日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0521(東京羽田/札幌千歳)


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便名 : JAL/JL0521
日付 : 2024/03/xx
機材 : B787-8(788/E21)
区間 : 東京羽田(15:30)→札幌千歳(17:00)
所要時間 : 01:30
区間マイル : 510
搭乗クラス : クラスJ
運航 : JAL(日本航空)

午前中は首都圏で用事があり、その後北海道に移動する日程。

当初は最終に近い便を手配していたが、思いの外前の予定が早く終わって前の便に振り替えることに。個人的にそれほどB787が好きではないから、A350の便が近くにあればそれに変えようと思ったが、生憎都合のつく時間に手頃な便がなく妥協。代わりに運よく窓側席を指定することができた。

直近で搭乗した新千歳行きの便は比較的ターミナルの端に近い搭乗口からの出発だったが、今回の便は中央の13番搭乗口からの出発。前便到着から時間に余裕があったのか、出発15分ほど前に改札が始まった。

JAL521便 羽田空港T1の駐機場

羽田空港T1(15:17)/ 13番搭乗口からの出発

この時間帯は各地に飛行機が出払っていることもあり、駐機場に停まっている飛行機は少なめ。そういえば、2024年3月にはエアバスへのA321型機を11機発注を含む、合計42機の新型機の発注を決定といったプレスリリースが掲示された。徐々に国内線の小型化が進んでいるのは気になるところではあるが、新機材の導入は楽しみに待ちたい。

(当該プレスリリースはこちら)

press.jal.co.jp

JAL521便 羽田空港T1の駐機場

羽田空港T1(15:39)/ A350型機も全損分が補充発注された

格納庫の手前で左折するとスターフライヤーの最新鋭機、A320neoを追い越した。COVID-19感染拡大下では財政状態がだいぶ傷んでいた同社だが、2023年度はようやく業績が上向いてきたことで少しは改善されて来るだろうか。サービスそのものは悪くないから、持ち堪えられるといいのだが。

(SFJのA320neoについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JAL521便 羽田空港T1の駐機場

羽田空港T1(15:46)/ 座席モニタが省略されたA320neo

滑走路端まで辿り着いた時には先行機が数機並んでいて、離陸までしばらく待機。そのうち1機は緑色のANA機で、これは「ANA Future Promise Jet」というらしい。機内では廃棄される林檎の搾りかすなどを使った枕カバーが使われていたり、機体表面に鮫肌加工を施したりという特徴があるのだとか。

(「ANA Future Promise Jet」についてはこちら)

www.ana.co.jp

JAL521便 羽田空港 滑走路34R

羽田空港(15:49)/ 機内でも特別な取組みが実施されている

先行機は2機連続でANA機。ウイングレットがついているところを見るに、国内線で使用される時には「76E」と表示される、国際線仕様のB767だろうか。ちなみに背景で右旋回をしているのは滑走路05から離陸していった飛行機で、北風の日の空港南側はA/C滑走路の着陸、C/D滑走路の離陸とかなり混み合っている。

JAL521便 羽田空港 滑走路34R

羽田空港(15:50)/ 北行きは34R、西行きは05からの出発

先行機が離陸していくと離陸の1番手になったが、どうやら着陸機が近づいてきたようでしばらく待機。デルタ航空A350型機が着陸すると、チャイムが鳴って滑走路に進入。この日は視程が良好だったこともあり、滑走路の奥にはお台場のレインボーブリッジ、東京タワーの姿も見えている。

JAL521便 羽田空港 滑走路34R

羽田空港(15:52)/ 東京都心がずいぶん近くに見える

この日は天気が良いせいか、全長3,360mのC滑走路がやけに短く見える。また、横幅は客席から見るとあまり広そうに見えないが、意外と?広く、60mほど確保されている。飛行機はというと、B777-300ERの翼幅が約65m程度だそうなので、機体は滑走路に収まりつつも翼の先端は少しはみ出した状態で着陸することになる。なお、空港によっては幅が45mというケースもあるんだとか。

