便名 : JAL/JL0241
日付 : 2023/07/xx
機材 : B737-800(73H/V35)
区間 : 岡山(OKJ)07:15→東京羽田(HND)08:25
所要時間 : 01:10
区間マイル : 356
搭乗クラス : 普通席
運航 : JTA(日本トランスオーシャン航空)
所用で岡山市を訪れ宿泊、翌朝の始発便で東京へ戻る旅程。岡山市内から空港連絡バスに乗り、出発30分前を少し過ぎた頃に岡山空港に到着。すでに開いている物販店で簡単に買い物をして保安検査場を通過したのが06:50頃。
(ここまでの移動はこちら)
岡山空港には「サクララウンジ」があるから、入室して待っていてもよかったのだが、滞在時間が10分にも満たないと少し忙しなく、搭乗口付近で待つことに。
率直に言ってインパクトのある観光地が少ない岡山県ということで、空港内には県内で映画のロケ地になった場所を紹介する広告が掲出されている。全く聞いたことのない作品もあるが、割と県内あちこちで撮影がされているらしい。
岡山空港のJAL便で特徴的なのが、羽田空港の到着搭乗口を予め表示しているところ。羽田空港到着後は空港連絡バスに乗り換えることが多いから、この情報、個人的には割と重宝している。京急やモノレールでは大した影響はないが、バスの場合は例えば5番、12番、18番のどれに着くかによって到着後の移動距離が全然変わってしまうのだ。できれば他の空港にも展開してほしいくらい。
制限区域内は保安検査場を背にして左手がJAL、右手がANAが利用していて、左手側には岡山県出身のプロゴルファー、渋野選手関連の広告がいくつか掲出されている。
ANA側には「ANA FESTA」が出店しているが、前回岡山空港を利用した頃から継続して人員不足のようで営業日、営業時間が不安定。大阪の伊丹空港ではそもそもANA FESTAが撤退する事態が生じているが、ANAは今後このビジネスをどうしていくのだろうか。
07:00頃に改札が始まって搭乗。ちなみにこの便は本州内完結の路線であるものの、2023年3月に始まる夏ダイヤよりJTA(日本トランスオーシャン航空)による運行となっている。岡山以外にも、羽田空港と石川県の小松空港を結ぶ路線も同様。
午前中に西日本から東京へ向かう便は眺望的に進行方向左手の座席が狙い目で、今回は普通席の7A席を確保した。この席はクラスJと普通席の境目ということで、シートピッチがクラスJよりも大きくなっている当たり席。
隣の搭乗口には10分先発のANA便が駐機していたが、ほぼ定刻で一足先に出発。飛行機が出ていったところをぼーっと眺めていると、何やら横断幕を掲出していたらしく、エプロンに人が沢山いる様子が見えた。その奥にはJTA機がもう1機駐機しているが、これは以前搭乗した沖縄那覇行きに使用される飛行機。そういえば以前「散水アート」を見たのがこの那覇行きの便だった。
(「散水アート」についてはこちら)
定刻通りに出発し07:20過ぎに滑走路端に到着すると、待機する事もなくそのまま離陸。岡山空港の滑走路は07/25で、今回は西から東に向けて離陸滑走。国内各地の空港で同じ角度から滑走路を眺めているが、岡山空港は割と起伏が激しい印象がある。下って上るような形状に見えるが、中央に水が溜まったりしないんだろうか。
岡山近辺はあまり天気が良くなかったが、しばらく東に飛ぶと青空が見えるようになってきた。ただ雲はそれなりに多く、地上はあまりよく見えない。JTAのB737型機のいいところはエンジン始動からWi-Fiが利用可能なところで、この辺りでは雑用をしながら過ごした。
離陸から10分ほどで兵庫県姫路市上空を通過。姫路城がかなりの面積を占めているから分かりやすい。中央下のJR姫路駅からカーブして上方向に伸びているのがJR播但線で、「天空の城」とも言われる竹田城のある竹田駅を経て、約65km先にある和田山駅でJR山陰本線と合流する。
飛行機は更に東へ飛んでいくが、この辺りを眺めていると異様な数のゴルフ場があることに気づく。ただ、調べてみると兵庫県のゴルフ場数は122コースで全国4位(2015年)だそうで、これよりも多い道•県があることに驚く。ちなみに1位は北海道で244コース、次点は千葉県で165コース、追って栃木県の153コースといった塩梅。
兵庫県から5分ほどで京都府上空へ到達。写真では薄雲がかかってよく見えないが、中央奥に京都市街地があり、右奥あたりに滋賀県の琵琶湖がある。
京都府上空から更に5分ほどで伊勢湾上空に到達。当たり前ながらこの辺りではまだ離陸上昇中の伊丹発便よりも速度がついているから移動速度は速く、そして高度もだいぶ高いように見える。
(伊丹空港発の便からの風景はこちら)
中部空港から10分ほどすると静岡県•駿河湾に差し掛かる。雲の切れ間から手前に見えるのが静岡県静岡市にある三保松原。海岸線は7kmにわたって続いていて、富士山を背景に白砂青松の絶景が広がっているスポット。この天気では地上から富士山は見えなさそうだが。
しばらく富士山は確認できなかったが、伊豆半島上空に差し掛かる頃になって遠くにぼんやり富士山の姿が見えてきた。7月という事もあり夏山の装いだが、目を凝らすとうっすら雪を纏っている部分があるような。
伊豆大島上空で高度を下げ、房総半島を北上すると木更津市付近で東京湾に出、羽田空港には南側から着陸。この頃見えているのは君津市付近の工業地帯で、地図に照らすと火力発電所か何かだろうか。
東京湾上に出ると進行方向左手にうっすら京浜工業地帯の工場群が見えてくる。中央左に見えているのが東扇島のはずで、その奥に首都高速湾岸線の「鶴見つばさ橋」が見える。
着陸直前に見える川崎浮島では、埋立てによる拡張工事を実施中。ちょうど飛行機が通過するタイミングで土砂を投入する様子が見えた。この拡張されるスペースは何に使われるんだろうか。
ともあれ羽田空港のA滑走路(34L)に着陸。国際線側の駐機場は一頃前と同じくらい飛行機が沢山駐機しているが、当時とは違って海外航空会社の機材が増え、大分賑やかになってきた。
幸いA滑走路から第1ターミナルは近いから、着陸から3分ほどで駐機場へ到着。岡山空港で表示されていた通り、駐機場18番に到着したのが08:27頃。フローコントロールによって時として派手に遅れることのあるこの時間帯の便にしては上出来。
朝早い時間帯は空港発の空港連絡バスの本数が充実しておらず、うまく乗り継げる便がなかった。「空港快速」のないこの時間帯のモノレールに乗るのもあまり気乗りしないが、選択肢がないことには如何ともしがたく、モノレールに乗換えて都心へ向かった。
というお話。