日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0325(東京羽田/福岡)


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便名 : JAL/JL0325
日付 : 2025/05/xx
機材 : A350-900(359/X12)
区間 : 東京羽田(HND)16:00→福岡(FUK)17:40
所要時間 : 01:40
区間マイル : 567
搭乗クラス : クラスJ
運航 : JAL(日本航空)

夕方の飛行機で福岡へ向かう旅程。

JR津田沼駅からのバスが羽田空港へ到着したのは14:20過ぎで、予約していた15:10発の323便にも間に合うタイミング。ただ、同便へ使用する機材の到着が遅れており、25分遅れの15:35発に変更されたので、定刻予定の次便へ後ろ倒しにすることに。

変更すると到着時刻は若干遅くなるが、中途半端に搭乗口前で待たされるくらいならある程度出発時間の読める便に変更したほうがストレスが少ないように思う。尤も、ちょうど当日の午後になって機材変更が入ったようで、クラスJに多数の空席が出てきたのも一つの要因。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港第1ターミナル 出発階の電光掲示板

羽田空港T1/ こちらの電光掲示板は未更新

何だかんだで2023年はあまり搭乗機会が多くならず、ダイヤモンド会員から陥落。何だかんだで羽田空港サクララウンジに入るのは久しぶりだが、受付前を通らずにそのまま搭乗口へ向かえるという意味ではダイヤモンド•プレミアラウンジよりも利便性は高い。

サクララウンジのうち、駐機場に面して設置されたカウンターの一角は「オンライン会議可能エリア」として設定されている。会話はできないようなので音声を聴くのみかもしれないが、現代ならではという感じ。なお、通話が必要な場合のために受付付近に「テレキューブ」が2台設置されており、1時間以内で利用することができる(鍵が必要)。

(詳細についてはこちら)

www.jal.co.jp

羽田空港第1ターミナル サクララウンジから駐機場

羽田空港T1/ オンライン会議は通話に入るだろうか

しばらくすると搭乗する325便となる機材が10番搭乗口へ到着。当初搭乗予定だった323便は予定していた駐機場がなかなか空かずに搭乗口が2度ほど変わっていて、かなり駐機場繰りに苦労している様子が見てとれた。

羽田空港第1ターミナル サクララウンジから駐機場

羽田空港T1/ 特定の機番によく当たる

当初案内では15:40から改札を開始する予定になっていたが、実際には出発の10分ほど前、15:50頃から搭乗開始。それにしても羽田空港の第1ターミナルは(国内にしては)*1飛行機同士の間隔が近く、そのせいで2024年5月には横幅の広いA350型機同士で主翼の翼端が接触する事故が発生している。第2ターミナルはそもそも大型機の通行できない誘導路があるようで、向こうも向こうで万全ではないようだが。

いずれにしても、最近JALは所謂「ポカミス」が多く、ANAANAで福岡や新千歳で煙を吹くなど、エンジン廻りが苦手なように見える。その意味では、運航規模の差はあるものの、近年大きなトラブルの起きていないスカイマークは優秀なのかもしれない。

羽田空港第1ターミナル JAL325便 A350-900

羽田空港T1/ 場所によっては隣との間に殆ど余裕がない

搭乗開始までは順調だったのだが結局なんだかんだで出発準備に手間取り、出発したのは定刻から約20分遅れて16:20頃。座席に座ってさえしまえば後は本を読むなり寝るなりできるので、搭乗してからいくらか遅れても個人的にはさほど気にならない。

飛行機が動き出すと、少し向こうの駐機場には国際線仕様のB767型機の姿を見つけた。ここ数年は国際線機材を使用した国内線の「乗り得」な便が比較的多数存在したが、国内線に転用されてきたB777型機が退役し、国際線需要が急速に回復したことによって2024年6月時点ではだいぶ数を減らしている。ようやく平常化しているというのは嬉しいことだが、趣味としては少し寂しさがあるところ。

(国際線機材のB767型機についてはこちら)

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羽田空港第1ターミナル B767-300ER 国際線仕様

羽田空港T1/ 地方路線を中心に時々就航している国際線機材

第1ターミナルの北側、所謂「オープンスポット」があるエリアは現在第1ターミナルの増築工事中。近年のJALの雰囲気に合わせて?鉄骨と木材の組み合わせで設計されたターミナルには搭乗橋が6つほど設置される予定。

この工事の影響で、現在ターミナル直結の駐機場が一時的にいくつか潰れているため、場合によっては第2ターミナル側までバスで移動して搭乗するなど通常と比べて若干変則的な運用になっている。2023年頃着工したはずなので、あと2年ほどはこの状態が続くだろうか。

(第2ターミナル側からの搭乗についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港第1ターミナル スカイマーク機と建設中の増築部分