JAL521便 羽田空港 滑走路34R

羽田空港(15:55)/ 羽田の滑走路は全て横幅60m

地上は割とくっきり風景が見えていたのに対し、上空は少し霞かかっているような感じでどことなくぼんやりしている。黄砂の影響かなんかだろうか。地上の様子は夏場の方がはっきり見える機会が多いような気がする。

(同ルートを夏場に飛んだ時の様子がこちら)

biketourist.hatenablog.com

JAL521便 羽田空港からの離陸上昇中(お台場)

羽田空港(15:57)/ 夏場と比べると少し霞んでいる

北風の日は羽田空港を離陸すると右旋回をし、少し東に飛んだのち左旋回をして北上するルート。ちょうど右旋回が終わり、新木場あたりから北方向を見たのが以下の写真。スカイツリーの左手に見える橋を渡った対岸あたりが浅草のはず。

JAL521便 羽田空港からの離陸上昇中(東京都心)

江東区周辺(15:58)/ 中央を左右に流れるのが隅田川

この時間帯はなかなか西日が厳しいから、北上し始めると写真を撮ってもあまりまともに映らない。特徴的な形をしている東京ドームと新国立競技場だけは確認できたが、それ以外はぼんやりとしか見えずに通り過ぎてしまった。

JAL521便 羽田空港からの離陸上昇中(東京都心)

東京都心(15:59)/ なかなか西日が厳しい

この日は新千歳空港に南から一直線に着陸する方式で進入。空港近くにはおそらくゴルフ場と思われるような雪原が幾つか広がっている。この辺りまではしっかり晴れていたのだが、ここから先は徐々に天候が悪く、また揺れも大きくなってきた。

JAL521便 新千歳空港付近のゴルフ場

新千歳空港付近(17:06)/ 明らかにゴルフ場という出立ちの土地

つい数分前、苫小牧近辺では穏やかな晴れ模様だったのに、そこから少し内陸に入った千歳は肉眼でもわかるくらい横殴りの雪が降っていて、結構な雪模様。

新千歳空港は民間機用の滑走路2本がかなり近接して配置されているのだが、こちらが着陸する直前に隣の滑走路ではA350型機が離陸滑走を開始。こちらが減速していく一方で向こうでは加速していくから、至近距離で飛行機が並走する珍しい光景が見られた。新千歳にしても伊丹にしても、割と攻めたタイミングで管制からの指示が出ている印象がある。これで急遽ゴーアラウンドした場合なんかはどうなるんだろうか。

JAL521便 新千歳空港の滑走路付近

新千歳空港(17:08)/ 写真でもわかる程度の降雪具合

滑走路を離脱して駐機場へ向かうが、引き続き結構な勢いで雪が降り続いている。ただ、雪が舞っている割には視程は良好で、滑走路の向こう側にいる離陸機の姿はしっかり確認できた。

JAL521便 新千歳空港の滑走路付近

新千歳空港(17:09)/ 滑走路の向こうに離陸機が待機中

滑走路上では猛烈な雪が降っていたにも関わらず、そこから1kmも離れていないだろう駐機場に入ると雪は完全に止んだ。どうやら雪はごく限られた局地的な範囲でのみ降っていたらしい。前回2月に北海道を訪れた時には駐機場が一面真っ白だったが、この日は完全に地面が露出していた。

JAL521便 新千歳空港の駐機場

新千歳空港(17:11)/ 少し移動すると雪は止んでしまった

ともあれ、定刻から15分ほど過ぎたところで飛行機の外に出て、この日はその後苫小牧方面に移動する予定。JRに乗って南千歳駅経由でもよかったが、時間に余裕があったから路線バスで向かってみることに。それにしても、少しくらい仮眠するつもりで乗った飛行機だったのに、結局大して寝られなかったのが残念。

というお話。