日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【歩いてみた】岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで


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訪問日時 : 2025/08/xx
出発地点 : 岳南電車岳南江尾駅
到着地点 : JR東海道本線東田子の浦駅
移動距離 : 2.8km
所要時間 : 約40分

■ ルート概要

JR東海道本線吉原駅起点の中小私鉄「岳南電車」に乗ること約20分、到着したのは終点の岳南江尾(えのお)駅。鉄道としてはここで行き止まりなのだが、他の公共交通機関といえばバスくらいで、そのバスもちょうどいい時間の便がなかった。

折返しの列車で戻るというのも芸がないから策を考えてみると、そのまま南へ歩いていくとJR東海道線東田子の浦駅に出ることができそうなので、歩いていくことに。

(ここまでの移動はこちら)
biketourist.hatenablog.comそんな訳でやってきたのは岳南江尾駅。ホームは1面2線だが、ホームの屋根が出入口の扉1箇所分くらいしかなく、また駅構内が広いとあって、随分空の広い駅という感じ。ちなみに駅舎の空きスペースを利用して、カフェの営業もしているらしい。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:42/ 岳南電車岳南江尾駅からJR東海道本線東田子の浦駅まで

列車が到着したのが10:40頃で、2-3分駅の周囲を見廻してから出発。駅の出入口は1箇所だけで、直接東田子の浦駅のある南方向へ向かう道はないので、出発するとまずは駅舎を背にして右斜め前方向、東海道新幹線の高架橋のある方へ向かう。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:44/ 一瞬だけ北へ向かう

歴史を感じる東海道新幹線の高架橋の袂までやってくると丁字路があり、これを右折。本来なら間もなく開通予定だったリニア中央新幹線が開業すると、東海道新幹線の老朽化対策ももう少し本腰を入れて取り組めるようになるんだろうか。

ちなみに、右折した丁字路を逆方向、左へ折れると高架橋の向こうに「根方街道」があり、富士急静岡バスの江尾バス停が開設されている。JR東海道本線身延線富士駅行きなどへ向かうバスに乗車することができる。バスの本数はそれほど多くなく、約90分に1本あるかないかといった感じ。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:45/ 補強しても古さの見られる高架橋の手前で右折

右折すると静岡県道22号線(三島富士線)にぶつかるまでは直進。県道手前の進行方向左手には乗用車の駐車場も開設されている、住宅街にあるにしては少し大きめの「江尾公園」があり、とにかく暑い日のお昼前にも関わらず割と賑わっていた。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:46/ 新幹線から県道までは徒歩で2-3分

300mほど歩くと県道に突き当たるので、これを左折。特に遮るものもない田んぼの中の道路という感じではあるが、完全に舗装されている上、歩道の幅もかなり広めに取られているから、歩きづらいということはなかった。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:47/ 一瞬だけ県道を進む

せっかく歩きやすい歩道が整備されているにも関わらず、県道を歩くのは100m足らずで右折。ここから先はひたすら一直線に、道の突き当たりにあるという次の丁字路まで進んでいく。ちなみに岳南江尾駅から東田子の浦駅にかけて、コンビニエンスストアはおろか自動販売機すらあまり見かけなかったので、炎天下を歩く場合には事前に水分調達をお忘れなく。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:48/ 丁字路を右折

北海道の「天へと続く道」なんかには敵わないものの、こちらはこちらで道路は向こう側が見えないくらいには真っ直ぐ。この辺りの線路と山に挟まれたエリアは殆どが田んぼなのだが、いずれにしても地図を見ると随分きれいに区画整理がされている。この時期はまだ稲穂が青々としていたが、もう少し季節が進むとまた風景が一変しそう。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

10:49/ 突き当たりまでひたすら真っ直ぐ進む

途中にすこし道路が高くなっている部分があるが、ここには沼川が流れている。海岸線近くを海と平行に流れる不思議なルートだが、一級河川なんだとか。そういえばついこの間駿河湾の上空を飛行機で通過した際に見下ろしていたのがこの辺りで、その写真を見返すとしっかり川が映っていた。

(上空を通過した際の記録がこちら)

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岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:05/ 沼川はそれほど川幅がないものの一級河川

一直線の道路を約25分ほど歩くと道中初めて信号機のある交差点にぶつかるのだが、この左右に走る道が国道1号線で、ご存じのとおり東京の日本橋と大阪の梅田を結ぶ日本の大動脈。国道1号線静岡県内はバイパスが多く、とりわけこの辺りから愛知県にかけては信号の数が少なく、一般道でもそれなりに快適に走ることのできる区間

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:13/ 国道1号線を横断

そんな国道1号線を越えるとすぐにJR東海道本線の線路が現れ、車道脇にある歩道で線路の下をくぐり抜ける。自動車のアンダーパスはかなり急で深くなっているから、豪雨災害なんかの際には車が水没してしまいそう。だからこそ「通行注意」の看板があるのだろうが。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:15/ JR東海道本線の下を抜ける

線路を越えるとすぐにまた丁字路が現れるので、これを右折。余談ながら、この左右に走る静岡県道380号線は学生時代に自転車旅行でよく通った道。この辺りは比較的平坦で速度を出しやすく、走っていて気持ちの良い区間

(当時の記録はこちら)

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岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:18/ 突き当たりを右折

ほんの少し歩くと、右手に富士急静岡バス富士急シティバスのバス停が見えてくるので、その先の信号機のところを右折。ちなみにバスは沼津駅、吉原中央駅、原駅方面に向かう便が出ているが、沼津駅行き以外は日に数便程度と旅行客向けではなさそうな。

 

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:21/ 沼津駅に向かうバスは比較的本数が多い

そんなこんなで出発から約40分ほどで目的地のJR東海道本線東田子の浦駅へ到着。駅舎は下りホームと直結しているので、富士•静岡方面へ向かう場合で日にごくわずかな2番線発でなければ、改札を通過してすぐ列車に乗車することができる。なお、上りの熱海•東京方面へ向かう列車に乗車する場合は跨線橋を利用する必要がある。

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:22/ 約40分でJR東田子の浦駅へ到着

駅前の広場はあまり広いとはいえず、一見して路線バスが入ってきて展開するほどのスペースはなさそうに見えるが、しっかりバス停が立っている。どうやら駅舎左手、白い軽自動車の停まっているところの左側がバスの展開スペースになっているらしい。

駅周辺のバス停は若干ややこしく、こちらの駅舎前にあるバス停は「富士急」で「東田子の浦駅」、通りにあるバス停は「東田子浦駅」で「富士急静岡バス」。いずれのバス停にも「沼津駅」の記載があるから、沼津駅に向かうバスは駅舎前を出発して左折してすぐ次のバス停という感じだろうか。尤もここからバスに乗車する需要があまりないのかもしれないが。

ちなみに2012年頃には今回歩いてきた区間、つまり岳南江尾駅から東田子の浦駅までを片道100円、所要時間10分で結ぶシャトルバスが運行されていたようだが、実証実験の域を超えないまま終了したらしい。今も残っていれば楽をすることができたのだが、残念。

 

岳南電車•岳南江尾駅からJR東海道本線•東田子の浦駅まで

11:23/ かつては岳南江尾駅シャトルバスが走っていた時期も

岳南電車は案外と本数が少なく、また岳南江尾駅に列車が到着してすぐ折り返すでもないという感じなので、片道は運動がてら歩いてみるというのも悪くない。ただ、道中は遮るものが全くないので、繰り返しになるが炎天下を歩く場合は水分の用意をお忘れなく。途中に調達できるようなコンビニエンスストア自動販売機もないから、油断してかかると痛い目を見る。

というお話。