羽田空港T1/ 増設棟へはどのようにアクセスするんだろうか

出発して滑走路に向かう途中ではDELTAのA330-900neo機と遭遇。日本国内ではスカイマークがごく短い期間のみ運航していたのみであまり馴染みのないA330型機だが、2世代目が開発されるほどには人気のある飛行機。B767の後継機に採用する会社があったら面白いところだが、一回り大きいこともあって今のところその可能性は低そう。

(スカイマークA330型機についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港 DELTA機(A330-900)

羽田空港/ 現在約130機が生産されている

15時を過ぎて滑走路は南風運用(都心ルート)の時間帯で、A滑走路(16R)は主に北からの着陸機、C滑走路(16L)は西方向からの着陸機が利用している。先行機が離陸してからもしばらく滑走路前で待機していると、就航したばかりのA350-1000型機が降りてきた。一度乗ってみたいところだが、なかなか国際線となると予定が組みづらい。

羽田空港 JALのA350-1000

羽田空港/ A350-1000は主脚の車輪が3つずつ

件のA350が着陸すると交差するB滑走路からB777-300が離陸し、その後こちらも同機を追いかけるように離陸。天候があまり良くないこともあり、先行機はあっという間に雲に吸い込まれていった。

羽田空港から離陸直後の先行機 B777-300

羽田空港/ 巨大機もすぐに雲に吸い込まれていった

上空は雲が多く、福岡空港へ向けて降下していくとようやく地上の様子が見えてきた。降下中右手に見えるのは山口県下関市の「角島」。ここへつながる「角島大橋」は眺望の良さが有名。

(「角島大橋」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JAL325便 山口県下関市の角島

山口県の角島/ この辺りではだいぶ高度も下がっている

九州沖に差し掛かる頃にはだいぶ天気も安定して青空も見られるようになり、石油備蓄基地のある「白島」なんかを見ながら進む。この日は福岡空港も南風運用で、空港北側からの着陸進入。

JAL325便 福岡県北九州市沖

福岡県北九州市沖/ 混雑時はかなり北まで誘導されることも

海の中道上空を通過するタイミングではかなり高度も下がっていて、水族館「マリンワールド海の中道」の姿も確認できる。この辺りまではJRを利用すると大きく迂回する必要があるが、直接博多港西戸崎(さいとざき)とを結ぶ渡船も運航されている。

(渡船についてはこちら)

www.city.fukuoka.lg.jp

JAL325便 海の中道と福岡ドーム

海の中道付近/ 博多湾は渡船の航路も多い

出発が約20分遅れ、着陸で更に遅れが拡大して福岡空港には18:10頃着陸。先発の323便は結局45分遅れで就航していたから、変更せずに搭乗していればこちらの便の定刻くらいの時間には到着できていたかもしれない。ただ、B767よりはA350の方が快適なことは確実で、変更したこと自体にはそれほど後悔はない。

福岡空港では第2滑走路の増設工事中。2025年3月に供用開始予定だが、現時点ではまだ基礎工事の段階で、滑走路の形状もはっきりとは見えていない状況。

福岡空港 建設中の新滑走路

福岡空港/ まだそれほど整地も進んでいない

空港敷地の端には工事に使用すると思われる土砂が堆く積み上げられていた。誘導路からはそれなりに離れているように見えるが、風が吹いたりして飛行機のエンジンが吸い込むようなことにはならないんだろうか。

福岡空港 滑走路脇の土砂置き場

福岡空港/ 遠目から見ると低いが、ショベルカーよりは高さがある

誘導路の脇にはそれなりに深そうな水溜りもできていて、総じて日本の空港らしからぬ雰囲気。余談ながらこの辺りには福岡名物の「天ぷらひらお」と「牧のうどん」の店舗がある。もう少し空港ターミナルに近いといいのだが、歩くと片道30分ほどと結構な距離。

(別店舗だが「天ぷらひらお」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

福岡空港 滑走路脇の土砂置き場

福岡空港/ 誘導路脇にはかなりの水溜り

飛行機はターミナル南側の11番駐機場に到着。JALの羽田便は割と9番から11番あたりを利用することが多い印象。これらは地下鉄駅からも近く、割と利便性の高い駐機場。

福岡空港 駐機場と看板群

福岡空港/ JAL羽田便は9-11番が多い

隣の駐機場にはスターフライヤー(SFJ)のA320型機が駐機中。当初は150席仕様で搭乗した同社も徐々に座席数が増え、今後導入するANAHDからのリース機材では162席になるとか。それでもなお他社よりは座席間隔に余裕があるとはいえ、徐々に同社らしさが薄れていっているのは気になるところ。

(スターフライヤーについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

福岡空港 スターフライヤーのA320型機

福岡空港/ SFJの独自色は維持してほしい

当初の予定ではここから大分を日帰り往復することも考えていたが、流石に今から向かうようでは現地の滞在時間が短くなり過ぎて断念。なかなかすべてを思った通りの予定とはいかないのが難しいところ。

というお話。

*1:海外の空港は日本国内の空港よりも更に間隔が狭い傾向にある。