日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0141(東京羽田/青森)


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便名 : JAL/JL0141
日付 : 2023/06/xx
機材 : B737-800(73H/V32)
区間 : 東京羽田(HND)07:30→青森(AOJ)08:45
所要時間 : 01:15
区間マイル : 358
搭乗クラス : クラスJ
運航 : JAL(日本航空)

どういう訳か、東北地方を何度か訪れた6月。東京から青森までは新幹線で約3時間半かかる訳で、このくらいの所要時間であれば新幹線よりも飛行機の方が楽で良い。というわけで、早朝の羽田空港へやって来た。

羽田から青森へ向かう路線は青森空港三沢空港ともにJALのシングルトラックで、1日6往復便が設定されている。どういう訳か東北地方は太平洋側の空港にJALが多く就航していて、もう一方の日本海側にはANAが多く路線を有している傾向がある。

さて、この日はバスゲート35番からの出発。16番搭乗口と17番搭乗口の間に1つ下の階へ降りる階段とエスカレーターがあり、ここから搭乗口へアクセスする。

(空港公式サイトの案内はこちらから)

tokyo-haneda.com

羽田空港 35番ゲート 電光掲示板

羽田空港/ 第1ターミナル30-40番台はバス乗り場

ところで、2023年6月現在羽田空港の第1ターミナルでは増築工事の最中で、23番搭乗口と24番搭乗口の搭乗橋が取り外された上で柵で囲われ、使用できない状況になっている。将来的にはここに第1ターミナルの増築部分が建築され、飛行機に直接搭乗できる搭乗口が増えた上で、一部国際線が第3ターミナルから第1ターミナルに移管されるという噂。

そんな事情もあり、現在第1ターミナルは以前より駐機場が少なくなっているため、出発便の一部にターミナル建屋からかなり離れたところにある駐機場まで移動するケースが生じている。今回搭乗した便もそのなかの1つ。

羽田空港 35番ゲート バス輸送

羽田空港/ 23・24番搭乗口は柵で囲われている

バスへの乗車は07:05過ぎから開始され、満員になると早速発車。「西貨物地区」の前を抜け右折、C滑走路(16L)方面へ向かっていった。このとき進行方向左手にはエンジンとレドーム(鼻先)を取り外されてずいぶん痛々しいANAB787型機が停まっていたが、あれは何者だろうか。ANAは余剰機材が多いのか、こういった姿をよく見かける気はするが。

羽田空港 バス輸送 駐機場

羽田空港/ あちこち取り外されたB787型機

10分ほど走っただろうか、バスは第2ターミナル近くの駐機場に到着し、搭乗。それにしても、ここからJAL機に乗り込むのはどこか妙な感じがする。

そういえば、かつて第2ターミナル本館とサテライトの間にあったVIPターミナルがサテライトの北側に移設されていた。てっきり第3ターミナルに隣接するビジネスジェット用の施設が代替するのかと思っていたが、そうではなさそう。

(以前のVIPターミナルの姿はこちらの記事で)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港 JAL141便 駐機場 第2ターミナル側

羽田空港/ いつの間にか移設が完了しているVIPターミナル

今回の座席は最前列右側の1K。目の前の壁に備え付けられている絵葉書は「JAL DREAM EXPRESS Disney100」など、ディズニー柄のものが多数。搭乗した飛行機はただのB737だったが、飛行機と搭載される絵葉書にはあまり関係ないのだろうか。

羽田空港 JAL141便 駐機場 第2ターミナル側

JAL141便/ ディズニー関連のアイテムが充実

ともあれ、バス3台ほどで乗客が揃って出発。搭乗は出発時刻の15分ほど前と割に早かったが、少し距離が離れている分定刻通りとはいかず5分ほど遅れた。尤も、ターミナルからの移動距離を考えれば善戦したと見るべきか。

動き出すと目の前には第2ターミナルのサテライトが見えてくる。第2ターミナル側でも本館とサテライトを連結する工事が着手されたところで、その関係で従来ソラシドエアが利用していたスポットが潰れてしまった。その余波で、しばらくの間ソラシドエア運航便ではサテライト発着が増えるんだとか。ちなみにサテライト発着便を利用する場合、SFCやステータス会員であればANA FESTAで1,000円分利用することができる制度がある。

