日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0150(青森/東京羽田)


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便名 : JAL/JL0150
日付 : 2022/07/xx
機材 : B737-800(73H/V32)
区間 : 青森(AOJ)20:25→東京羽田(HND)21:45
所要時間 : 01:20
区間マイル : 358
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)

新千歳空港から青森を経由して羽田空港へ移動しているところ。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

到着した思いの外視界が悪く驚いたが乗継ぎ時間は30分しかない上、一旦到着出口を抜けて保安検査場を通り直す必要がある。少し急ぎ目に到着出口を抜けると、出口前には大きな「ねぶた」の写真が天井いっぱいに掲出されていた。

ちなみにこの写真、季節に合わせて変更されているようで、以前桜のシーズンに同空港を訪れた際には弘前公園の桜の写真だった。この写真、なかなか記憶に残るので個人的にはいい取り組みだと思っている。

青森空港 到着出口前

青森空港/ 季節ごとに変わる写真は結構なインパク

この日は前便の出発地、新千歳空港の時点で既に搭乗手続は済んでいる訳で、チェックインカウンターは経由せずに2階の保安検査場入口へ直行。搭乗するのがこの日の最終便ということもあり、レストランエリアには殆ど人影がなかった。

青森空港 レストラン•フードコート

青森空港/ レストランはすでに店仕舞い済

保安検査場を通過すると優先搭乗はとうに終わって一般旅客の搭乗中。元々わかっていたことではあるが、どんなにコンパクトな空港であっても乗継が30分となるとなかなか忙しない。

青森空港 搭乗待合室

青森空港/ 再度保安検査場を通過するのには10分ほど要した

ともあれ改札を通過し席について外を見ると、先ほど新千歳空港から到着した飛行機の中から見たのと状況には殆ど変わりない。もしかすると飛行機の全体像が見えているだけ、先ほどよりは若干霧が薄くなったかもしれない、くらいの状況。

JAL150便 青森空港 駐機場

青森空港/ 前便到着時よりは飛行機の形がはっきりしている

しばらく経って、それなりに席が埋まった状態で出発。誘導路に出るも、ほぼ今どこにいるのか分からないような状況で滑走路へ進んでいく。

前便の記事で青森空港には高精度の誘導設備が整備されているという話をしたが、ここまで高精度に進入できるようになると、今や着陸より離陸の方が条件が厳しいらしく、コックピットから「一旦滑走路まで進んでみるも、場合によっては出発を取りやめる可能性がある」旨のアナウンスが入った。この時は一体どうなるやらと思ったが、どうやらギリギリ条件を満たしたようで、何も見えない青森空港を無事離陸。

ふと、こうなってしまえば青森で一泊というのも面白い、なんて思ってしまったが、帰れるのであれば帰るに越したことはない。尤もこれで欠航となったとしても天候事由なので(航空会社からの)補償はなく、ただ懐が傷むだけ*1なのだが、どういう訳かこの日はイレギュラーを受け入れるだけの心の余裕があったのだ。

JAL150便 青森空港 駐機場

青森空港/ 離陸できるギリギリのコンディション

青森から東京までは358マイルあり、東京から西へ向かうと概ね岡山(356マイル)と同じくらいの距離。ともするとそれなりに水平飛行の時間も確保されている。

出発直後は山間部を進むが、宮城、福島と進むにつれて少しずつ光が増えていき、しばらく降下を続け首都圏に入るとかなり夜景が賑やかになる。首都圏上空は出発地の青森とは打って変わって天候が良好で、かなり遠くにあるであろう成田空港の灯火の様子が綺麗に見えていた。

JAL150便 成田空港上空

千葉県印西市上空/ 中央奥に成田空港が見える

この日は南風運用で、東北方面から飛んできたこの飛行機は滑走路23への着陸。茨城県にある牛久沼の東側を通過すると千葉県を国道16号線にぶつかるまで南下し、その後16号線に沿って時計回りに半円を描きながら千葉市まで進んで大きく右旋回、蘇我駅南側で東京湾上へ出た。

東京湾上は一直線に進み、右手には東京ディズニーリゾートが見えてくるタイミングで緩やかに左旋回すると、程なくして着陸。ただ、D滑走路からターミナルまではそれなりに距離があり、着陸から駐機場までは10分ほどを要した。

この便は第1ターミナルの中でもD滑走路からは遠い北ウイングへ到着したこともあって一層時間がかかったが、それでも駐機場到着は定刻より数分早かった。

JAL150便 千葉市上空

千葉市上空/ 蘇我駅南側から東京湾に出た

21:50前に飛行機のドアが開いて降機。ターミナル端の搭乗口だったこともあり、約1kmほど歩いて自宅に向かう交通機関へ乗り換えた。もしかすると、ターミナル端の搭乗口からの徒歩よりは沖止めからのバス輸送の方が早いケースもあるかもしれない。

それはともかく、地方空港からの最終便というと飛行機が着陸さえすれば帰れると思ってしまうが、実は離陸にも条件があって欠航する場合もあり得る、ということは覚えておいても良いかもしれない。

というお話。

*1:利用しているクレジットカードによっては、何らか補償がされる場合もあるかもしれない。