福島県喜多方市のJR喜多方駅から徒歩で15分ほどのところにある「日中線しだれ桜並木」。かつて喜多方駅から熱塩駅までを結んでいた国鉄日中線の線路跡に沿って遊歩道が整備されている。
■ 地図情報
日本国内には桜並木というと長いものから短いものから色々あるが、こちらは比較的長い全長約3kmにわたって桜並木が続いている。ちなみに3kmというのは前述した日中線の総延長の約1/3強に当たるらしい。
喜多方は南東北という土地柄もあって開花時期が全国の中で見ると比較的遅めという特徴があり、東京では一通り桜の季節が終わった4月中後半に桜が楽しめる。更に2週間ほどしてGW近くになると弘前や函館で桜の見頃を迎えることになる。
(弘前公園の桜についてはこちら)
(五稜郭の桜についてはこちら)
さて、喜多方に話を戻すと、この日はあいにく時おり小雨がぱらつくようなお天気。駅に近いところはかなり多くの人々で賑わっていたが、約1時間ほどかけて反対側の終端まで向かうと少し落ち着いてお花見ができるようになった。お花見といっても、レジャーシートを敷いて宴会をするでもなく、ぼーっと散歩しているだけではあるが。
ところで道中、ちらほら花壇にチューリップが咲いていた。ちょうどこれも見頃を迎えており、これはこれで桜とはまた違った美しさ。桜の淡い色合いとは一変して、非常にカラフルで色鮮やか。
それにしても久しぶりにチューリップを見かけた気がするが、こんなに鮮やかに咲く花だっただろうか。桜が綺麗だったことは言うまでもないが、この旅行の記憶というとどちらかと言えばこのチューリップのほうが印象深く残っている。
また多くの方がご存じの通り、喜多方はラーメンが有名な土地柄。この時期は繁忙期ゆえ、お昼過ぎには品切れで閉店しているお店がちらほら見られたから、食事をするなら早めにお店に入っておいた方がいいかもしれない。こと私はといえば数軒訪れてみたが空振りが続き、帰りしなに喜多方駅近くにあるラーメン屋さんに立ち寄ったが、それほど有名でないお店でも十分美味しかった。
そうこうしているうちに列車の時刻が迫ってきた。この日はその後「SLばんえつ物語」号で新潟を目指し、その後飛行機で名古屋へ向かった。
(この先の移動はこちら)
知名度こそそれほど高くないが、首都圏の桜の名所と比べても負けず劣らずといった感じ。頑張れば東京から日帰りで訪れることもできるから、今年の桜納めに訪れてみるというのも良いかもしれない。
というお話。
