日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】ANA/NH0026(大阪伊丹/東京羽田)


■Sponsored Link

便名 : ANA/NH0026
日付 : 2023/09/xx
機材 : B787-8(78M)
区間 : 大阪伊丹(ITM)13:00→東京羽田(HND)14:15
所要時間 : 01:15
区間マイル : 280
搭乗クラス : 普通席(国際線機材)
運航 : ANA(全日本空輸)

大阪での私用の予定が終わって東京へ戻るが、今回は復路もANA利用。有償ならJALを利用した訳で、「トクたびマイル」があったからこうなった訳だが、共同運航便ではないANA直営の便を連続して利用するというのは個人的には中々珍しいこと。

(往路についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

そういえば、ANAでは2023年4月1日からSKIPサービスが廃止され、チケットレス搭乗をする場合にはオンラインチェックインが必須になっている。将来的には自動チェックイン機の廃止を目論んでいるのだそう。今まで座席指定だけしておけばそのまま保安検査場を通過できたから、一手間増えるのは単に面倒臭い。

伊丹空港 出発階 SKIP廃止の案内

伊丹空港/ 2023/3末で「SKIP」方式の搭乗は廃止された

ともあれ保安検査を通過すると商業店舗が連なるエリアに入るのだが、一番目立つところにある店舗が閉店だか改装だかで塀で囲われてちょっと圧迫感のある雰囲気。そういえば、2023/9/1には保安検査場前の一般エリアには「堂島ロール」で有名な「モンシェール」が開業したから、制限区域内も何かしらの店舗が入るだろうか。

伊丹空港 制限区域ANA側 店舗跡地

制限区域(ANA側)/ 次の店舗についての言及はなかった

商業エリア中央にある店舗は以前「ANA FESTA」だったのだが、同店舗の撤退に伴い「伊丹空街」*1として再スタートしている。それにしても、伊丹規模の空港を撤退するとなると、ANA FESTAは今後どう舵取りをしていくんだろうか。

伊丹空港 制限区域ANA側 ANA FESTA跡

制限区域(ANA側)/ 「ANA FESTA」は「伊丹空街」になった

時間帯のせいかもしれないが、改装中の店舗も多く全体としてJAL側より活気がない印象。基本的な構造は南側も北側も同様だと思うのだが。

伊丹空港 制限区域ANA側 ANA FESTA跡

制限区域(ANA側)/ お昼時とはいえ、少しお客さんは少なめ

JAL側とANA側で異なるのは、ANA側では店舗エリアと搭乗口エリアの階層が異なっているところ。フードコートの先に下り階段とエスカレーターがあり、搭乗口は下のフロア。JAL側は搭乗口からそれほど離れていないところに物販店があるが、ANA側は搭乗口の階に降りてしまうと自動販売機くらいしか買い物をするところがない。

伊丹空港 制限区域ANA側

制限区域(ANA側)/ 商業エリアと搭乗口は別の階層

搭乗した13時発の便は割と機材繰りに余裕があるようで、出発時刻の約30分前から改札を開始していた。早く改札を始めるのはありがたいのだが、出発20分前を少し切った時点で早々に最終の搭乗案内をアナウンスするのは少し早すぎるような。

伊丹空港 制限区域ANA側 機体外観

伊丹空港/ 国際線仕様のB787(78M)による運航

搭乗したのは「78M」というプレミアムクラス(ビジネスクラス)が40席以上設置されている国際線機材で、往路同様、復路も普通席利用。行きはほぼ最後尾だったが、帰りは進行方向左手で非常口に面した23A座席を選択した。ちなみに国際線機材ではあるものの、通常座席のシートピッチは31インチ(79cm)で国内線と変わらないので、普通席ではメリットが今ひとつ。

(同機材のプレミアムクラスについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ANA26便 B787-8 78M 非常口座席

B787-8(78M)/ 非常口座席は真横には窓がない

この23A座席、座席脇には窓がないが、少し身体を捻れば後ろ側に窓があって辛うじて外の様子を眺めることができる。伊丹空港の32L滑走路から離陸すると、上昇しながら大きく旋回する途中ではいま飛び立った伊丹空港が見えている。

