日付 : 2024/03/xx
泊数 : 2泊
部屋タイプ : エグゼクティブツイン(23㎡)
広島空港からリムジンバスに乗って広島駅新幹線口に到着。自由通路にあるセブンイレブンで夕食を買い込み、この日の宿は駅の西側にある「ホテル川島」。
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ホテルは駅前のビルに入っていて、地下通路からダイレクトにアクセスできる。2024年3月当時、広島駅前は再開発の最中。これが完了すると路面電車は駅前大橋から直線に広島駅に入ってくるようになり、猿猴橋町電停が廃止される予定で、見慣れた景色が大きく変わる。
今回の宿は「ホテル川島」という少し古風な名前だが、1894年に「川島旅館」として開業して現在創業130周年を迎えた歴史のある宿。広島駅前の再開発に伴って現在の店舗が開業したのは2016年のことで、広島駅まえの宿の中ではまだ比較的新しいほう。
ホテルは52階建てのタワーマンションの1階、10階と11階部分の3フロア。地下通路からは1階のフロントまでエレベーターで移動し、チェックインをした後は別のエレベーターで10階もしくは11階の居室まで移動という感じ。
エレベーターホールには何種類かの枕が置かれている。ちなみに壁面にかかっている宮島の画は「ろうけつ染め」という技法でシルクを染めたもののようで、水彩画ともちょっと違う、淡い色合いをしているのが特徴なんだとか。
また、背面側にはコピー機が設置されていたが、これは他のホテルではあまり見かけない設備。隣は自由に利用できるPCが設置されているが、この場所でPCを利用するというのはちょっとやりづらい。この他、居室階に有料の会議室が設置されているというのも珍しいポイント。
今回は「おまかせ」プランにしてあったのだが、部屋に入ってみるとどうやらツインルームだった模様。間取りとしては入口右手に水回り、奥に居住スペースがあるごくオーソドックスなタイプのお部屋。
部屋は24㎡とそれほど広くないので通路は少し狭く、スーツケースを展開するようなスペースはないものの、椅子が2脚、それとは別に小さなテーブルも設置されていて、物置としても利用できる。それゆえ、広々としているという感じはないものの、座ったままであちこち手が届くから、1人だとかえってこれくらいがちょうど良いのかもしれない。
なお、ベッドボードにはコンセントが1口とUSB-Aの端子が2口設置されているので、特に電子機器の充電に困るということもなさそう。ベッドマットはSlumberland(スランバーランド)で、一般的なホテルよりは少し高めのグレードの模様。
デスクは少し小さめで、PCを開くと割といっぱいいっぱいだが、デスク横の棚を物置き代わりに利用することができる。それゆえ、実効面積としてはそれなりに広め。種々の案内の文書がすこし邪魔だったが、無ければないで困るから仕方ない。
この日は広島駅に到着したのが22:30過ぎで、駅周辺の飲食店はあらかた店仕舞いした後の時間帯。仕方なく改札口前のセブンイレブンで弁当を購入して部屋で食べることに。コンビニのお弁当もよくよく見ればお好み焼きや担々麺など、地域性が感じられるようなメニューが並んでいたりする。
水回りはバス•トイレ別の構造。2010年代中盤はまだバス•トイレ別のトレンドはそれほど浸透していなかったはずで、この頃OPENしたホテルにしては先進的。後から変更できるような類のものでもないから、先見の明があったと言えるかもしれない。
アメニティは予め客室に設置してあるタイプで、広島らしく「瀬戸内レモン」の入浴剤?がセットされていた。歯間ブラシが用意されているのは少し珍しいかもしれない。
浴槽は比較的大きめで、シャワーはスイッチの多い多機能型のタイプ。面白いのだが、結局使う機能としてはごく普通のシャワーだけのような気がする。
上記の写真にも写っているが、浴槽にかかっている足拭きマットの上にはごく小さな「アヒル」が置かれていて、これは持ち帰り自由の模様。アパホテルでいうところの折り鶴のような位置付けだろうか。
翌朝身支度をしながら外を見てみると、目の前は立体駐車場でそれほど眺めは良いとは言えない。尤も、滞在中に外を眺める機会などそうそうない訳で、駅前でこれだけ利便性が高い立地なのだから眺望は度外視すべきなのかもしれない。
待ち合わせのためロビーに降りると、広島らしくカープの大きな帽子型をした、選手のサインの入ったクッションが置いてあった。こういったものは通常ケースに入れたりして保存されていそうなもんだが、こちらのホテルでは普通にクッションとして使われている模様。
これまでレトロなホテル名が気になって若干敬遠していたが、実際宿泊してみると思いの外快適なホテルだった。次回以降も広島の定宿としてありかなという感じ。
というお話。