日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】北斗4号(新札幌/東室蘭)


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便名 : 北斗4号
日付 : 2022/07/xx
区間 : 新札幌(07:01)→東室蘭(08:16)
所要時間 : 01:15
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR北海道

「HOKKAIDO LOVE! 6日間パス」を利用して道内をうろうろした最終日。搭乗する飛行機は比較的遅い時間で、この日も割と自由に使える一日。何をしようか迷った結果、まだ訪れたことのない室蘭を訪れてみることに。

乗車したのはこの日函館行き特急の「北斗4号」。室蘭へは特急「すずらん」も走っているが、始発の「すずらん2号」のみ途中の東室蘭止まりで、今回のように「北斗」から東室蘭普通列車に乗換える方がいくらか早く到着することができる。

JR新札幌駅 駅入口

JR新札幌駅/ 工事しているかのように見える駅入口

このとき時間はまだ7時前だが、乗車する北斗4号はこの日2本目の列車。北斗号といえば一昔前は途中の停車駅がものすごく少ない速達版も走っていた気がするが、2010年台初頭の整備問題の影響なんかもあり、かつてほど速達性は重視されなくなってしまった。当時製造された、高速走行用の試作車両は一度も日の目を見ずに解体されてしまったとか。

余談だが、新札幌駅からこの列車の直後を走るのが日に2往復しかない「特別快速エアポート」。札幌から南千歳までの停車駅は特急と全く同じで、何なら新札幌-南千歳間の所要時間は乗車した北斗4号よりも1分短い。

(「特別快速エアポート」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR新札幌駅 電光掲示板 千歳線

JR新札幌駅/ 「特別快速」は日に2往復のみ

多数の特急列車が発着する新札幌駅のホーム上には、乗車口を示すAからTまでの札が掲げられている。絵柄がついているが、ここまで種類が多いと分からなくなりそうな。なお、一応絵柄と頭文字は整合するようになっている。

JR新札幌駅 特急列車 乗車位置案内

JR新札幌駅/ 乗車口はAからTまで用意されている

しばらくして列車が到着したが、比較的朝早い列車だったこともあり、自由席にも若干の空席があって無事着席。出発して5分ほどして進行方向右手を見ると、当時まだ建設中だった「エスコンフィールド北海道」が見えてきた。同球場へは新札幌駅からバス、もしくは北広島駅から徒歩でアクセスすることが可能。

(逆方向だが、新札幌駅から球場のバスはこちら)

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(北広島駅から球場までの徒歩はこちら)

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JR千歳線 エスコンフィールド北海道 建設中

エスコンフィールド北海道/ この翌年、2023年春に開場した

南千歳を出ると約17分で苫小牧。鉄道での所要時間が短すぎてあまり距離感を把握できていなかったのだが、実は東京から横浜までとほぼ同じ30km弱の距離がある。

本州行きフェリーが多数発着する苫小牧を出ると、線路脇には大きな牧場が増えてきて、本州ではあまり見かけない光景が広がっている。ちなみにこの辺りは鉄道路線の中では日本で最も長い直線区間だそうで、28.7km直線が続いている。

■ 参考までに地図情報

JR室蘭本線 白老付近 特急北斗4号

白老付近/ かなり広大な牧場が広がっている

苫小牧から20分ちょっとで登別駅に到着。駅からバスに15分ほど揺られると、やたらと知名度は高い「のぼりべつクマ牧場」へアクセスすることができる。また、駅近くには「登別マリンパークニクス」という水族館?もある。

JR室蘭本線 登別駅

登別駅/ 動物園や水族館が充実している街

ところで、デッキには携帯端末充電用の電源が設置されている。ドア側で特に鍵のようなものもなさそうだが、これはどのように使うんだろうか。あるに越したことはないが、利用するとすればずっとデッキに立っていなければならないような気もするのだが。

特急北斗4号 261系 車内(デッキ)

北斗4号車内/ コンセント電源が3口用意されている

出発から1時間ちょっとで東室蘭駅に到着し、4分の待ちあわせで室蘭行普通列車へ乗換え。列車はトータル3時間46分のうちのまだ1/3ほどが経過したところに過ぎず、函館まではまだ2時間30分近くを残している。「宗谷」や「おおぞら」に比べれば短いが、北海道の長距離特急らしくなかなかの長旅。

JR東室蘭駅 特急北斗4号 駅ホーム

JR東室蘭駅/ 函館まではまだ中間地点にも達していない

こうして室蘭までやって来たが、特に何をするでもなく駅前を少しだけ散策してすぐ折り返す*1。こういう芸当ができるのも件の企画乗車券があったからで、その効果を最大限享受させてもらった2022年の初夏だった。

というお話。

*1:夜遅くに車で通過したことはあった気がするが、とりあえず、一旦どんな街か訪れてみたかったのだ。