便名 : 快速あいづ5号
日付 : 2023/03/xx
区間 : 郡山(19:15)→会津若松(20:27)
所要時間 : 01:12
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR東日本
常磐線でいわきまでやって来て高速バスで郡山まで移動、夕食を摂って宿泊先の会津若松へ移動する旅程。郡山から会津若松までは再び高速バスに乗車するでもよかったが、今回はJRで移動することにしてJR磐越西線の快速「あいづ」号に乗車。日に3往復のみ(2023年6月現在)車両の一部が指定席となっているので、今回はこの区画を手配してみた次第。
駅に戻ってくると、出発30分ほど前の時点で列車は既に停車中。時刻表を見るに、18:36に「あいづ6号」で到着してずっと停車している感じだろうか。ちなみに指定席は1両まるごとではなく、会津若松行きの場合では最後尾車両の前半分。車両そのものは一般車両と何ら変わらないこともあって、くどいほど「指定席」の文字が表示されている。
座席は「リゾートしらかみ」などと同様のタイプ。ただし、「リゾートしらかみ」はシートピッチがかなり大きめに取られている一方で、こちらはドア間の寸法が決まっていることもあってシートピッチが少し狭め。それにしても、どう座っても若干落ち着きが悪いのは、姿勢が悪いせいだろうか。勿論、2000年代初頭に登場したJR九州の観光列車ほど座り心地が悪いということはないのだが。
(「乗り心地の悪い」座席というのはたとえばこれのこと)
余談ながら、座席の肩のところは上越・北陸新幹線を走っているE7系新幹線の普通車で使われている座席の生地のように見える。こちらの列車は上信越とそれほど関連性は強くないから、あえて共用している訳でもないように想像するが、よほど生地が余ってしまっただろうか。
(その座席というのはこちらの記事の写真を参照)
前述の通り、指定席区画は列車の最後尾ではあるものの、運転席寄りではなく連結面寄りの中途半端な位置。また、車内は簡易的なパーティションは設置されているとはいえ、しっかりデッキで区切られているという感じでもない。それゆえ、傍目にはどうしてここに?というような配置に見える。ただし、時間帯のせいもあるだろうか、乗客が頻繁に通行したり、誤って着席しているということはなかった。
手配した時点で空席があまりなかったことで予期してはいたが、郡山駅出発時点では指定席区画のみが殆ど満席。徐々に降車があって中盤以降では空席も見られるようになってきたが、自由席区画は空いている座席もあっただけに、この日は指定席と自由席、どちらが快適だったかは中々悩ましいところ。
ところで、乗車した2023年の春先はまだ水害から復旧した只見線が運転再開してそれほど日が経っていないタイミングだった。今回の旅程では復路で乗車してみようかと思っていたが、2023年の春というのは思いの外暖かくなるのが早く、雪崩のおそれがあるとしてしばらく運行されなくなってしまった。それゆえ、只見線の乗車は春になるまで待つことに。
昼間であれば進行方向右手を中心*1に磐梯山の姿が見えるはずだが、あいにくこの日は夜間ということもあり、特にめぼしい見所もなく会津若松駅へ到着。道中ではちらほら雪が積もっているところも見えたが、幸いにして会津若松の街には一切雪は見当たらなかった。
当時東京では既に桜が咲き始め、間もなく東北も開花するというようなタイミングだったこともあり、列車先頭には大きな鶴ヶ城の夜桜模様のヘッドマークが掲出されていた。どういう訳か、東北というのはなかなか桜の名所が多い。
(会津若松付近の桜の名所はこんなところも)
列車を降りると郡山側のホーム上に小柄な山車がディスプレイされていた。特に説明らしい説明はなかったように思うが、のちに調べてみると会津地方の盆踊り「かんしょ踊り」において使われるもののよう。余談ながらこの「かんしょ」というのは方言で「狂人じみた」という意味らしい。ずいぶんな名前をつけたもので。
ともあれ会津若松駅へ到着。まだ20:30そこそこにして街は既に静まり返っていたが、郡山で食事を済ませていたこともあり、この日は駅から徒歩15分ほどのところにあるホテルに宿泊した。
列車について、今回のような閑散時間帯は自由席の方が空席が多く、必ずしも指定席を確保するメリットがあるとは体感できなかった一方で、春先の桜のシーズンなどのような観光シーズンではかなり混雑しているときには有用性が高まりそう。座席に溢れ、1時間立ちっぱなしというのも中々しんどいから、快適に移動するための対価として支払うのであればありかな、という感じ。
というお話。
*1:同路線は路線上にカーブが多く、時として右側に見えていた車窓が左側に現れることもあるのだ。