日付 : 2024/12/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : ヤグラルーム(26㎡)
山形から高速バスで水戸までやって来たのち、JR常磐線で土浦駅まで移動。この日宿泊するのはJR土浦駅に直結している、2020年に開業した「BEB5」なるホテル。
この「BEB5」は星野リゾート系で、幾つかある同社のブランドの中では廉価グレードのホテル。主なターゲットは若者と霞ヶ浦一周や筑波山方面へ向かう自転車旅行客で、元々は土浦駅の駅ビルだった部分を宿泊施設に改装し、客室階まで自転車が持ち込めるような仕組みになっている。
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ちなみにこの日山形から水戸まで利用した高速バスは投稿日から間もなくの2025年2月1日付で廃止となるそう。水戸発は早朝、水戸着は深夜で中々他の街からの利用が難しかったから、ああ、やっぱり、という感じ。ちょっとチャレンジングだったかもしれない。
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バスを降りた赤塚駅から土浦駅までは常磐線の普通列車で約40分ほど。上り列車の本数はかなり少ない時間帯だが、下り列車は車庫のある勝田に向けて比較的本数が多い。同駅の電光掲示板は凝っていて、数少ない停車する特急列車には使用される車両の絵文字が表示されていた。

ホームに下りてみると、足元には「E653系」の文字。かつて「フレッシュひたち」で活躍していた車両のうち数本が新潟から帰ってきている訳だが、車型で乗車口案内が記載されているのは中々珍しい。いち利用者としては、こうした掲示のあれこれを見るに、この辺りは同じJR東日本の中でも都心よりは鉄道業に愛着があるんだろうな、という印象を受けた。

赤塚駅から土浦駅まではこの日土浦から都心方面に向かう最終列車となる、我孫子行きの普通列車を利用。30分ちょっとの乗車時間ゆえ普通車に乗り込んだが、ロングシートの半分強が埋まるくらいは混雑していた。
なおこの我孫子行きに乗っていくと取手から我孫子までの間で上野行きに乗換えることが可能で、終電までに都心へ到達できたから、結果的にはあえて土浦で宿泊する必要もなかったのだが、高速バスがどの程度早着するかが読めなかったから致し方ない。

土浦駅のホームに降り立つと、降りたホームの向かい側、3番線には到着したばかりと思しき当駅止まりの「ときわ83号」が停車中。以前はもう少し土浦終始発の特急列車は多かった気がするが、2025年現在では上下各1本のみになっている。

あらかた乗降が終わって静まり返った改札口に向かうと、改札機の前には木箱が等間隔に並んでいた。QRコード読取り機能付きの自動改札機への更新準備中だろうか。よくよく見ると従来よりも設置台数は幾らか少なくなっているようで、経営環境の厳しさを痛感させられる。

前置きが長くなったが、この日宿泊する「BEB5」は改札口の正面、突き当たりに入口がある。早朝深夜は出入口が施錠されているようで、インターフォンでフロントを呼び出して扉を開けてもらった。

はるか昔、お店が並んでいた辺りはロビーラウンジになっていて、自転車が何台もディスプレイされている。この土浦市は「自転車のまち」を標榜していて、官民協力して自転車で町おこしをしており駅周辺だけでもスポーツ自転車のレンタサイクルが200台規模で用意されている。ちなみに霞ヶ浦1周は約150kmで、1日で走るにはちょうどいい距離かもしれない。
(駅周辺のレンタサイクルについてはこちら)

フロントでチェックイン手続を済ませて客室へ向かうが、エレベーターは自転車がそのまま乗せられる大型のもの。エレベーターを降りたところには広めの共有スペースがあり、ここでは自由に自転車の整備ができるようになっている模様。

元々は店舗が並んでいただけあって廊下は広めで、自転車を廊下に停めておいても他の利用者を支障することはなさそう。客室によっては部屋の中に壁掛けスタンドが設置されていて、車両を持ち込める部屋もあるとか。そういえば、廊下は少しチープで、若干カプセルホテルに通づるような臭いが気になったが、客室に入ると特に気にならなくなった。

この日利用するのは最大三人が利用可能な「ヤグラルーム」。天井が高い商業施設という元々の建物の特徴を生かして、室内にロフトが設置されている。

客室は中央にロフトがあり、上が就寝スペース、下段が居住スペース。下段には三人で利用する場合にシーツを引けばベッドとして利用できそうな大きさのソファ?が設置されている。奥側はコの字型の通路になっているものの上段にはつながっておらず、いまいち用途がわからないスペース。

この手の設備は枕元に電源がなくて困ることがあるが、主なターゲットが若者、かつ比較的最近開業した施設ということもあって、この手の用意は抜かりない。少し珍しいのがパジャマが有料なところで、1着200円が宿泊料金とは別に必要となり、チェックイン時に支払った。

階段は収納スペースを兼ねていて、機内持ち込みサイズくらいのスーツケースであれば階段下に収納可能。奥の扉を開けると寝具が、中央下の扉を開けると冷蔵庫が入っている。前述の窓際の謎スペースも活用すれば、荷物を置く場所がないということにはならなさそう。

ホテルに大浴場は設置されていないが、運動して帰ってきたのち、脚を伸ばすことができるくらいの割と大きめの浴槽が部屋に設置されている。

チェックアウトの時間は「だいたい11:00」。割とこの辺りは厳密に決まっているのが通常で、「だいたい」といった記載になっているのは珍しい。

せっかく割に広めの部屋ではあったのだが、到着日は客室に入ったのが0時近く、翌朝もさほどのんびりしている時間はないまま出発。出入口付近には自転車にミキサーが載ったような妙な乗り物があったが、これはスムージーを作る機械らしい。

土浦駅から都心方面へ向かう特急列車に乗車する前、飲み物を調達しに改札前の売店に立ち寄ったが、その隣にあるラーメン店では開店の準備をしているところ。土日の朝食はこちらのお店を選ぶこともできるのだとか。
(外部サイトの店舗情報はこちら)

ホームに下りると、掲げられていた駅名標は土浦の観光資源が全部盛りになっている特別仕様。最も大きく映っているのは帆引き船で、夏の間のみ、1日1便が運航されているとか。次に目を惹く花火は「土浦花火競技大会」で、日本三大花火大会として知られているもの。そしてその花火に紛れているのが蓮根で、日本最大の生産地がこの茨城県土浦市。
(帆引き船についてはこちら)
ここ10年ほどの間に駅ビル、駅前のイトーヨーカ堂*1ともに閉店し、活気がなくなりつつあった土浦の街だが、東京回帰の傾向の中、2024年は人口がわずかながら転入超過となったそう。個人的には縁のある街ゆえ、盛り返してくれると良いのだが。

ともあれ、初めて星野グループのホテルに宿泊したが、観光、若者に全振りのホテルとあって、土浦の街の性質も相まって平日の集客は中々苦戦しているのかな、という感じ。部屋は割と面白かったので、長続きしてくれることを願うばかり。
というお話。
*1:店舗跡地には市役所が入った。