かれ、トンネル内をしばらく走ると九州に上陸、小倉駅へ到着した。そういえば、小倉駅の改札外にある自動券売機にはやたらと「モバイルSuicaは使用できない」旨の表示が貼り付けられていた。ここまでしなくてもという量だが、何か過去に問題でも起きたんだろうか。

JR小倉駅 自動券売機

(@JR小倉駅)異様な数の警告

ともあれ小倉駅に到着し、カーシェアに乗り換えて目的地へ向かった。