日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】122.天成園 小田原駅 別館(旅籠)


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日付 : 2023/09/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : 旅籠(10㎡)

JR新木場駅前から「三島羽田シャトル」で三島駅に到着したのち、少し戻って小田原駅に到着。この日宿泊するのは2020年12月に駅に隣接して開業した「天成園(てんしょうえん) 小田原駅 別館」。よくよく見ると、どうやら日帰り温浴施設を営業する「万葉倶楽部」系列の施設らしい。

(公式サイトはこちら)

odawara.tenseien.co.jp

■ 地図情報

高速バスで22時過ぎに三島駅に到着し、同駅を22:16に出発する熱海行きの最終電車に乗り、そこから約40分かけて小田原駅に到着。日中は「LUSCA(ラスカ)小田原」を介して建物にアクセスできるが、この時間帯は閉鎖されているため一旦地上に降りてからのアクセス。

神奈川県小田原市 JR小田原駅改札口前

JR小田原駅/ 改札上に大きな提灯が飾られている

この日利用するのは「天成園 小田原駅 別館」の「本館」ではなく、「別館」の更に別棟となる「旅籠」。「小田原新城下町」の2階部分(建物としては4階相当)に部屋がある。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠

天成園 小田原駅 別館/ チェックインは本館で行う

「旅籠」側のフロントは現在休止しており、チェックインは本館側のフロントで行う。流石にこの時間にチェックインが混雑するということはなく、待ち時間もなくチェックイン完了。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠

天成園 小田原駅 別館/ 本館4階にフロントがある

この日は到着が遅くなり利用する機会がなかったが、本館の2階には「FOOD STADIUM」なるフードコートがあり、23時まで営業している。個人的には郡山を訪れた際に時折利用することのある「凜々亭」がなぜかここにあり、食べにやってきたことも。

(同施設が入居する「ミナカ小田原」の施設一覧はこちら)

www.minaka-odawara.jp

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠

天成園 小田原駅 別館/ フードコートは23時まで営業している

チェックイン後は本館から外に出て宿泊棟へ移動。宿泊棟は土足禁止で、入口で靴を脱いで下足袋に仕舞って客室へ持ち込むスタイル。ちなみにこの「旅籠」、建物は木造だそうで足音だなんだと防音性は今ひとつ。どこかの部屋から結構な大きさの音が漏れてきていたので、騒音が気になって寝られないという人はちょっと厳しいかもしれない。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠

天成園 小田原駅 別館/ 通路中央には貸切風呂があり、奥にはシャワーブース

客室は真四角で畳敷き。部屋の広さは10㎡でものすごい広いわけではない。ドア目の前にはエアウィーブのベッド?布団?が配置されていて、ベッドに載っかっているカバンには寝巻きと足袋、アメニティ類とタオルが入っている。部屋にはシャワーや風呂が設置されていないため、本館側10階にある大浴場を利用する際に利用する。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠 客室全景

旅籠 客室全景/ 客室は四角でそれほど広くない

前述の通りシャワーや風呂がないため水回りはごくシンプルで、客室内には洗面台とお手洗いが設置されているのみ。アメニティ類は大浴場行きのカバンに全てセットされているため、お手洗いには石鹸のみ設置されている。

テレビがベッド足元側の壁面に設置されているが、寝転んだまま見るには画面が少し小さいような。窓際に座って見るイメージだろうか。ちなみに障子の向こうは商店街で、眺望についてはそれほど特筆するものはない。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠 客室全景

旅籠/ 窓の向こうは商店街

到着したのが23時近くで大浴場の営業が0時までだったから、荷解きもそこそこに大浴場へ。箱根湯本温泉から運ばれてきたお湯を使った大浴場はこの時間でも割と混雑していて、ロッカーの半分ほどが埋まっていた。ちなみに日中は大浴場内の露天風呂から駅近くにある小田原城を眺めることができる。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠 客室全景

旅籠/ 扉はお手洗い

ホテルによくあるような「客室案内」の冊子はなく、タブレットでの案内。電源はベッドから少し離れているが、コンセント3口とUSB-Aが2口設置されているので、充電なんかに困ることはないはず。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠 客室全景

旅籠/ 案内用のタブレットは電源が切れていた

翌朝は熱海港を9時過ぎに出発するジェット船に乗船するため、7時過ぎにチェックアウト。それなりに宿泊費は高かったのだが、正味の滞在時間は7時間ほどで少し勿体なかったかもしれない。

天成園 小田原駅 別館 中庭

天成園 小田原駅 別館/ 「小田原新城下町」が広がっている

ちなみに前述のLUSCAの連絡通路は夜に引き続き朝も閉鎖されていたので、一旦階段を下りて上がるルートで駅に向かった。ホテルと駅が隣接しているだけあって、部屋からフロントでチェックアウト手続をして駅に向かうトータルで5分強の所要時間だった。

神奈川県小田原市 天成園 小田原駅別館 旅籠 連絡通路

天成園 小田原駅 別館/ 連絡通路はまだOPEN前

温泉を楽しみたければもう少し足を伸ばして箱根湯本まで行けばいいのだが、小田原なら品川から新幹線に乗れば30分で着く訳で、それよりも手軽に温泉旅行を楽しみたいという層に向いているだろうか。

不便なのは理解して予約したつもりではあったが、部屋に風呂とシャワーがないというのは思った以上に不便、というのが個人的な感想。便利に慣れすぎたというのもあるが、怠惰な私には温泉旅館というのが私にはあまり向いていないのかもしれない。雰囲気は好きなのだが。

というお話。