日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】30番•千歳空港線(新千歳空港/苫小牧駅)


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便名 : 便名なし
日付 : 2024/03/xx
区間 : 新千歳空港JAL側(17:49)→苫小牧駅(19:00)
所要時間 : 01:11
乗車クラス : 普通席
運賃 : 630円(現金決済)
運行 : 道南バス

昼下がりに羽田空港を出発する便で新千歳空港に到着。ここからは室蘭方面に向かうのだが、今まで乗ったことのなかった路線バスで苫小牧駅まで向かってみることに。

(運行事業者公式サイトはこちら)

www.donanbus.co.jp

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

飛行機は定刻通り新千歳空港に到着し、ドアが開いたのは17:10頃。バスの出発までは約40分ほどの時間があり、微妙な時間ではあったが空港内で食事をすることに。立ち寄ったのはターミナル3階にある「ドライブインいとう」。

(外部サイトの店舗情報はこちら)

tabelog.com

店舗前に着いてみると3組ほどが並んでいる状況。回転が速いことを願って並んでみたが、入店するまでには10分ほど並び、入店できたのは17:30過ぎだった。

新千歳空港 豚丼名人

新千歳空港/ 豚丼は帯広など十勝地方の名物料理

以前はJAL側の制限区域内にあるフードコートにも店舗があり、最終便ぎりぎりまで営業していたのだが、COVID-19の感染拡大によって閉店してしまい、空港内にはこの店舗のみ。空港ターミナルの各店舗も人員不足は深刻なようで、営業時間は11:00から19:00までと少し短め。

新千歳空港 豚丼名人

新千歳空港/ 現在は一般エリアの店舗のみ

バスの出発時刻が迫った17:35頃豚丼が配膳。いつもは普通の豚丼を注文するのだが、今回は目にとまった「山わさび豚丼」を注文。この「山わさび」というのは想像していた以上に刺激的な香辛料で、個人的な感想としてはあまり豚丼には合わず、普通のにしなかったことに少し後悔。

新千歳空港 山わさび豚丼

新千歳空港/ 豚丼山わさびの相性は今ひとつ

ともあれ出発5分ほど前に食事を終え、急いでバス乗り場へ移動。JAL側は2番乗り場からの出発なのだが、殆どバス乗り場の端に近い場所で、かなりターミナル中央から遠かった。1つ前の停留所はANA側の29番乗り場だが、ターミナル中央からの位置関係としては似たり寄ったりなので、向かうとすればここしかなかった。

空港発のバスにしては珍しく、バスは少し遅れて乗り場へ到着。この遅延のおかげで間に合ったと言えるかもしれない。この路線、SuicaPASMOのような交通系ICカードは使えないので、整理券を取って乗り込んだ。

新千歳空港 国内線ターミナルバス乗り場(2番)

新千歳空港/ 思ったよりもバス乗り場は遠かった

首都圏のバスでは整理券発券機は腰くらいの高さに設置されていることが多いが、このバスは床に置いてあるブロック塀くらいの高さの台座の上に乗っかっていて、かなり低め。4枚折戸のドアの1枚分を塞ぐように置いてあるのも珍しい。

新千歳空港から苫小牧駅 道南バス30番線車内

道南バス30番線/ 整理券機が床置きなのは珍しい

車内には「次とまります」の降車ボタンが設置されているが、ボタンの形状は統一されていないようで、場所によっていくつかの異なるものが設置されていた。目の前にあったものはボタンを押すと「ご乗車ありがとうございました」の文字が浮かび上がるようになっていた。

新千歳空港から苫小牧駅 道南バス30番線車内

道南バス30番線/ バラエティ豊かな押しボタン

地方のバス路線というとどうにも乗客が少なく不採算、というイメージが先行してしまうのだが、半導体特需に沸く千歳だからだろうか、経由する停留所停留所で続々と乗車があり、あっという間に満席になったと思えば立ち客で通路が乗客で埋まるほどの混雑に。それにしても、およそバスが走らなそうな小さな道を走っているにも関わらず、利用者がそれなりに多いのが面白い。

バスは新千歳空港から30分ほどで沼ノ端駅北口に到着。あまり強い印象はないが、札幌と室蘭とを結ぶ特急「すずらん」も停車する、割と乗降客の多い駅で、バスからも多くの乗客が降車していった。

予め時刻表を見ていれば分かる話ではあるが、一般道経由で新千歳空港から苫小牧駅まで向かおうとすると、イメージしている以上に時間がかかる。勘違いの原因はこの辺りの普通電車の最高速度が速いことで、電車は南千歳駅から苫小牧駅までを途中2駅に停車しながら19分で走破するが、距離としては約27kmほど離れている。

バスは空港から苫小牧駅までを約70分で結んでいるが、一般道を車で走ると平均30km/hくらいになる(経験則)ことを考えれば、何かバスだから時間のかかる要因があるというよりは、単に距離が遠いことが要因という感じ。

道南バス30番線 苫小牧駅前

苫小牧駅前/ ロータリーの一角に車庫?がある

沼ノ端駅から苫小牧駅までは苫小牧市街地を40分ほど走り、終点の苫小牧駅に到着。どうやら運賃箱?両替機?が壊れているようで、運転士さんに手動で両替をしてもらって料金を精算して降車。過去には運賃がらみの良からぬトラブルも起きているから、早いところ修理した方が良さそうな。

道南バス30番線 苫小牧駅前

苫小牧駅前/ 乗換えがあっても電車の方が早い

バスを降りた後、目的地は室蘭方面なのだが、乗り潰しがてら発車時刻の近い日高本線の列車に乗換え、鵡川駅まで往復したのち、本来の目的地へ向かった。なお、電車の場合は空港から苫小牧まで、乗換え時間を最小限にすると普通電車利用でも約30分で移動できるので、一般的には電車で向かった方が良さそうな。

(乗換え先についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。