場所 : 青森県弘前市
時期 : 2018年4月・2019年5月など
近頃、記事の投稿それ自体が不定期化してしまっているが、その中でも更に不定期に投稿している日本国内の絶景スポット紹介企画。今回は青森県。
例年、4月5月はなかなか忙しい日々が続くのだが、とはいってもせっかく訪れた春をみすみす見逃してしまうのはあまりに惜しい。そんな訳で、貴重な休みに日帰りで例年訪れていたのが青森県弘前市。日本各地に桜の名所があり、限られた時間のなかであちこち廻ってきたところ、中でも特に気に入ったのがこの弘前だった。
■ 地図情報
ここは日本でも有数の桜の名所にも関わらず、身動きが取れないほど人が多いわけではなく、のんびり桜を楽しめて雰囲気が良いというのが一番のメリット。桜が楽しめるのは弘前城址に所在する「弘前公園」で、アクセスするには駅からシャトルバス(100円)か、少し距離があるが徒歩で約30分。周辺は駐車場もちらほらあったが、公共交通機関の方が良さそう。
なお、2014年以降、弘前城では大規模な修復工事が実施されており、その一環でお城の天守閣が移設されている。以下の写真では岩木山が見えているが、元々あった位置からは見えなかったのだとか。その意味ではこれは今しか見られない景色のひとつ。
日本のなかでも北の方に位置する関係で、満開になる時期には東京と比べて大分遅く、年にもよるがだいたいGWくらいが例年の見頃。4月の中頃になると、朝起きると毎日開花状況を確認するのがこの時期の日課。
過去、予想を外して思いの外早く満開になってしまい、行ってみればすでに葉桜だったこともあるが、こればかりはどうしようもない。
ただ、葉桜になっているのが必ずしも残念かというとそうでもなくて、弘前公園の外周にあるお堀はむしろその頃が見頃。
散った花びらはお堀を埋めつくし、見渡す限りピンク一色。花を表す言葉、とりわけ桜に関する言葉は洒落ていて、このような様子を表す「花筏(はないかだ)」という言葉がある。満開の桜は他所でも見られるけれど、これに関してはあまり他では見られない光景。初めてここを訪れてからこの風景が忘れられず、何だかんだで毎年(弘前公園自体が閉鎖していた2020年は断念したが)訪れている。
また、東北の他の桜の名所からも比較的距離が近く、たとえば青函海峡を渡った先の函館や、角館の武家屋敷、盛岡の小岩井農場なんかも頑張れば1日ではしご出来る距離。ただ、自分自身が過去やってみた経験としては、慌ただしくなりかなりハード。とはいえ2日あれば、ある程度常識的な余裕のある日程で楽しめるはず。
今年の春がどうなるのかはまだ見通せないところではあるが、えきねっとでは割引きっぷが発売されるようなので、それらも活用しつつ春の訪れを楽しめる日々が到来することを願うばかり。
というお話。