訪問日時 : 2023/06/xx
出発地点 : JR千歳線北広島駅
到着地点 : 新球場(エスコンフィールド北海道)
移動距離 : 約2.5km
所要時間 : 約30分
2023年春に開場した北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールド北海道」。昨今の建設費高騰の影響を受けて新駅の設置計画が若干怪しげな状況になりかかっているが、現時点でのアクセスは以下の通り。
このうち今回は1の北広島駅からの徒歩にトライしてみた。
(公式アクセス情報は以下の通り)
■ 地図情報
※ 地図上の経路は実際の経路と異なっている場合あり。あくまで概要理解として。
この日は14:00開始の試合日で、試合開始1時間ほど前の13:00過ぎにJR北広島駅に到着。チケットの販売状況から満席近いことは事前に予想できていたが、試合開始ぎりぎりのこの時間でもなお各列車からは結構な人数が降りてきて、それほど広くない駅構内は結構な混雑をしていた。
同駅は地上にホーム、2階に改札口のある橋上駅舎で、改札口を抜けると左手の西口、右手の東口と2箇所の出入口がある。球場行きのシャトルバスは西口、徒歩の場合は東口に進む。今回は徒歩なので東口へ進む。
参考までに、球場までのシャトルバス乗り場は以下のような状況。ざっと50m-100mほどの行列が形成されていたが、大型路線バス車両がひっきりなしに出入りしていたから、見た目ほど待つことはなさそう。ただし、支払は球場を出入りする路線総じて現金又はVisaタッチのみで、交通系ICカードは利用できないのがちょっと不便。
ちなみに駅構内にはコンビニエンスストア(セブンイレブン)があり、ここで持ち込みの食糧調達をしている人も多く見られた。なお、球場内に瓶・缶・ペットボトル類は持ち込めないので、飲み物はあまり買いすぎないことをおすすめ。空港の保安検査場のような放棄品箱はあったが、移し換えのサービスは特になかったような記憶がある。
さて、そろそろ球場へ出発。改札口を背にして右手の東口方面に進むと長いスロープが現れるので、これを進んでいく。ここには「徒歩19分」の文字が並んでいるが、これは球場のどこまでの所要時間だろうか。通常の不動産の広告と同様に80m/分だと考えると約1,500mの距離ということになるが、実際歩いてみるともう少し距離があったような。
通路を歩いていくとロータリー脇に出るが、球場へは曲がらずそのまま真っ直ぐ進む。球場を目指して歩く人はそれなりに多いうえ、要所要所に立て看板を持った係員さんが立っているので迷う可能性は低そう。
駅からは球場へは線路に沿って続く左側が自転車道、右側が歩道の「札幌恵庭自転車道」をしばらく歩いていく。道中にはサイロなんかもあり、何とも北海道らしい雰囲気。地図を見ると「エルフィンロード」と書いてあったが、これはどういう意味だろうか、何てことを考えながら歩いていく。
歩いていくと道が分岐し、進行方向右手の崖下には北広島市役所が見えてくる。ぱっと見新しそうな建物だとは思ったが、それもそのはずで2017年5月に開庁したばかりの建物なんだとか。「ボールパーク連携推進課」があるのがプロ野球球団本拠地の自治体らしいところ。
庁舎の片隅には除雪用?の重機が駐車されているが、これはファイターズ塗装になっていた。自治体の球団に対する期待度の高さが見えているよう。
直進していくと道はその後高架橋になり、下を流れる輪厚(わっつ)川を横断。この辺りは何とものどかで、雰囲気が良い。雪が降るとなるとなかなか住むのは大変そうではあるが。
橋を越えると緩やかな上り坂になり、道はなお一直線に続いていくが、この辺りで左折してJR千歳線の線路を潜って球場側へ移る。試合日はここにも立て看板を持った係員さんが立っているから、これに従えば問題ない。
歩道はクランク状になっていて、次の角を右折したくらいで遠目に球場が見えてくる。なお、進行方向右手崖下には比較的大規模な駐輪場があるので、自転車でアクセスする場合にはここに停めることになるだろうか。
球場は見えているものの到着まではもう少し距離があり、道なりに歩いていった先にある歩道橋で道路を横断する必要がある。道は歩きやすいのでそれほど辛さは感じないが、この辺りで既に出発から20分ほどが経過しているから、やはり徒歩19分というのはちょっと難しいような。
歩道橋を降りるとようやく球場が正面に見えてきて、あとはひたすら直進するのみ。ちなみに右手に見えているのは賃貸マンションの「レ・ジェイド北海道ボールパーク」で、公表されている家賃を見ると3LDKで家賃30万円弱と札幌近郊ということを考えればなかなかのお値段。もしかすると、選手が住んでいたりするのかもしれない。
のんびり歩いてきたこともあって約20分強を要したが、無事球場外周まで到着。北広島駅方面から球場に向かって歩いてくるとちょうど外野バックスクリーン辺りにぶつかるのだが、ここには入口がないので、球場右手側面の3塁側入口と左手側面の1塁側入口の2箇所のいずれかから入場することになる。
なお、野球観戦者であれば入場口の指定はなく、球場内はどのチケットでもコンコースを一周できるような構造になっているので、近い入場口から入ってしまって問題なさそうな。なお、これとは別に「リポビタンGATE」なる入場口?もあるのだが、少なくともこの試合では一般野球観戦者用の入口としては運用されていなかった。
参考までに、球場外周の歩道から1塁側入口へは階段を上る必要があるが、3塁側入口は段差なく進むことができるはずなので、荷物が大きい等の場合は右手の3塁側に進むのがおすすめ。
今回は訳も分からず左手1塁側に進んでいくと、階段を上ったところに交通広場があり、ここにタクシーやシャトルバスが発着していた。そんな訳でバス等の利用者は3塁側座席であっても目の前のゲートから入場してしまったほうが便利。
事前に購入していたチケットのQRコードをかざして入場すると、目の前には早速グラウンドが広がっている。メジャーリーグの球場を参考にしたという前評判の通り、これまでの日本国内の球場とは一線を画した雰囲気。どちらかというと以前訪れたことのある米シアトルのセーフコ・フィールドに似ているように感じた。
ともあれ、無事試合開始前に座席につくことができ、試合開始から観戦することができた。徒歩の場合は大体試合開始50分前くらいがデッドラインになりそう。
ちなみに同球場から復路の交通手段混雑がしばしばニュースになっているが、この日は見たところ各方面のバスがかなりの高頻度でピストン輸送しており、列に並べば30分も待たずにバスに乗ることができそうな状況。ただ、出口道路が現状2ルートしかないことから、乗車してからの退出渋滞に巻き込まれるとそれなりに時間はかかりそうな模様。大人しく駅まで歩いてJRに乗るのが現状では最速ルートかもしれない。
そんな混雑を見据えてか、同球場は試合終了後も一部飲食店舗や温浴施設が営業を続けており、すぐに追い出されることなく場内を楽しむことができるのが特徴。例えばこの日は17時頃試合が終了したが、飲食店は21時まで営業するらしい。割りきって空いてくるまでのんびりするというのもひとつの選択肢。
また、試合のない日もそれはそれで楽しめるような仕掛けをしているそうで、またどこかで機会を設けて訪れてみたいところ。個人的にはスタジアムツアーに興味がある。
というお話。