便名 : JAL/JL0551
日付 : 2024/05/xx
機材 : B767-300ER(767/A44)
区間 : 東京羽田(HND)07:45→旭川(AKJ)09:20
所要時間 : 01:35
区間マイル : 576
搭乗クラス : クラスJ(国際線機材•SKY SUITEⅡ)
運航 : JAL(日本航空)
1日自由に使える時間ができたので、日帰りで旭川を訪れることに。本当はこんなことをしている場合でもないのだが、少し気分転換でもしないとやってられない時もある。
旭川行きのJAL始発便は07:45発で、始発便にしては比較的遅め。競合他社も含めると旭川へは第2ターミナル発着のAIRDOのほうが出発が早く、07:00発。同社は旭川に限らず、羽田発の各路線とも始発便の出発時刻が早いイメージ。
そういえば、搭乗当時は一部の搭乗口で何やら機内持ち込み手荷物の数をカウントする?実証実験が行われていた。最終的に何が実用されているのかはよくわからないが、羽田空港では定期的にこの手の取り組みが行われている印象。
搭乗口前には以前から若干気にはなっている立ち食い蕎麦屋があるのだが、営業時間が短くあまり私の予定に合致しないのと、地方に行くのに羽田空港で食事を取るというのもどこか勿体ないのとで、今まで利用したことがない。どこかで一度くらい利用してみたいところ。
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近頃地方路線を中心に、しばしば国際線仕様のB767-300ER(SKY SUITEⅡ)が充当されていて、今回搭乗した旭川行きもその一つ。国際線機材なので機内Wi-Fiが利用できないというデメリットはあるが、クラスJはビジネスクラスの座席なので通常の国内線よりも快適。
3種類ある「SKY SUITE」の中でも、このB767に設置されている座席は最もコンパクトで、横幅だけ見れば国際線の普通席と同じくらい。ただ、隣席が密接していないから、数値よりはだいぶ余裕があるように感じる。
当日はハイシーズンではあるものの東京発の便はそれほど混雑しておらず、クラスJも窓側がちらほら、中央列は殆どが空席といった感じ。一般的にはハズレと言われる「SKYLUXE」でも通常のクラスJ座席と比べれば快適なわけで、機材のところに「国際線機材」の表示があれば積極的にアップグレードしておくのがおすすめ。
近頃はあまり離陸待ちで飛行機が連なっているという姿は見なかった気がするが、この日の羽田空港はなかなかの飛行機渋滞。あまり時間がかかるというのも困ってしまうが、賑やかなのは良いこと。なお、すごくざっくりとした計算では飛行機は約2分ごとに離陸していくので、着陸機がなければ5機いると離陸までに約10分要することになる。
混雑していたA滑走路の離陸機を横目に、北へ向かう旭川行きはC滑走路16Lからの離陸。C滑走路にも前に1機いたが、こちらの飛行機が滑走路前に辿り着くかどうかのタイミングで離陸滑走を開始、待ち時間なしで滑走路に進入した。
以前もどこかで記したが、第2ターミナルは現在本館とサテライト棟の接続工事中。保安検査場からは1km近い距離があるが、移動手段は動く歩道だけなんだろうか。なお、第1ターミナル側にも増築の計画、第1ターミナルと第2ターミナルの南側を接続する構想もあるようで、数年も経てばまた風景が一変しているかもしれない。
離陸直後の進行方向右手には第2ターミナルの国際線部分が見えてくるが、ここには奥からB787-8、B787-9、B777-300ERと大きさ順に綺麗に並んでいた。全く余談だが、よく経済系の週刊誌なんかでこんな角度の写真が表紙に使われているようなイメージがある。
2020年4月に供用開始した直後にCOVID-19の感染拡大によって閉鎖され、2023年7月に再オープンした第2ターミナルの国際線は2024年3月以降出発便が増え、現在は日に25便がここから出発。どうにも行き先によってターミナルが違うのは分かりづらいと思ってしまうが、思い返せば改築前の福岡空港(国内線)もそんな運用だったか。
ちなみに到着便のほうは到着の2時間前にターミナルが確定するのだそう。海外に出る時に空港に車を停めることはあまりないのかもしれないが、出発と到着が別のターミナルだと到着してからが面倒そうな。尤も、数日調べたところではさすがに同じ便で毎日違うターミナルに到着するといったことはなさそうではあったから、一定の規則性はありそう。
第2ターミナルからD滑走路までの間の駐機場には沢山の大型機が駐機中。早朝はターミナル前の駐機場から1便出発していくたびに次々ここからトーイングされていく姿を見ることができる。
そういえば、以前B777-300ERが中部空港から羽田空港までの便で運航されていた際には、第3ターミナルからこの脇を通って第2ターミナル経由で第1ターミナルまで、えらい遠回りして向かった記憶がある。
(その際の記録はこちら)
D滑走路の手前あたりまで進むと格納庫の影から台湾へ向かうであろうチャイナエアラインの飛行機が現れた。便数が増えたからだろうか、最近やけに並行進入、同時離陸の場面を見かけるような気がする。
少し霞んでいるものの、進行方向右手側には一瞬ながら富士山の姿が見えた。これから夏にかけては空が霞みがちで、冬場ほどクリアには見えなくなる。
午前中の北行きということもあって、首都圏を離れる頃からは右手の窓はかなり強めの陽射しが差し込んできた。こうなってしまうと窓ガラスの反射が激しくて写真にはあまり適さず、しばらく読書なんかをして過ごすことに。
岩手あたりから東に進路を取って襟裳岬辺りから北海道に上陸する帯広•釧路などの道東行きの便とは異なり、旭川行きは概ね新千歳空港行きと同じようなルート。旭川空港は概ね南北方向の滑走路で、一旦空港北側にある旭川市街地の上空を通過して空港に向かう。
(別経路の道東行きについてはこちら)
着陸すると先日の富山空港ほどではないものの、割に近くに山が見える。これは日本最大の国立公園だという大雪山(だいせつざん)国立公園の大雪山と、これに続く十勝岳の山々*1。
同空港は除雪体制が充実していて、就航率の高さがセールスポイント。2018年は99.7%と、積雪など悪天候の多い地域にしては圧倒的に欠航便が少ないという特徴がある。
駐機場に到着すると、隣には一足先に到着したAIRDO機が出発の準備中。つい最近国土交通省で議論が始まった2025年以降の羽田空港発着枠を巡る検討ではANAグループのコードシェア、AIRDOとソラシドエアの経営統合などについて論点になっているようだが、この同社の命運を左右するような議論はどのような着地を見せるか気になるところ。個人的にはお行儀の悪いANAの枠の使い方はどうなんだろう、という風に思わないでもない。
(AIRDO運航便についてはこちら)
ともあれ旭川空港に到着。この日は最終便で羽田に帰るまで10時間ほどの時間があるから、早速空港近くのレンタカー店の一角にあるカーシェアの車を借りて出発した。
というお話。