日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】空港リムジンバス大阪空港-西宮線(大阪空港/阪神甲子園)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/08/xx
区間 : 大阪空港(09:10)→阪神甲子園(09:35)
所要時間 : 00:25
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 730円(交通系ICカード決済)
運行 : 阪急観光バス

今年2023年夏は数年ぶりに「夏の甲子園」を観に日帰りで大阪を訪れた。一般的に東京からのアクセスといえば新幹線なんだと思うが、今回は伊丹空港まで飛行機で飛び、そこから空港リムジンバスで甲子園へ向かうルートを選択した。

(運行事業者公式サイトはこちら)

www.okkbus.co.jp

伊丹空港(大阪空港)では阪神甲子園駅行きのバスは中央北寄りの4番乗り場からの出発。2020年のリニューアル以前はANA側始発、JAL側に立ち寄って目的地、というルートだったが、到着出口が中央に集約されたタイミングで乗り場は1ヶ所に纏まった。JAL側から乗車することの多い身としては空車状態で乗車できる今の運用の方がありがたい。

大阪空港 空港リムジンバス乗り場案内

大阪空港(伊丹)/ 4番乗り場は階段直下にある

今回乗車する09:10発の便はこの日伊丹空港から出発する始発便。路線は阪急観光バス(旧大阪空港交通)と阪神バスの共同運行で、乗車する便は阪急観光バスによる運行。いずれの運行便も交通系ICカードを利用することができる。

羽田空港発着の空港連絡バスとの比較では、羽田空港発の多くの便で交通系ICカードを利用する場合は「時間指定券」が必要になる一方で、同空港発の路線はそのまま列に加わり、乗車時に端末にタッチして運賃を支払うのみで済む。この辺りは厳密に定員管理をする必要のある羽田空港と、柔軟に続行便が出せる伊丹空港のスタイルの差だと思われる。

大阪空港 空港リムジンバス4番乗り場 阪神甲子園行き

大阪空港(伊丹)/ 出発30分ほど前から行列が形成され始めた

隣の乗り場からは蛍池駅始発の関西空港行き、名神高槻•高速京田辺•津田駅行きが発着する。関西空港は国内線がそれほど充実していないから、両空港間の往来もそれなりに多い模様。一頃前(2016年頃)は伊丹着/関空発(もしくはその逆)の搭乗券を見せれば空港リムジンバスが無料になるキャンペーンを実施していた時期もあったが、現在は特に実施されていなさそう。

大阪空港 空港リムジンバス4番乗り場

大阪空港(伊丹)/ 隣は関西空港行きのバス乗り場

思いの外飛行機でやってきて甲子園球場に向かう観客というのは多いようで、出発時刻の30分ほど前にバス停に着いた時点で既に10名以上が並んでいて、私の後ろにもすぐに行列が伸びていった。

そのような状況ゆえ、出発5分ほど前にバスが到着するとあっという間に満席に。羽田空港ならばあっさり次の便を案内されるところだが、伊丹空港では多くの場合(他路線も含め)すぐに臨時便が仕立てられる。これは阪急観光バスの車庫がすぐ近くにあるからできる芸当。

大阪空港 空港リムジンバス 大阪空港-西宮線

大阪空港(伊丹)/ 補助席は使わず、臨時便で対応するらしい

そんな訳で結構な数の乗客を残してバスは出発。バスの所要時間は25分で、距離は約20km。目安になるものがないと分かりづらいが、首都圏で言えば渋谷から羽田空港までに相当する距離。電車移動だと一旦梅田に出る必要があって距離的にもロスがある上、所要時間も1時間ほど要するから、この区間をバスで直行できるのは大きな強み。

バスは大阪空港入口から阪神高速11号池田線に入り、豊中インターで名神高速道路に乗換え、同道路の終点となる西宮インターチェンジまで走って一般道のルート。高速道路を走っている時間はごく僅かで、渋滞もなかったから20分もしないうちに一般道に戻った。

西宮インターから甲子園駅に向かう道中には郵便局があるが、さすが野球の街ということで、街中の郵便局の壁に掲げられているアイコンも野球ボールとバットをモチーフにしたものになっていた。

甲子園郵便局 庁舎外観

甲子園郵便局/ 野球場のある街らしい郵便局

出発から約25分、09:40頃にバスは阪神甲子園駅前の5番バス乗り場に到着。バスは同駅を経由して阪急西宮北口駅まで向かうが、ここで乗客の大半が下車した。ちなみに球場へはバスを降りて右手の横断歩道経由で向かうのが最短ルート。高架道路に阻まれて見づらいが、球場は道路を横断してすぐ目の前にある。

阪神甲子園 駅前バスロータリー

阪神甲子園/ バス停は東口側にある

空港リムジンバスは空港発着ともにこのバス停に停まる。1点注意しておくべきは、近隣にある「ららぽーと甲子園」渋滞などで時折バスが大幅に遅延することがあるので、他の路線を利用するとき以上に時間に余裕を持っておく必要がある。過去一度バスが30分以上遅延し、予定していた飛行機に間に合わなかった*1ことがあった。

阪神甲子園 空港リムジンバス乗り場 阪急観光バス

阪神甲子園/ 空港バスは着発ともにこのバス停

この日は第2試合の観戦で、第1試合の7回頃に到着した。朝08:00からの第1試合には間に合わないが、予定通りであれば10:30過ぎに開始する第2試合以降であればある程度余裕を持って間に合うような塩梅。

阪神甲子園 空港リムジンバス乗り場 阪急観光バス

阪神甲子園/ 時折大幅に遅延するので、時間に余裕が必要

首都圏からだと東京駅06:00発の新幹線に乗れば09:00過ぎには甲子園駅に到着できるそうで、バス利用では若干遅れをとることになるが、新大阪、大阪(梅田)と混雑する駅での乗換えを避けてアクセスできるメリットがある。なお、一応空港から梅田経由で1時間掛けて甲子園駅に向かえば到着時刻は大体トントンだが、これではあまり空路のメリットが活かせない。

尤も、バスを待たずにタクシーに乗るとすれば、朝07:30過ぎに伊丹空港に到着する羽田からの始発便に搭乗した場合は08:00過ぎに甲子園球場近辺まで到着できると思われ、ともすると飛行機の方が有利になるかもしれない。ただしタクシー料金は10,000円前後掛かる模様。贅沢を言えば、春夏の高校野球の時期だけでも朝8時台に空港を出発する便が1便あると嬉しいのだが。

というお話。

*1:この時は交通機関起因の乗り遅れということで、次便に振り替えてもらった。