日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】大船渡線BRT(気仙沼/盛)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 気仙沼(07:34)→盛(08:58)
所要時間 : 01:24
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : 1,930円(一ノ関から•事前クレジットカード決済)
運行 : JR東日本

一ノ関駅から大船渡線に乗って気仙沼駅に到着。ここからはBRTに乗換え、岩手県の盛(さかり)駅を目指す。

(ここまでの移動はこちら)

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気仙沼駅では大船渡線の列車は3番線に到着。列車が入れるのは3番線と4番線のみで、1番線、2番線はBRTの走路上にバス停があり、BRTと列車とで通し番号が振られている。

列車を降りたところにある駅名標一ノ関駅同様、ここもポケモン仕様。BRTに移行した区間は駅名の表示が幾分雑に埋められていた。

JR気仙沼駅の駅名標

JR気仙沼駅/かつては鹿折唐桑駅が表示されていた

乗車券は一ノ関から盛まで1枚で発券されていて、降車時は見せるのみ。BRTは当初駅前から発着していたようだが、2023年時点では鉄道ホーム前方にあるバス乗り場に発着する形式に落ち着いている。

JR気仙沼駅の駅舎とBRT車両

JR気仙沼駅/右手奥が鉄道のホーム

駅構内は段差が極力廃されていて、高低差がある部分にはスロープが設置されていて、列車の停車したホームの前方、2番線が陸前高田、盛方面へ向かう大船渡線BRT、走路を横断した駅舎側の1番線が南三陸町、柳津(やないづ)方面へ向かう気仙沼線BRTになっている。

JR気仙沼駅の駅舎とBRT車両

JR気仙沼駅/盛行きは2番線から出発

気仙沼線に「POKEMON with YOU トレイン」が運行されている関係で、先の駅名標のみならず、駅の先端にはポケモンのキャラクター像がディスプレイされている。私が知っているのは250種類くらいだったのだが、2025年1月の時点では1,000種類を超えているんだとか。

JR気仙沼駅の駅構内

JR気仙沼駅/殆どが知らないキャラクター

気仙沼線BRTと大船渡線BRTを直通する便はなく、全便が当駅始発。列車とBRTの乗継ぎは待ち合わせが10分を切っているだけあって、乗り場に着くのとほぼ同時くらいに乗り場にバスが到着。同停留所からは今回乗車する盛までの通し運転の便と、ミヤコーバスの運行する上鹿折行きの支線の便の2種類があるが、今回乗車するのは盛までの通し運行の便。

JR気仙沼駅の駅舎とBRT車両

JR気仙沼駅/区間便は設定されておらず、通し運行のみ

5名ほどが乗車し、定刻通り気仙沼駅を出発。序盤、気仙沼駅から鹿折唐桑駅までは専用道を走行したのちしばらく一般道を走行、気仙沼鹿折インターチェンジから唐桑小原木インターチェンジまでは三陸沿岸道路を通行する。客席にシートベルトの装着されていない車両による運行ということもあり、最高速度は60km/hに制限されている模様。

JR気仙沼駅の駅舎とBRT車両

JR気仙沼駅/5名ほど乗り込んで出発

出発から約30分で岩手県陸前高田市に入り、奇跡の一本松停留所を通過。2011年の東日本大震災の際に津波の被害を受け、松原が壊滅状態に陥った際に倒壊せずに残っていた松の木を復元したもので、震災遺構として保存されているものだとか。建物の後ろの堤防の高さが震災被害の甚大さを改めて感じさせる。

陸前高田市 奇跡の一本松

(別日撮影)「奇跡の一本松」は気仙沼から約30分

高速道路を降りたのち、陸前高田市内を抜けた先、小友駅付近まで約40分ほどは一般道を走行。全線乗り通すと1時間30分弱の路線だが、途中休憩等はなく、淡々と走っていく。

大船渡線BRTからの車窓 気仙沼発盛行

大船渡線BRTからの車窓/堤防は総じて高い

終盤30分ほどは再度BRT専用道に入り、終点の盛駅へ向かう。街中では一般道と平面交差する場所もあり、そのような場所には信号機と、BRT専用道側に遮断機が設置されていた。停留所は交差点を挟んで両側に、路面電車のような形で配置されている。

流石に鉄道の単線分の道幅では行き違いができないため、停留所付近は道幅が拡幅されていて、行き違いができるようになっていた。通常ダイヤではこの辺りで行き違うようことはなさそうだが。

大船渡線BRTからの車窓 気仙沼発盛行

田茂山付近/専用道側に遮断機がある

気仙沼駅から約90分、定刻通り09:00頃終点の盛駅に到着。ここまで使用してきた切符を運賃箱に投入してバスを降りた。バスにJRの切符で乗車するのは日田彦山線代行バス以来だが、いずれにしても支払いの際にはどこか違和感がある。

(かつて走っていた、日田彦山線代行バスについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

こちらは接続路線がJRではない第3セクター三陸鉄道ということもあって、乗換えは階段を伴う。尤も、次の列車は10:03と約1時間ほどあるので、一旦駅舎の外へ出ることに。

大船渡線BRT 盛駅の駅構内

盛駅/駅舎側は降車専用ホーム

出発地の一ノ関駅側の駅名標は鉄道が走っている区間のみになっていたが、反対側の終端となるこちらの盛駅では鉄道のものと変わらない駅名標が掲げられていた。割と新しそうに見えるところを見ると、最近設置されたものだろうか。

大船渡線BRT 盛駅の駅構内

盛駅/同駅の駅名標は鉄道仕様

盛駅から陸前高田方面に向かうBRTは乗ってきた気仙沼からの便と、陸前高田から気仙沼には向かわずに陸前矢作へ向かう便の2種類。また、気仙沼へ向かう便については種別に各駅停車と陸前高田市内をショートカットする快速の2種類があり、所要時間が10分程度異なる。こうして経路が複数設定できるのはBRTの強みかもしれない。

大船渡線BRT 盛駅の駅構内

盛駅/BRTは系統がややこしい

バスを降りて進行方向正面にはちょっとした広場があり、ここでバスは方向転換して折返し便の運行に備えて待機する。よく見ると三陸鉄道以外に線路が走っていてこれは何だろうと思ったが、どうやら岩手開発鉄道という貨物線用の鉄道路線らしい。

 

大船渡線BRT 盛駅の駅構内

盛駅/次の列車へは約1時間の待ち合わせ

同駅からは数日振りに三陸鉄道に乗り、先日JR山田線へ乗換えた宮古駅を目指す。

というお話。