便名 : つるぎ82号
日付 : 2024/04/xx
区間 : 敦賀(08:55)→福井(09:12)
所要時間 : 00:17
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 4,580円(米原から•事前クレジットカード決済)
運行 : JR西日本
米原から在来線特急「しらさぎ」で敦賀駅へ到着。少し駅構内の見学をするために、直近の列車を見送って1本後の新幹線に乗換える。
(ここまでの移動はこちら)
乗車したしらさぎ号は特急専用ホームの34番線に到着。当初は31•32番線を到着専用、33•34番線を出発専用ホームにしようと目論んでいたようだが、どうやらサンダーバードとしらさぎを同じホームに到着させると乗換えが間に合わなかったのか、別々のホームに到着させることにしたらしい。
余談ながら、この34番線というのは現在日本国内で最も大きなホームの番号なんだそう。ニューヨークのグランドセントラル駅なんかは本当に駅に60本以上のホームがあったりするのだが、敦賀駅の場合は途中が飛び番になっている。
在来線特急で敦賀駅に到着すると、
- エスカレーター等でコンコース階に上がり、
- コンコースを福井方まで数100m歩いて中間改札を通過、
- 更に1フロア上がって新幹線に乗車
ざっくり以上のような流れで、最大300mほど歩くことになる。通常不動産の広告が徒歩1分を80m(4.8km/h)としていることを考えると、在来線が最後尾、新幹線が先頭のような手配をしてしまうと乗換えは結構厳しい。
ちなみに2024年4月現在では今回乗車してきた「しらさぎ」であれば3号車もしくは4号車、「サンダーバード」は列車の長さにもよるが6号車あたりが何かしらのエスカレーターに近い。また、乗継ぎ先の新幹線は9号車が最も改札に近いということになるはず。今のところグリーン車がエスカレーターに近い、ということもなさそう。
出発のホームは基本的に統一されているようで、33番線がサンダーバード、34番線がしらさぎで案内されている。「行き先が表示されていないのが分かりづらい」という事前の評判も聞いていたが、確かに分かりづらいような気もする。この背景色のオレンジはJR東海、青色はJR西日本ということだろうか。
コンコース階にはコンビニエンスストア(セブンイレブン)があり、お土産も販売されている。また、中間改札前にはみどりの窓口も開設されているので、新幹線の特急券を購入していない場合はここで購入することになる。
逆方向、新幹線から在来線特急に乗換える場合は足元の青色(サンダーバード)もしくはオレンジ色(しらさぎ)の表示に従って乗換えることになる。ただ、新幹線が到着すると結構な人波で、あまり足元はよく見えないかもしれない。列車は横並びではなく、基本的にサンダーバードの方が改札に近いところに停車し、奥側にしらさぎが停車する運用になっている模様。
コンコースはタイルが黒色と白色の2色に分かれているのだが、ぱっと見では黒色の部分が混雑していて、従来からの在来線ホーム側の白色部分はあまり活用されていない模様。柱の影になっていて分かりづらいということもあるが、この部分を活用するとスムーズに乗換えることができるかもしれない。
敦賀駅の中間改札は改札機が30基あり、これは日本一の数なんだとか。確かにこうして眺めてみるとかなりの台数があるのがわかる。ただ、11番•12番線に向かうエスカレーターの影に隠れてしまっている関係で、奥の方(在来線側)はあまり活用されていない。先の白いタイル部分と奥の改札口を活用するのがスムーズな乗換えをできるようにするポイントになりそう。
今回利用して思ったのが、自動改札機の処理能力が遅いこと。どうやら自動改札機が所謂「幹特在特」の特急券の処理をするのに通常の倍以上の時間がかかるようで、改札機を通過するのに1人あたり数秒のロスが生じている。このせいで列車が到着するたび改札機前に渋滞が生じている模様。これが改善されるだけでもだいぶスムーズになりそうな。
中間改札を抜けたところで後ろを振り返ると、次の特急列車の出発番線を案内する液晶モニタが設置されていた。列車別に色を分けるなら、特急券そのものを青だオレンジだにしてしまえばいいのにとも思うが、そのために日本全国の駅に別の台紙を用意するのはあまりに非現実的か。
なお、中間改札を新幹線側に入った先には2024年4月現在売店等がないので、何か買い物をしたい時には中間改札前のコンビニエンスストア等で済ませておく必要がある。
今回乗車するのは敦賀駅から富山駅の間のみを運行している「つるぎ」号。列車名は富山県にある「剱(つるぎ)岳」から採用されている。
こちらは東海道•山陽系統の新幹線とは異なり、列車によって各駅停車のものと速達便とが混在している列車。今回見送った富山行きの「つるぎ4号」は各駅停車なのに対し、今回乗車する金沢行きの「つるぎ82号」は途中福井駅だけに停車する速達便。
今回金沢から敦賀までが延伸開業した訳だが、北陸新幹線は最終的に新大阪まで延伸する計画が存在する。ただ、2017年にようやくルートが決まったという段階で、実際に開業するのはまだ20年以上の時間を要すると言われている。
それゆえ、駅の大阪方は将来直線に本線が伸びていくことを予定しつつも、現在は駅を出てすぐのところでレールが途切れている。左手に分岐しているのは今回の開業に伴って新規開設された敦賀の車両基地へつながっている入出庫線。
どうやら今回乗車するつるぎ82号は車両が車庫から出て来るようで、遠くを眺めていると車両基地を出発して徐々に近づいてくる新幹線の車両が見えた。
出発まではまだ若干時間があり、反対側、福井方のホーム端までお散歩。この敦賀駅は国道8号線バイパスをオーバーパスする関係でホームが地上21mのところに位置しているそうだが、駅を出発した新幹線はトンネルに向けて更に高度を上げていくのが目視でもわかる。
前述の通り今回乗車するつるぎ号は速達便で、金沢駅までの間に福井駅しか停車しないタイプ。どうやら毎日運転ではなく臨時列車のようで、この列車が運行される日は臨時のサンダーバード号も運転されるという仕組み。
今回乗車するのは特に何の考えもなくe5489で予約した9号車の指定席。結果的に中間改札から最も近い車両だった。既に何度も乗車しているから座席そのものについては特にどうということもないが、可動式の枕を上げた方が個人的には楽な姿勢がとれると思っている。
以前磐越西線の快速「あいづ」号の記事でも記したが、あちらの列車の指定席の座席の肩のところにはこの新幹線の座席と同じモケットが使われているような気がする。
(「あいづ」号についてはこちら)
敦賀から福井までの間は「サンダーバード」時代が約31分だったところ、新幹線では約17分。確かに新幹線のほうが早いのだが、乗換えに時間がかかってしまってトータルでは大差ないのが少し残念なところ。ちなみに往路の快速列車は約39分で両駅間を結んでいる。
(往路に乗車した快速列車はこちら)
ともあれ、列車は定刻通り福井駅に到着。福井駅は新幹線の途中駅にしては珍しい島式構造で、上下線の列車が同じホームに到着するのが特徴。諸般の事情によってこうなったようだが、県庁所在地駅であり、基本的に通過列車がないからこそできる構造とも言えるだろうか。
朝6時前の出発から3時間ちょっとで福井駅に戻ってきて、日中は用事を済ませ、夕方の高速バスで名古屋へ向かった。とりあえず福井駅到着を以て北陸新幹線は再び完乗を達成。
(福井から名古屋への高速バスについてはこちら)
というお話。