日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】青森空港連絡バス(弘前BT/青森空港)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 弘前BT(18:50)→青森空港(19:45)
所要時間 : 00:55
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,200円(交通系ICカード決済)
運行 : 弘南バス

青森県内で数日間過ごし、この日の最終便で東京へ戻る。青森空港へは青森市内、弘前市内から連絡バスが開設されていて、今回利用したのは弘前市内発のほう。割とバス路線は少ないが、これは南部地方に三沢飛行場(八戸)があることも影響している。

(事業者公式サイトはこちら)

www.konanbus.com

(逆向きだが、青森市内と青森空港を結ぶ路線はこちら)

biketourist.hatenablog.com

国内有数の桜の名所、間違いなく個人的には東北ベスト3に入ると思っている弘前公園あたりには春先、GW頃になると多くの観光客が集う訳だが、訪れた6月は梅雨時で、夏までの狭間の時期で観光客が若干少なめ。それにしても、一昔前には梅雨は東北まで行かなかったような気がするのだが、気のせいだろうか。

ただ、この時期現地で学会か何かが開催されていたのか、どういうわけか市内のホテルが殆ど埋まっていて、今回の出張は手配にやたらと難儀した。帰りも飛行機の前倒しができそうな時間に仕事が終わったのだが、午後の飛行機は完全に満席で変更できないような状況だった。

(弘前公園の桜についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

飛行機が前倒しできず、時間ができたので黒石の方を訪れたのち、弘南(こうなん)鉄道弘南線弘前駅まで帰ってきた。弘前駅はJR奥羽本線五能線、件の弘南鉄道の3路線が乗り入れている。駅舎は割と新しそうに見えるが、2004年竣工でもう20年選手らしい。

JR弘前駅 駅舎外観

JR弘前駅/ 県下トップ3には入る規模の街

バスは弘前駅前にも停車するので待っていれば来たのだが、時間が余っているので始発の「弘前BT(バスターミナル)」を目指してみることに。出発すると、駅前の大通りの向こうには大きな岩木山(いわきさん)の山影が見えてきた。標高は1,625mだそうだが、数値よりもずいぶん大きく見える。

弘前市街 岩木山方向

弘前市街/ 圧倒的な山の存在感

駅からは10分と歩かないうちに目的地の弘前BTに到着。今回は外周を廻ってしまったが、イトーヨーカドー弘前店に併設されているので、大通り側からアクセスすると店舗の中を抜けていくような格好でアクセスすることになる。ちなみに、フードコートにはフライドポテトが評判のファストフード店「ポッポ」がある。

弘前バスターミナル 施設外観

弘前BT/  昔ながらのバスターミナル

しばらくすると降車場に後程乗車するバスが回送されてきた。この路線は全線一般道経由だが、乗車時間が1時間程度あって荷物も搭載されることから、高速バスタイプの車両が投入されている。ちなみに運賃の支払には交通系ICカードが利用可能

弘前バスターミナル 弘南バス 青森空港連絡バス

弘前BT/ 空港までは約1時間

ちなみに同バス停からは市内路線のほか、今回の青森空港連絡バス、盛岡行き、仙台行き、東京•横浜行きの高速バスが発着している。このご時世でも首都圏行きの夜行バスが日に4便*1運行されているあたり、高速バスの需要が旺盛な地域というのが見て取れる。

弘前バスターミナル 高速バス乗り場

弘前BT/ 盛岡•仙台•首都圏への高速バスがある

バスはバスターミナル1番乗り場からの出発。バスターミナルの一角は待機場になっているようで、中小型のバスが何台か待機していた。弘前の街を走るバスは1台1台のサイズが小さいものの、とにかく便数が多い印象がある。また、前中扉のバスでも前扉のみ使用しているのも特徴なのだが、これは雪が降る地域だからだろうか。

弘前バスターミナル 施設外観

弘前BT/ 空港行きは1番乗り場から出発

弘前市内から青森空港までの運賃は1,200円。約30kmの距離があるようで、単価に直すと40円/kmといったところ。佐賀空港徳島空港のリムジンバスと概ね同程度なので、空港バスの相場というのはこれくらいなのかもしれない*2

また、運賃表に途中区間の運賃が設定されている通り、この路線は全区間を通じて乗降可能。首都圏が基本的にクローズドドアであるがゆえ、頭にその前提が刷り込まれてしまっているのが原因とも言えるが、地域ごとに運用がまちまちなのでこの辺りは中々分かりづらい。

弘前発青森空港行き 運賃表

運賃表/ 弘前駅以外の途中停留所でも乗降可能

バスは弘前BTで10人強を乗せて出発し、1分ほどで弘前駅前に到着。ここで多数の乗車があり、正座席がほとんど全て埋まった。飛行機の混雑状況から予想はできていたが、何のイベントがあったかは結局分からずじまい。

空港連絡バス 弘前発青森空港行き 弘前駅前

弘前駅前/ 駅以遠はほぼ満席での運行

弘前駅前を出ると北大通り、国道7号線、県道285号線、同27号線のルート。途中、舟場角、浪岡と停車して青森空港に向かう。最初の停留所、舟場角では降車客があったから、路線バスとしての利用も定着している様子。

日の長い6月と行っても19時が近くなると流石に日も暮れ出した。この時期の東北はまだ田植えからそれほど日が空いていないようで、水田にはまだ空が映り込む余白がある。

空港連絡バス 弘前発青森空港行き 車窓

浪岡付近/ 東北は6月中旬に田植えをしているらしい

浪岡市街地を抜けるとバスは坂を登り始め、しばらく走ると前方に青森空港有料道路の料金所が見えてきた。ここで一旦停車して料金を支払い、しばらくするとターミナルが見えてきて青森空港に到着。

青森市内路線同様、ダイヤには割と余裕が含まれているようで、標準所要時間55分のところ、45分ほどで到着。青森空港では約1時間の待ち合わせで東京羽田行き最終便に搭乗した。

というお話。

*1:横浜行き「ニューノクターン」号、上野駅行き「パンダ号上野線」、東京駅行き「ノクターン•ネオ」号、バスタ新宿行き「パンダ号東京新宿線」の4便。

*2:ちなみに青森空港から青森駅は約14km、860円で約60円/kmなので、こちらの方が単価としては少し高い。また、松山空港のリムジンバスが100円/kmとなり著しく高い。