便名 : ANA/NH0416
日付 : 2024/05/xx
機材 : B767-300ER(76E)
区間 : 大阪神戸(21:15)→東京羽田(22:30)
所要時間 : 01:15
区間マイル : 280
搭乗クラス : プレミアムクラス(UG)
運航 : ANA(全日本空輸)
一日関西で過ごし、最終便で東京へ戻る。搭乗するのは国際線機材「76E」で運航される神戸空港からの最終便で、私にしては珍しくANAの有償利用。年に一度あるかないか、といった感じ。
三宮駅からポートライナーで神戸空港へ到着し、とりあえず展望デッキへ。同空港の展望デッキにはなぜか巨大なブロッコリー像が展示されている。2022年9月に設置された、という情報は把握できたのだが、どういうテーマなんだろうか。
そうこうしているうちにウイングレットのついたB767型機が札幌千歳から578便として到着し、1時間ほどの待ち合わせで今回搭乗する羽田行きの416便として出発する。
さて、展望デッキから出発階に戻ってきた。2024年現在の神戸空港はポートライナーの改札口から保安検査場までの距離がごく短く、100mも歩かないうちに制限区域に入ることができる利便性の高さが売り。
ただ、現在同空港ではポートライナー駅から直結していない少し離れたところにサブターミナルを建設中。これが開業してしまえば今までほど利便性が高い空港ではなくなってしまうかもしれない。ただ、どうやら新しく建設しているのは国際線ターミナルのようなので、国内線にはあまり影響がないようにも見えるが、どうなるだろうか。
開業から今日に至るまで、発着便の数は上限が定められている(開港当初は30往復/日、2024年現在は40往復/日)ことからあまり空港ターミナルは大きくないものの、搭乗口は8つ設置されている。7番、8番なんかは搭乗橋に接続されていない経路のようにも見えるが、実際に利用されたことはあるんだろうか。尤も、2025年春にはさらに増枠されて60往復/日になるそうなので、フル活用される機会があるかもしれない。
今回搭乗する羽田行きもそれなりに遅い出発だが、その上をいくのがスカイマークの沖縄那覇行き。定刻通りに到着したとしても到着は23:30で、空港ターミナルを出る頃には日付の変わっていそうな到着時刻。なお那覇空港からのモノレール終電は23:30で間に合わず、那覇空港ターミナルは閉館してしまうので、空港から街へはタクシー等で移動する必要がある。
この日はアップグレードポイントを利用してプレミアムクラスへ変更。この機材はB787の「78M」機材と同様、「ANA BUSINESS CRADLE」タイプの座席が設置されている。
(別日に搭乗した「78M」機材はこちら)
なお、この「76E」機材については機内Wi-Fiの設置されている機材といない機材が混在しているようだが、この日は非搭載の機材。尤も、設置されている機材についてもANAはJALの機材と比べてWi-Fiの通信速度、安定性が一回り劣っている印象。機材そのものは同じなわけで、何か設定に違いがあるんだろうか。
さて、B767型機はB787型機と比べても一回り横幅が狭い関係で、2列-2列-2列のB787型機に対してB767型機は2列-1列-2列の座席配置。中央列は肘掛け部分にB747型機やA380型機の2階にあったのと同様の、割と大きな荷物置きが設置されているのが特徴的。
座席の操作はごくシンプルで、リクライニングを倒すか、戻すかの2種類。点灯している緑のボタンは着陸時のポジションに戻っているかどうかの確認用だろうか。手動のボタンはレッグレストを稼働させるためのもの。
神戸空港の離着陸は基本的に離陸は西向き、着陸は東向きで、離陸すると明石海峡大橋を越えて明石駅上空付近まで西に進み、そこから右旋回して反転、ようやく東へ向かい始めるというルート。羽田空港までで考えると伊丹空港よりは明らかに遠回りだが、関西空港は一度空港上空に戻っていくような出発経路ということを考えればどっこいどっこいかもしれない。
プレミアムクラスにアップグレードしたものの、空港に着く前に食事はすでに三宮駅の辺りで摂っていたから、食事を遠慮して読書なんかをして過ごした。ちなみに食事は希望すれば持ち帰ることができるようだが、荷物になるのでこれも辞退。
この日の羽田空港は横風運用で、B滑走路への着陸。千葉マリンスタジアムのある海浜幕張上空を通過して東京湾を反時計回りに廻るようなルートを辿ると、着陸直前には舞浜駅付近を通過。この時間帯はすでに閉園しているはずだが、まだ煌々と灯りが点っている。清掃なんかをしているんだろうか。
東京港のガントリークレーン群やレインボーブリッジ、その奥に東京タワーが見えてくるとまもなく着陸。着陸したのは22:20頃で定刻前だったが、B滑走路から第2ターミナルまではまだ結構な距離がある。
B滑走路から延々地上滑走して第2ターミナル近くまでやってきたが、この日は沖留めで「ターミナルまではバスでご案内」のパターン。22:20過ぎに第2ターミナル前のオープンスポットに到着した。
「GE」のロゴのついたエンジンを横目に降機し、バスに乗り込んで駐機場を右に左に走り、ターミナルに辿り着いたのは22:40頃。搭乗時の沖留めはそれほど嫌ではないのだが、到着時、こと深夜だとどうにも損した気分になるのは何でだろうか。
バスを降り急いで駅に向かい、この日はモノレールで移動。そういえば、駅のモニタで「出発時刻の40分前を目安に保安検査場を通過」のアナウンスを流していたが、駅に着いた時点でこれを見るようではもう手遅れなような。事前にメールなんかでもアナウンスされているんだろうか。
食事は要らないけれど少し座席は広い方がいい、という今回のような使い方を考えると、クラスJというのはよくできた仕組みなんだな、というのを改めて感じた。
(その他ANAのプレミアムクラスについてはこちら)
というお話。