日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL2839(札幌千歳/花巻)


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便名 : JAL/JL2839
日付 : 2022/04/xx
機材 : ERJ170(E70/M01)
区間 : 札幌千歳(15:45)→花巻(16:40)
所要時間 : 00:55
区間マイル : 226
搭乗クラス : 普通席
運航 : J-AIR

札幌市内で宿泊し、夕方の便で岩手、花巻空港へ向かう。

花巻空港という空港は羽田空港から平常時には定期便が飛んでいない*1こともあり、関東地方ではあまり知名度が高くない気もするが、大手自動車メーカーの工場があるという背景もあり、名古屋からは日に4往復、関西地方からは伊丹と神戸から合計5往復など、割と便数は豊富。今回搭乗した札幌からの便も日に3往復の運航がある。

札幌市内から空港へはいつも通りJRの快速エアポート。高いだ何だと言いながらも、今回もuシートを利用してしまった。札幌駅から空港までは約40分だが、距離は約50kmと思った以上に離れていて、東京駅起点だと大船駅と同じくらいの位置。

JR北海道 快速エアポート 車内

快速エアポート車内/ 普通車はロングシート

新札幌駅を出発し北広島駅に到着する手前、進行方向右側には2023年春に開場した「ES CON FIELD HOKKAIDO」が見えるのだが、前回横を通りかかった時と比べても明らかに工事が進捗している様子が見てとれた。

(約半年前の様子がこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR千歳線 車窓 ES CON FIELD HOKAIDO

北広島駅付近/ 当時は開業まであと1年弱という時期

そんなこんなで新千歳空港に到着。uシートの連結されている4号車は空港駅のエスカレーター前に停車するから便利でよい。

出発階に移動すると、新千歳空港では2021年6月からJAL Smart Airportとして手荷物の自動預入れ機が運用されていた。この風景もだいぶ見慣れてきて、以前どうだったかをそろそろ忘れつつあるが、他の主要空港についても、2021年冬に那覇空港、2022年春に福岡空港に導入され、プロジェクトとしては一旦落ち着いた状況。

新千歳空港 JALチェックインエリア

新千歳空港/ 以前はカウンターが設置されていたはず

出発前にちょっとだけラウンジに立ち寄ってから搭乗口へ移動。まだ新しいように感じるこのラウンジも気づけば7年近く経過しているようで、年月の経過の早さに驚くばかり。

JAL 新千歳空港 ラウンジ

新千歳空港/ 銀色の紙飛行機?のモニュメント

今回搭乗するいわて花巻行きはターミナルの最果て、19B番搭乗口からの出発。気持ち的には少し早めに搭乗口へ出発したつもりだったが、搭乗口に到着した時点で既に改札は始まっていて、大部分の乗客は搭乗済の状況。幸い最終搭乗案内よりは前だったから呼び出しを受けることは避けられた。

ここ最近新千歳空港を利用する際に地方路線やLCCを利用することが多いからか、この搭乗口を利用することがやけに多い気がする。ここ1年の間ではスカイマークの茨城便、春秋航空日本の成田便なんかがここに到着した記憶がある。

新千歳空港 搭乗口 19番

新千歳空港/ ターミナル最奥部の搭乗口

(ちなみに上記それぞれの搭乗記はこちら)biketourist.hatenablog.com

biketourist.hatenablog.com

この便で利用する座席は機体ほぼ最後方。厳寒地帯の空港だからか、窓の外に見える搭乗橋は国内の他の空港と比べてかなり頑丈に作られているように見える。それでも冬場はある程度寒気が入り込んでくる訳なので、通常の空港と同様の設備では寒さに耐えられなさそう。

JAL2839便 普通席 新千歳空港

新千歳空港/ 見るからに頑丈そうな搭乗橋

この日は北から南方向への離陸。このパターンだと滑走路の端が近いから、離陸までの時間が短い。離陸後の方向転換も必要なく、到着も気持ち早くなるから、個人的には良いことばかり。直前にANAB737が離陸していったのち、滑走路に入った。

JAL2839便 新千歳空港 滑走路

新千歳空港/ B737に続いて19Rから離陸

滑走路に入った段階ではまだ先行機は目の前を上昇しているところで、さすがにそのまま離陸するには距離が近すぎ、少し時間を置いてから離陸。これは後方乱気流の影響だと思われ2分ほど待機したが、風の強い日や先行機が小型機、自機が大型機といったケースだと少し早めに滑走を開始することがある。

JAL2839便 新千歳空港

新千歳空港/ 上昇中の先行機が見える

千歳から東京までのちょうど中間ほどの位置にある花巻空港の札幌からの距離は200マイルを超えていて、羽田-名古屋間(約190マイル)より距離がある。それゆえ水平飛行の時間もある程度あるから、思っていたよりもあっという間感はない。

しばらく水平飛行を続け、降下を開始し始めた頃に進行方向右手には「岩手山」の姿。青森県には似たような名前の「岩木山」があり、若干まぎらわしい。これを過ぎると程なくして眼下には盛岡市街地が見えてくる。

JAL2839便 上空

岩手山付近/ 標高2,000mほどの山

盛岡市街地は盛岡駅周辺が北上川雫石川に挟まれた中洲になっている。写真の向いている方向は正面が西で、奥に見えているのが御所湖の模様。写真には映っていないが、その更に向こうには田沢湖がある。

JAL2839便 盛岡市街地

盛岡市街付近/ 盛岡は駅近くを大きな川が流れている

ここから着陸までは北上盆地をぼーっと眺めていたが、下を走る東北本線に客車が先頭になってSLを引っ張っている奇妙な列車が走っていく姿が見えた。どうやらこれは2023年6月に引退が予定されている「SL銀河」の回送列車。この列車には客車にも運転席とエンジンがついていることから、SLを引っ張って車庫へ向かう途中だったらしい。

JAL2839便 花巻空港駅付近

花巻空港付近/ 一見SLが先頭のように見えるが、先頭は客車

そんなこんなで花巻空港に到着。花巻空港のターミナルは元々市街地側(=滑走路西側)にあったが、これとは別に現行のターミナルが2010年に供用開始されていて、現行のターミナルはまだかなり新しいもの。ちなみに空港の隣接地にはコメリの倉庫があるのだが、これは格納庫顔負けの大きさゆえ地味に存在感がある。

JAL2839便 花巻空港

花巻空港/ 一見すると格納庫にも見える「コメリ」の倉庫

降機後、手荷物引渡し所を通過すると回転台には盛岡冷麺が載っかっていた。よく見れば器がちょっと汚れているように見えるものの、この手のものにしては割とリアル。

花巻空港 手荷物回転台 盛岡冷麺

花巻空港/ 地方空港ではよくご当地名物が廻っている

東京は既にかなり暖かくなってきた頃だが、当時の東北は桜にも少し早いくらいの時期で、ターミナルを出ると思いの外気温が低かったのが強く記憶に残っている。

というお話。

*1:例えば2022年3月の地震の影響で新幹線が運行不能になった際、一時的に直行便が就航したことはある。また、古くは新幹線開業前は定期便があった模様。