(第2ターミナルサテライトについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港 JAL141便 駐機場 第2ターミナル側

羽田空港/ 隣は第2ターミナルサテライト

この日の滑走路は16L。滑走路に向かう際右手にはこれも第2ターミナル特有の施設である「ボーディングステーション」が見えた。第1ターミナルと比べてこちら側にはずいぶん変わった設備が多い。

(「ボーディングステーション」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港 JAL141便 駐機場 第2ターミナル側

羽田空港/ 飛行機前の建物が「ボーディングステーション」

出発こそ遅れたが、滑走路が近かったことも幸いして07:45頃には滑走路に進入。かつてはここが滑走路端だったようだが、現在は矢印が描かれ「Displaced threshold」と呼ばれ、地上滑走や離陸滑走のためのみに使用される着陸はできない部分に変わっている。

羽田空港 JAL141便 滑走路16L

羽田空港/ 滑走路16Lから出発

離陸滑走中右手を見ると、ANA系列の「リージョナルプラスウイングス」のポケモン特別塗装機が2機駐機中。報道によれば2023年3月期はソラシドエアが赤字、AIRDOが黒字でトータルは黒字という結果だったそうだが、AIRDO側はどう思っているのだろう。

羽田空港 JAL141便 滑走路16L

羽田空港/ ポケモン関連の特別塗装機が2機

徐々に高度を上げていくと、向こう側にほぼ同じタイミングで上がっていく航空機の姿が見えた。写真では割に小さくなってしまったが、肉眼で見ると結構な大きさ。衝突防止のためか、両機ともに早々に旋回して離れていった。

羽田空港 JAL141便 滑走路16L

羽田空港/ 正面上方に同時離陸した飛行機が見える

この日は雲が多く、あまり地上の様子は見てとれなかったが、よく目を凝らすと海浜幕張上空を通過しているのが確認できた。中央下にうっすら見えているのが「ZOZOマリンスタジアム」。

羽田空港 JAL141便 千葉マリンスタジアム上空

JAL141便/ 千葉マリンスタジアム上空

この辺で寝てしまったようで、気づけば飲み物のサービスも終わった頃合い。程なくするとシートベルトサインが点灯し、着陸体制に入った。

JAL141便 クラスJ

JAL141便/ 寝ている間にサービスは終わっていた

この日の青森空港への着陸は一旦空港北側を通過し、青森市街地上空で右旋回して着陸するコース。青森駅周辺には三角の「青森県観光物産館 アスパム」など分かりやすい建物が多く、位置関係が把握しやすい。奥に見える大きな白い船が「津軽海峡フェリー」で、青森港と函館港の間を結んでいる。

JAL141便 青森県青森市上空

JAL141便/ ビルが密集しているのが青森市付近

着陸が近づくと多くの水田が見えてくる。首都圏で言えば田植えは5月頃が多いが、東北はちょうどこの時期が田植えの時期だったらしく、まだ水を張ったばかりか、それほど育っていないくらいの状況。

JAL141便 青森県青森市上空

JAL141便/ 青森県青森市上空

着陸寸前では東北新幹線と交差するが、ちょうど新幹線がやって来た。時間から逆算すると新函館北斗07:38発の上り「はやぶさ14号」の模様。東京からの始発「はやぶさ1号」が新青森に到着するのは09:49で、まだあと1時間ほどの時間がある。尤も、空港からバスで青森駅に向かうと同じような時間になってしまうのだが。

JAL141便 青森県青森市 東北新幹線上空

青森空港付近/ 「はやぶさ14号」と交差した

ともあれ、無事に青森空港に着陸。出発こそ遅れたが、ドアが開いたのはちょうど定刻だった。隣には定刻08:40着のFDA361便が既に到着済。機側に殆ど人がいないところを見ると、向こうは結構な早着をしたのかもしれない。

JAL141便 青森空港

青森空港/ 隣の駐機場にはFDA361便が駐機中

この日は青森方面で予定があり、飛行機を降りて青森方面のバスへ乗り継いだ。

というお話。