便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 添田(14:37)→日田(16:23)
所要時間 : 01:46
乗車クラス : 普通席
運賃 : 1,020円(田川後藤寺から•現金決済)
運行 : 藤山観光バス
田川後藤寺駅からJR日田彦山線で添田駅に到着。当時はBRTの開業前だったこともあり、ここからは鉄道代行バスに乗換えて日田駅を目指す。
(ここまでの移動はこちら)
添田駅前はBRTの準備工事が進行中で、駅の傍にはバスの待機場のようなスペースも設置されていた。バスにしては駐車枠が小さく見えるのは、乗務員用の駐車場かなんかだろうか。
駅ホームを出ると代行バス乗り場の案内は全くなかったが、駅ホームを背にして左手方向へ歩いて行くと「JR添田駅横広場」があり、奥の方に「JR代行バス」と描かれたバスが停車していた。
ちなみに右手にあるバス停は西鉄バスのもので、西鉄後藤寺営業所と明太子せんべいの「めんべい」添田町工場とを結ぶ路線がここを経由する。同工場は事前予約制ながら工場見学も受け入れているのだとか。
(「めんべい」工場についてはこちら)
乗車するのは代行バスのうち「D系統」。添田駅から日田駅まで直通するのはA、D、Eの3つの系統があったが、そのうち最も停車駅が多いのがこの系統。
バスは大分県日田市が本拠地の藤山観光バスという会社の車両で、車体に直接「JR代行バス」の文字が入っている。元々路線バスの車両というわけではなさそうで、運賃箱はごく簡易的なものが設置されていた。
添田駅を出発するとしばらく県道52号線を走っていき、歓遊舎ひこさん駅、豊前桝田駅、彦山駅に停車。彦山駅は駅舎が建て替えられたようで、奥のかつて列車が走っていたであろうあたりに新たにBRTの走路が整備されているのが見える。
その後バスは国道500号線、211号線を通って大行司駅付近まで進み、一旦国道を外れて県道52号線を北上、筑前岩屋駅を目指す。なお、前述のA、E系統は筑前岩屋駅に寄り道せずにそのまま日田を目指すため、所要時間が15分以上短い。
この辺りは道路だと大きく迂回するようなルートになるが、鉄道は山を突っ切って敷設されていた。それゆえ、BRT化された際にはかつての鉄道のトンネルと橋梁が自動車専用道として活用されている。結果、代行バス(D系統)では彦山駅から筑前岩屋駅まで30分以上掛かっていたところ、BRTでは14分と所要時間が大幅に短縮されている。
添田駅から筑前岩屋駅あたりまでは概ね鉄道駅にしか停留所が設置されていなかったが、ここから日田駅方向は比較的短い間隔で停留所が設置されていて、概ね2-3分ごとに停留所があった。今回乗車したD系統は全ての停留所に停車していくが、鉄道駅の停留所のみに停車する快速便も設定されていた。
日田駅の1つ手前、光岡駅の駅前に入ると、ホームにはJR九州の観光列車「或る列車」が停車中。「ななつ星」ともども割とよく見かけるものの、なかなか乗車する機会というと難しい列車。
添田駅出発から約1時間40分、定刻よりも少し早めに終点の日田駅に到着。黒く塗られた駅舎はおよそ想像できる通り、2015年に水戸岡鋭二氏によるリニューアルが施されているのだとか。
バスを降りると目の前には藤山観光の別の代行バス車両が停車中。今回乗車したのは日野のリエッセだったが、ほか2台は日野のポンチョが使用されていたらしい。前中扉ではなく、前扉だけのポンチョというのは割と珍しいような。
(代行バスで使用されていた車両についてはこちら)
今回は代行バスに乗ってみるというのが主目的で、その後の行程はあまり考えていなかった。色々考えた結果、博多まで高速バスで戻ることに。なお、高速バスは駅前ロータリーには入らず、道路を隔てた向こう側にある日田バスターミナルから出発する。
ただ、今回はしばらく時間があったから、ここでバスを待っているのではなく、始発の日田営業所バス停までバスを迎えに行くことに。なお、改めての共有だが、2023年8月にBRTが開業したことにより、今回利用した鉄道代行バスは運行を終了しているので要注意。
というお話。