便名 : ANA/NH0987
日付 : 2023/12/xx
機材 : B767-300ER(76P)
区間 : 東京羽田(HND)06:15→札幌千歳(CTS)07:45
所要時間 : 01:30
区間マイル : 510
搭乗クラス : 普通席
運航 : ANA(全日本空輸)
HAC(北海道エアシステム)の新規就航路線、札幌丘珠-根室中標津線に搭乗するため、早朝の羽田空港から新千歳空港へ向かう。
(根室中標津からのHAC便についてはこちら)
件のHACの便は日に2往復運航されているのだが、日によっては1往復しか運航されておらず、この日は午後の便の設定がなかった。それゆえ、単純往復をしないとなると片道はANAを利用することになり、往路はANAの札幌千歳経由で根室中標津へ向かった。
利用したのはこの日東京から新千歳へ向かう始発便の987便。JALはANAと比較すると全体として羽田発始発便が少し遅めになっていて、臨時便を除き、全航空会社を通じて札幌行きの中で最も朝が早いのがこの便。保安検査場の締切は5時台なので、東京の通勤圏から始発電車に乗っても到達できないケースがしばしばありそうな。
JALは始発便だと第1ターミナルの保安検査場に近い搭乗口から出発することが多いのだが、この便に関しては第2ターミナル南ピアの最先端で、保安検査場から歩くこと約10分弱、結構な距離を歩いて搭乗口に到着するとすでに改札が始まっていた。
そういえば僅かながらもアップグレードポイントが貯まっていたから、今回の搭乗で消化してプレミアムクラスへアップグレードしても良かったのだが、機材が割と古参のB767型機とあってあまり気乗りせず持ち越しに。古参機でもシートが更新されていればいいのだが、あの座席では無償であっても如何ともしがたい。
(同型のシートが装着されているB737−800型機がこちら)
biketourist.hatenablog.com定刻より5分ほど経ってから出発し、第2ターミナル正面の誘導路まで割に長い距離を押し出された後にC滑走路34Rに向けて地上滑走。この時駐機場には国内線最大サイズのB777-300型機がトーイングされてきていたところ。イメージとしてはまだ新しい部類のB777とはいえ、それなりに経年が進んできたいま、ANAはいつまで使い続けるんだろうか。
約10分ほど地上滑走したのち、06:35頃に滑走路34R端に到着。そのまま滑走路に入って離陸。日の短い12月とはいえ、東京は06:30が近くなるとそれなりに明るくなってきた。これが九州なんかになると更に30分ほど日が出るのが遅くなる。
滑走路脇の東京湾に目をやると、早朝から多くの船が行き交っている。飛行機よりも大きさ、速さが異なるにも関わらず、船は良くぶつからないものだといつも感心してしまう。
普段なら起きていて地上の様子を眺めるのだが、どうにもこの日は朝が早く、気づけばずいぶん高度が高いところを飛んでいた。どうやらこのときは千葉県柏市の上空辺りを飛んでいたらしい。
北海道に向かう早朝便の進行方向右手側の機窓は東を向いている関係で、割とダイレクトに朝陽が差しこんでくる。それゆえ、霞ヶ浦を視認した辺りで外を眺めるのを諦め、もうひと眠りすることに。
次に目が覚めると飛行機は苫小牧付近から北海道に上陸していて、まもなく着陸といった状況。この日は風向きの関係で空港を回り込んで北側から着陸するらしい。
このとき既に12月に入っていたが千歳周辺には積雪もなく、あまり冬だという感じもしない風景。この日ではないものの、留萌の方ではとんでもなく積雪が激しかった日があったそうで、同じ北海道といえども地域によって状況は全く異なっている。
新千歳空港は自衛隊の千歳基地を併設していて、同じ方向に4本滑走路が並んでいて、このうち通常民間機が使用するのは東側の2本。千歳基地の滑走路も並行しているからだろうか、南北方向に伸びる滑走路ではあるものの、19L/19Rになっているのが特徴(千歳基地の滑走路は18L/18R)。
離陸に手こずったせいだろうか、飛行機は着陸の時点で定刻を既に廻っている。それにしても、北海道に上陸してなお8時前とあって、この時間帯の駐機場は恐らくナイトステイと思われる飛行機でいっぱい。これから順次出発していくような感じだろうか。
新千歳空港の滑走路はほとんど隣り合わせになっている関係で、羽田空港のように同時離着陸といった運用はできない。それゆえ、ターミナルから遠い19Lが着陸用、近い19Rが離陸用として運用されることが多い。
ただ、着陸機がほぼ接地するくらいのタイミングで離陸許可が発出されるようで、こちらが着陸後減速しているタイミングでは既に隣の滑走路から離陸機が飛び立っていた。伊丹空港でもしばしば見る光景ではあるが、もし仮に接地する直前でゴーアラウンドするようなことが起きたら、離陸機はどうするのだろうか。
ともあれ、飛行機は隣の滑走路を横切り、駐機場へ向けて移動。ターミナルは滑走路北端に近いところに設置されているから、北側から着陸する場合はアプローチのために大回りし、着陸後の地上滑走に時間を要しとなかなかタイムロスが多い。
乗継ぎ先の根室中標津行きの出発までは定刻で到着した場合であっても20分しかなかったが、この便は結局定刻よりも10分ほど過ぎて駐機場に到着。幸い根室中標津行きの飛行機は隣の搭乗口で、「降機の際に地上係員にお声かけを」とのアナウンスがあった。
これが始発便である以上、これよりも便を早めることはしようもないが、同一会社間であったとしても乗継時間が20分というのは精神衛生的によろしくない。
地上係員と合流した後は急ぐように指示され、次の搭乗口に向かって小走りで移動した。
というお話。