日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】ひのくに号(高速基山/福岡空港国内線)


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便名 : 便名なし
日付 : 2021/11/xx
区間 : 高速基山(07:10)→福岡空港国内線(07:36)
所要時間 : 00:26
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 九州産交バス

前日夕方に大分に着いたばかりだが、翌朝午前中に福岡空港を発つ飛行機で高知へ向かう。

(前日大分までの乗車記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

大分駅から福岡空港へは直接アクセスできる路線がなく、始発の高速バス「とよのくに号」に乗り、途中の高速基山で他方面からやって来る福岡行き高速バスに乗り換えるルート。乗換えはあるものの、大分から早朝に福岡空港に到着する場合はJRよりも高速バスルートの方が速い*1。ちなみに今回利用して初めて知ったが、乗り継ぎ乗車券という制度があり、要町(大分駅)から福岡空港までの運賃が3,250円(2021年11月当時)。乗り継ぎがあっても天神・博多までと同じ値段になるように調整されているらしい。

という訳で、朝05:32に発車する、大分交通運行のとよのくに号で大分駅横の要町バス停を出発。この路線、福岡側は西鉄1社だが、大分側は大分交通、大分バス、亀の井交通と3社が参入している。

とよのくに号 大分交通 車内

降りやすい中央通路側を選択

出発時は飛び込みの乗客が現れ3分ほど遅延したが、少しうとうとしている間にだいぶ巻いたようで、降車する高速基山バス停に到着した時点ではむしろ10分弱早着。イメージとして福岡「じゃない側」の事業者の便はかっ飛ばすイメージがあったのだが、おおよそイメージは間違っていなさそう。ともあれ、07:10過ぎに高速基山バス停で降車すると、バスは終点に向けてすぐに発車していった。

とよのくに号 高速基山バス停

(@高速基山)同バス停で降りたのは私ひとり

九州北部のバス事情は少なからずややこしく、未だにどのバスに高速基山から乗車できるかは理解していない*2のだが、当バス停を経由する久留米、熊本、佐賀、佐世保、日田路線が福岡空港を経由する。

前述のとおり「とよのくに号」の高速基山到着が07:10過ぎだったから、運が良ければ07:18発の「ひた号」に乗り継げればいいなと思ってバスの接近情報を眺めていると、まもなく九州産交のバスが進入してきた。行き先を見ると福岡空港行きで、高速基山からでも乗車できることを確認*3して乗車。このバスは定刻が07:10で、少し遅れていたことで運良く乗り継げたらしい。

車内は思いの外混雑していて、正座席は後方に数席空いているのみ。熊本空港が熊本市内から距離があり、かつ福岡空港の方が割安な運賃が多いということもあって、熊本市内からは熊本空港に向かうではなく、福岡空港に向かうのが一般的なのかもしれない。

ひのくに号 車内

早朝から空港に向かう乗客は思いの外多い

目の前の座席は乗車した高速基山出発時は空いていたものの、その次の筑紫野停留所で乗車してきた乗客で埋まり、トイレ横の最後尾座席以外はすべて埋まった状態で福岡空港国内線に到着。

そういえば、最後尾にはこのご時世らしい消毒器が設置されていた。一方で、以前乗車した熊本駅から空港を結ぶバスに設置されていた座席ごとの仕切りは見当たらなかったが、あれは取り外されたんだろうか。

(その熊本空港の連絡バスについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ひのくに号 車内

最後方にも設置されているのは珍しい

まったく本筋と関係ない話だが、後方でエンジンに近い座席だったからだろうか、音と振動のせいか、このバスではえらくスピードが速く感じた。個人的な感覚だが、同じバスに乗車しているにも関わらず、前方と後方では得られる情報の違いのせいか、体感する速度が違うような印象がある。尤も、とんでもない速度で走っているということはなく、携帯電話の速度測定アプリを見ると法定速度未満の速度だったのだが。

ひのくに号 福岡空港国内線

(@福岡空港)バスはこの先終点国際線ターミナルへ向かう

バスは太宰府インターチェンジ九州道を離れて都市高速に移り、ほどなくして一般道に下りた。滑走路南端を通過し、「牧のうどん」や「天麩羅処ひらお」の前を通過すると福岡空港に到着。高速基山到着時点の遅延はそのまま持ち越したようで、5分弱の遅延で時刻は07:40頃。

「ひのくに号」は降車時に支払いする方式で、「ハイウエイバスドットコム」で購入したモバイル乗車券を呈示して降車。バスはほとんどの乗客を国内線ターミナルで下ろすと、終点の国際線ターミナルへ向かっていった。

直行便はないものの、ほぼ待ち時間のない乗換えで目的地に移動できるという意味で、九州の高速バスネットワークの便利さを改めて実感した移動だった。

*1:05:12発のソニック2号で博多まで利用すると福岡空港に07:57着。小倉から新幹線を利用して07:35着。

*2:高速バスには全区間乗降可能の路線と、乗車停留所・降車停留所が指定されているケースがあるが、ホームページ上はこの点が把握できなかったのだ。

*3:ただ、件の「乗り継ぎ乗車券」はあまり知名度が高くなさそうな様子だった。