便名 : JAL/JL0584
日付 : 2023/05/xx
機材 : B767-300ER(767/A27)
区間 : 函館(HKD)09:40→東京羽田(HND)11:10
所要時間 : 01:30
区間マイル : 424
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)
ここ数年間お世話になった「フォーポイント バイ シェラトン函館」がリブランドされてマリオット系列から離れることに伴い、お名残宿泊として函館を訪れた時の復路のお話。
(往路の搭乗についてはこちら)
(宿泊先についてはこちら)
翌朝は函館空港09:40発と少し早めの出発。東京と函館を結ぶ便は日に3往復しかなく、次の便だと少し東京に戻る時間が遅くなりすぎることから、JALを利用しようとすると選択の余地がなかった。
函館駅前から函館空港までは函館タクシー系列の函館帝産バスで500円(交通系ICカード不可)、約20分。空港は市街地の端といった場所にあり、道内では比較的アクセスが良好な空港。函館空港発の最終便が19:40発に対して最終の連絡バス出発は函館駅前17:50と少し早い気もするが、日中はそれなりに頻発している。
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搭乗した2024年5月はちょうどANAがSKIPサービスを終了させたタイミングで、各地空港の保安検査場の入口付近には従来同様の搭乗方法が利用できない旨が大々的に掲げられていた。同時に実施しようとしていた自動チェックイン機の廃止はどうにも頓挫したように見えるが、こちらの取組みは今のところ順調に進んでいるんだろうか。

さて、保安検査場を通過して、今回搭乗する584便は到着時と同様に5番搭乗口からの出発。函館空港ではいまだに「反転フラップ式(いわゆる「パタパタ」方式)」の案内表示機が利用されているのが特徴。2005年のターミナル完成と同時に設置されたとするとそろそろ20年になるが、いつまでこの姿を見ることができるだろうか。

この日は到着した前日とは逆方向の西から東方向への離陸滑走。搭乗したくらいから雨が降り出し、あまり視程もよろしくないが、遠方にはぼやっと函館山の姿も確認できる。函館空港の滑走路は3,000mでB767型機にしては余裕があるからか、滑走路末端まで使わずに離陸滑走を開始した。

離陸してしばらくは雲が多い中を飛行していたが、首都圏に近づくにつれて徐々に雲が取れてきた。関東鉄道常総線沿いを降下していくと、進行方向右手下方に見えてくるのが茨城県下妻市にある筑波サーキット。この頃左手には筑波山が見えているはず。

しばらく南下していくと、少し遠くに大きめの池が見えてきた。これは埼玉県越谷市にあるイオン越谷レイクタウンの脇にある大相模調整池。ちなみにこのイオンは約337,000㎡、東京ドーム7つ強の敷地面積を誇る商業施設で、2024年7月時点では日本最大のショッピングモール。
余談ながら、イオンは現在茨城県取手市に新しいショッピングモールを建設中なのだが、この敷地面積は越谷レイクタウンの倍近い約676,000㎡。これは世界最小の国家であるバチカン市国の440,000㎡よりも大きいのだとか。一体何を目指しているんだろうか。

飛行機は東武野田線にぶつかる辺りで左旋回し、同線の上空を飛んで船橋方面へ向かい始めた。この頃見えてきたのが常磐自動車道の流山インターチェンジ付近にある巨大倉庫群。東京外環自動車道が開通した頃から年々増え、今では10棟以上の倉庫が並んでいる。
(地上から見た倉庫はこちら)

しばらくすると飛行機はJR常磐線を横断。少し遠くを見ると、常磐線と武蔵野線の交差する新松戸駅が見えてくる。意外にも?ドラッグストアのマツモトキヨシ本社はこの辺りにある。
左下から逆くの字を描いて上方へ向かっていく常磐線から分岐して右方へ伸びているのは北小金支線で、常磐線北小金駅と武蔵野線南流山駅とを接続する、貨物列車や臨時列車のみ通過する線路。それにしても、このルートで羽田空港に向かうのは割と珍しいような。

往路も下総基地の上空を通過したが、復路はそれよりもかなり低い高度で通過。滑走路01端の奥に見えているのは東武野田線、新京成電鉄(2023年当時)、北総鉄道の乗換えができる新鎌ヶ谷駅。大規模な建物の間を急カーブで通過しているのが新京成電鉄で、同線はいかにカーブが多いかがこの写真だけでも分かる。
2024年に入って京成電鉄による吸収という衝撃的なニュースが発表された同路線だが、いったいどんな塗装の車両になるんだろうか。

鎌ヶ谷からは東武野田線から離れ、しばらく国道16号線に並行して進む。それほど視程の良い日ではなかったが、東京湾が近づいてくると遠景には富士山が見えてきた。左下から中央に向けて真っ直ぐ伸びている線路はおそらく勝田台と西船橋とを結ぶ東葉高速鉄道。

緩やかに右旋回をして、千葉市上空、JR海浜幕張駅の南側辺りから東京湾に出て、羽田空港の最終着陸進入コースへ乗った。A滑走路(34R)に着陸する場合は房総半島の方まで南下するから、どうやらこの日はD滑走路への着陸の模様。

この辺りで内陸側にはもう1機、B滑走路に向けて着陸進入中の飛行機が現れた。この時カメラで見るよりも肉眼の方が近く見えていて、尾翼の模様なんかも肉眼であればはっきり確認できた。
ちなみに、運用の利便性だろうか、南風運用の際にはB滑走路には西からの飛行機、D滑走路には東/北からの飛行機が誘導されるため、途中でルートが交差している。

遠景にスカイツリー、真下に東京ゲートブリッジを見ながらD滑走路(23)に着陸すると、程なくして頭上を飛行機が通過していった。D滑走路とA/C滑走路は交差しているから、離着陸のタイミングが重複するとニアミスしてしまう*1ため、滑走路が空いているからすぐ離陸できる、とはならないのが難しいところ。恐らくこの飛行機もこちらの着陸を待って離陸滑走が始まったはず。

D滑走路から第1ターミナルまでは各社の格納庫の脇を通りながら向かっていく。ここには時々珍しい機材が止まっていて、この日のANAの格納庫は「STAR WARS」と「鬼滅の刃」の特別塗装機が整備を受けていた。機体の近くにはジェットエンジンが置かれているが、エンジン1機でも10数億円と中々のお値段がするそう。
(例えばこんな飛行機)

ともあれ、飛行機は概ね定刻通りに羽田空港へ到着。前日果たせなかった免許の更新手続のため、前日に引き続き鮫洲の運転免許試験場へ向かった。
2024年7月現在、函館から一時的にマリオット系列のホテルがなくなってしまったが、下半期になると「ユニゾインエクスプレス函館駅前」が「フォーポイント エクスプレス バイ シェラトン函館」としてリブランドし復活する模様。従来のホテルよりもより部屋が狭く、ビジネスホテル感の強い施設のように見えるが、果たしてどうなるだろうか。
元より函館駅周辺には「ラビスタ」や「センチュリーマリーナ」などといった、ここ数年の状況の悪いうちに別館を増築するほどの勢いがあるホテルがあるから、今までのようにマリオット系列縛りをするかどうかは悩ましいところ。
というお話。