便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 羽田空港第3ターミナル(22:30)→新松戸駅(00:00)
所要時間 : 01:30
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,300円(時間指定券+交通系ICカード決済)
運行 : 京成バス
国内線の最終便で東京に戻ってきて、この日は柏で宿泊。この時間帯は各地に向けて最終バスの出発する時間帯で、柏行きと松戸行きが近い時間で連続して出発するタイミングだったが、柏行きは乗換えが少しタイトで、今回は松戸行きに乗車。
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バスの出発までには中途半端な時間があり、飛行機を降りて第1ターミナルから第3ターミナルへ移動。ここ最近インバウンド観光客の急激な回復に伴って無料連絡バスは異様に混雑しているから、追加料金を支払って京急を利用した。
松戸駅・新松戸駅行きは第3ターミナル6番乗り場から出発で、出発10分ほど前にバス停に到着すると既に5人ほどがバス停に並んでいた。2018年に開設されて気づけば5年ほどが経過したこの路線、だいぶ乗客が根付いてきたような印象がある。
ところで、始発の第3ターミナル基準で常磐線沿線の柏方面行きは22:15発、松戸方面行きは22:30発が最終便だが、総武線沿線の船橋方面は23:15発、千葉方面は23:35発と1時間ほどの差がある。鉄道基準で考えると松戸や柏などの東葛飾(東葛)地域と同程度の距離に感じる船橋・千葉方面だが、道路は空港から湾岸線・東関東道で直結しているから、その差だろうか。
しばらくするとバスが到着。同路線は京浜急行バス、京成バスと、路線開業を機に高速バス事業を始めた新京成バスの3社運行で、羽田発最終便は京成バスによる運行。開業当初、京成バスは当初京成立石駅近くの奥戸営業所の管轄だったようだが、現在は松戸駅近くにある松戸営業所が担当している。
停留所は羽田空港内の3箇所と、松戸駅前、新松戸駅前のみのシンプルな路線で、便数は空港行き5便、空港発7便と空港発が多い。なお、日中は松戸駅を起終点としていて、早朝発深夜着の2往復のみが新松戸駅まで運行する。運賃は2023年6月時点で1,300円/大人1名で、所要時間は時刻表基準で松戸駅発着約50-60分*1、新松戸駅発着約75-90分。
22:45に空港内最終停留所の羽田空港第1ターミナルを出発すると、空港中央入口から首都高速湾岸線へ。深夜の時間帯は大型トラックが多く、制限速度に達しない程度の速度で慎重に進んでいく。
湾岸線を高谷(こうや)ジャンクションまで進むと、ここからは2018年に開業したC3東京外環自動車道に移る。当時のニュース等をご覧になった方はご存じかもしれないが、実はこの羽田-松戸路線が開業したのはこの道路の開業がきっかけ。
道路は高架橋でスタートしてしばらくすると地下に進んでいく。高谷ジャンクションから松戸インターチェンジまでは10kmほどしかないが、その間に京葉ジャンクション、事業中の北千葉ジャンクションの2施設が設置されていて、京葉ジャンクションでは京葉道路と既に接続しており*2、北千葉ジャンクションでは将来的に北総線沿いを成田空港方面へ向かう北千葉道路と接続する予定になっている。この北千葉道路、現在は鎌ヶ谷以東が徐々に開通していて、鎌ヶ谷以西は検討が進められているといった状況。
ともあれ、バスは車が密集していかにも走りづらそうな松戸駅前のロータリーで方向転換し、定刻よりも若干早い23:30過ぎに松戸駅西口の9番乗り場に到着、半分強がここで下車していった。ちなみにバス停は駅前ロータリー内ではなく、少し外れたところに設置されている。
松戸駅から県道5号線からゆりのき通り経由で新松戸駅まで25分の所要時間で設定されているが、信号にあまり引っ掛からなかったことで半分ほど、約15分弱で終点の新松戸駅3番のりばに到着した。時間は間もなく日付の変わる23:45頃。
この新松戸という駅は常磐線の快速電車も停まらず駅としてはそれほど大きくないが、今回乗車した羽田空港行きのほか、日に1本のみではあるが成田空港行きの深夜急行バスも同駅を経由する(ただし、2023年6月時点では運休している)。それにしても、武蔵野線と他路線の接続駅は西船橋、新松戸、南浦和と快速列車が停まらない駅がずいぶん多い。
(成田空港行き深夜急行バスについてはこちら)
ちなみに駅前には踏切があるが、これはJR馬橋駅と流山を結ぶ全長約6kmほどしかないローカル私鉄の流鉄流山線で、武蔵野線の高架近くにの奥まったところ、マンションの1階部分に幸谷(こうや)駅がある。
バスはしばらくバス停に停車し、車内の確認を済ませて車庫へ向かっていった。そういえば、かつて京成グループのバスはもう少し地味な、いわゆる「KaNaC」塗装だった記憶があるが、いつのまにか現行塗装に統一されて、かつてのカラーリングの車は見なくなったような気がする。
JR新松戸駅に移動すると、終電近いこともあってあまり見慣れない行き先が並んでいる。このバスから乗継ぐことは想定されないと思う*3が、2023年6月時点では北千住より都心方向へ向かうとなれば23:47の霞が関行きが最終電車。逆方向、柏・我孫子方面へは00:42が最終(いずれも平日)。以前は01:00頃の電車があったはずで約20分ほど繰り上げられている。
また、同駅は武蔵野線も通っていて、2023年6月時点では00:22発の新習志野行き、00:18の東所沢行きが両方向の最終電車。東所沢行きが終点に到着するのは01:03だそうで、令和の世の中にしては遅め。
バスが早かったおかげで予定よりも1本早い電車の乗換えられたので、0時をちょっと廻ったくらいで柏駅に到着。尤も、新松戸駅までバスに乗る必要はなく、松戸駅で快速電車に乗換えればあと15分ほど早く到着できた訳で、この辺りはいつも通りの酔狂旅程。
ついでに言えば、柏への最速はこの何れでもなく、バスで北千住駅に向かい、常磐線快速に乗換えるルートになる場合があるので、バスの時間に合わせて使い分けると良い。
というお話。