ANA26便 離陸直後 大阪伊丹空港

大阪伊丹空港上空/ 32Lから離陸すると上昇しながら大きく左旋回

この時進行方向左手下方を見ていると、池に日本列島の形をした島の浮いている公園があるのが確認できる。これは「昆陽池(こやいけ)公園」で、かつては糞害によって木が全て枯死してしまっていたが、ここ10年ほどの間に復活したようで青々とした様子が見てとれる。

ANA26便 離陸直後 昆陽池公園

昆陽池公園上空/ 池には日本列島が浮いている

その後も左旋回を続け、270度ほど旋回したところで空港南側を通過して東へ進路を取った。ちなみに先ほど離陸したのは主に大型機が利用する左側の滑走路で、プロペラ機やE170/E190といった比較的小さなジェット機は右側の滑走路を利用する。

ANA26便 離陸直後 大阪伊丹空港全景

大阪伊丹空港全景/ 左側の滑走路から離陸した

その後見えてくるのが万博記念公園。中央下には「ららぽーとEXPOCITY」、中央には左右に中国自動車道が走っている。その道路の向こう側には万博記念公園が広がっていて、観覧車の近くには「太陽の塔」が建っているのも見える。

ANA26便 離陸直後 万博記念公園

万博記念公園上空/ 「太陽の塔」もはっきり確認できる

そこから2分ほどすると、京都市の南側を通過。ここでは手前に宇治川が流れていて、中央左に京都競馬場、少し距離が離れているが、JR京都駅の大きな駅舎と梅小路公園、その奥には京都御所が確認できる。

ANA26便 京都府京都市

京都府京都市付近/ 中央奥の大きな緑地が京都御所

新幹線は琵琶湖に沿って北上するが、飛行機はそのまま鈴鹿山脈を突っ切って東進。この辺りでは少し雲が増えてきたが、中央奥にはうっすら琵琶湖の姿が確認できる。

ANA26便 愛知県上空

滋賀県上空/ 奥に小さく琵琶湖が見える

伊丹空港離陸から15分ほどで三重県津市上空に到達し伊勢湾に出ると、程なくして中部国際空港の南側を通過。空港島は上空から見るとDの字型をしていて、ターミナルはT字型になっているのが分かる。

ANA26便 中部国際空港上空

中部国際空港上空/ 空港島は大きなDの字型

中部空港からはしばらく雲中飛行になったが特に目ぼしい景色もなく、10分ほど読書に勤しんでいると富士山が現れた。全く雪のないのも夏らしくて良いが、少しくらい雪を纏っていた方が富士山らしくて好きかもしれない。

ANA26便 駿河湾上空

駿河湾上空/ 富士山の初冠雪はもう少し先の時期

駿河湾を過ぎると徐々に高度を下げ、房総半島上空から東京湾に出て羽田空港へ着陸するルート。およそ24時間前に同じようなところを通過した訳だが、高度が高いと見える景色も全然違ったものに見える不思議。

(24時間前というのはこちらのこと)

biketourist.hatenablog.com

ANA26便 房総半島上空

房総半島上空/ 房総半島上空を経て34Lに着陸

ともあれ、羽田空港のA滑走路(34L)に着陸。ここから第2ターミナルまではそれなりに離れていて、約10分の地上滑走を経て定刻よりも5分ほど早い14:10頃駐機場へ到着。ただ、比較的後方だったこともあり降機まではそれなりに時間を要し、飛行機を降りたのは定刻の14:15頃だった。

そういえば、隣の駐機場には前日往路で搭乗したのとは別の「鬼滅の刃」特別塗装機が駐機していた。この類の飛行機は追っかけると中々巡り会わないが、特に追いかけていないとやたらと遭遇するから面白い。スカイマークポケモンジェットなんかは10回近く遭遇したような気がする。

ANA26便 鬼滅の刃ジェット 767

羽田空港T2/ この塗装は2023/10/21までの運航

搭乗口から到着出口は微妙に距離があり、5分強で空港連絡バス乗り場に到着。乗り場で交通系ICカード用の時間指定券を入手し、次の目的地へ向けて移動した。

というお話。

*1:空港にあるから「空街」なのだろうが、どこぞのスカイツリーにある商店街と似たような名前。