日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】ANA/NH4881(札幌千歳/根室中標津)


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便名 : ANA/NH4881
日付 : 2023/12/xx
機材 : DHC-8-Q400(Q84)
区間 : 札幌千歳(CTS)08:05→根室中標津(SHM)09:00
所要時間 : 00:55
区間マイル : 178
搭乗クラス : 普通席
運航 : ANAウイングス

東京羽田からの便が10分ほど遅れて新千歳空港に到着し、急いで次の便へ乗継ぎ。ターミナルの中で迷子になったでもなく、ただ便が遅れただけなのに強い口調で「急げ」と言われるのは少し不本意ではあったが、とりあえず急いで次の便の搭乗口へ移動した。

(ここまでの移動はこちら)

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この便の利用する搭乗口0番は元々国際線の搭乗口だったようで、改札口を入ってから飛行機までが異様に遠い。200m近く歩いただろうか、ようやく飛行機が見えてきて搭乗。私の他に乗継ぎ客はもう1名いて、もう1人が搭乗して数分してからドアが閉まった。この時点で定刻よりも3分ほど早かった訳で、もう少し言いようはなかったんだろうか。

ともあれ、この便の機材はDHC-8-Q400で、指定された座席は車輪の真横。飛んでしまえば車輪が格納されるからいいのだが、離着陸時はちょっと視界が狭い。

それにしても、気づけばこの機材も就航から20年が経過しているそうで、後継機はどうするつもりなんだろうか。プロペラ機で選ぼうとすると、既にJALグループや九州の地域航空会社が導入しているATR機くらいしか選択肢はないような気がするが。

ANA4881便 新千歳空港 DHC8-Q400の車輪

新千歳空港(08:03)/ なんとか定刻前に着席した

以前ANAグループのこの機材に搭乗した際には座席がモケット張りだった気がするが、今回搭乗した便では合皮?の座席。一部機材の枕カバーに廃棄されたリンゴを原料とした「RINGO-TEX」なる合皮を使用しているという記事が出ていたが、座席全体に利用し始めたんだろうか。

程なくして地上滑走が始まったが、滑走路に辿り着く手前で突然停止した。数分経った頃、操縦席から「暖機運転が必要」とのアナウンスがあり、その場でエンジンの回転が上がって揺れ始め、数分間の暖機運転。これまで搭乗した際には特に経験がなかったが、気温の低い北海道の朝だから特別に必要になったのかもしれない。そういえば、冬の朝はタイヤが変形していて、元に戻るまで変に凸凹しているというのも以前この機種に乗ったときに見たことがある。

ANA4881便 新千歳空港 DHC8-Q400のシート

ANA4881便/ これまで見たことのない表地の座席

08:20頃離陸したが、新千歳空港周辺は雨が降っていたこともあって離陸早々雲に入った。ただ、それほど厚みのある雲ではなかったようで、雲の中を飛び続けるという訳ではなく雲頂ぎりぎりを飛んでいくようなかたち。

ANA4881便 新千歳空港の離陸直後

離陸直後(08:25)/ 雲すれすれを飛んでいく

プロペラ機の中では比較的快速のQ400とあって30分ほどで中標津空港近くまで飛んでいくと、ようやく少し地上が見え始めた。中標津を含む根釧台地といわれるエリアは土地が痩せている上に気候も冷涼、日照時間が短いことから畑作、稲作には適さず、酪農が中心になっているのだそう。中標津空港近隣の別海町は生乳生産量日本一を誇っているのだとか。

ANA4881便 新千歳空港の離陸直後

中標津町付近(08:49)/ 牧場が多い土地柄

空港近くにある中標津市街地はこの辺りでは比較的大規模な町。ホテルのほか、スーパーマーケットに回転寿司(根室花まる)、ニトリなんかも出店している。

ANA4881便 根室中標津空港の着陸進入中

中標津町付近(08:56)/ 比較的大規模な町

そんなこんなで09:00頃根室中標津空港に着陸。もちろん並行誘導路なんてものはなく、滑走路上で回頭して駐機場に入った。この根室中標津空港は木を多用したターミナルで、搭乗橋も他の空港とはちょっと違った雰囲気。

(根室中標津空港についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

前述の通り酪農が盛んな土地とあって、搭乗橋の中にも「WELCOME MILK運動」なる横断幕が掲出されていた。あまりに滞在時間が短か過ぎ、具体的に何をするとまでは分からなかったが。

根室中標津空港の搭乗橋 歓迎の看板

根室中標津空港/ ターミナルは大規模な木造建築物

そういえば手荷物回転台のところにも、「牛と共に歩む」という案内書きが掲出されていた。確かに所々臭いがするような箇所もあったが、気になるというほどではなかったような。

根室中標津空港 手荷物受取所のディスプレイ

根室中標津空港/ 酪農に関する掲示が多め

昨今のバス乗務員不足の影響を受け、2023年10月以降、同空港でANA便を受けて根室方面へ向かう連絡バスは一般路線バス路線と併合されてしまった。その関係で、ANA便が大幅に遅延した場合にはバスは飛行機を待たずに出発する運用に変わったため「体制が整うまでの間」乗り遅れてしまえばタクシー又はレンタカー等を利用するほかなくなっている。

根室中標津」と名乗ってはいるものの、根室市まではここから約80kmほどあるから、タクシーというのもだいぶ厳しそうな。なお、新規就航したHAC便については自治体?の支援が出ている関係だろうか、便の到着を待って出発するような運用になっているとのこと。

根室中標津空港 連絡バスの案内

根室中標津空港/ 大幅に遅延するとバスの接続はない

ちなみに根室方面行きの時刻表はこんな塩梅。ANAグループ、HACいずれの便についても遅延がなければ対応するバスが設定されてはいる状況。ANA便については飛行機の到着からバスの出発までが約30分となっているから、20分遅れくらいまでであれば間に合うだろうか。

根室中標津空港 連絡バスのバス停

根室中標津空港/ 便到着からバス出発までは約30分

ターミナル前には既にバスが停車中。正面に「花咲線」と記されているように、JR根室線の車両と同様のラッピングがされているらしい。

昨年釧路-根室間の路線バスとJRをそれぞれ片道ずつ利用したが、両者が近接する時間に同じ区間の便を設定していて少し勿体無いように感じた記憶がある。両者共倒れになってしまうくらいなら両者が交互に運行するだとか、やりようはないんだろうか。

(釧路-根室間のバス•JRについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

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根室中標津空港 連絡バス外観

根室中標津空港/ JRの特別塗装車両と同じラッピング

次に搭乗するHACの札幌丘珠行きまでは2時間ちょっとの待ち合わせ。ターミナルでのんびりしていようかとも思ったが、流石に時間を持て余したので近隣の観光地を訪れてみることに。

(この先中標津空港からの移動はこちら)

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というお話。