日付 : 2023/06/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : 禁煙シングル(12㎡)
この日は最終便で羽田空港に到着し、そのまま東横INNに宿泊するスケジュール。頑張れば自宅に帰ることも出来たが、面倒だったので泊まることにしてしまった。
それはともかく、良くも悪くも「どこへ行っても同じ」が特徴の東横INN。個人的には長所だと思っているが、時おり内装に古さが見えるようになってきた。そんな課題への対応だろうか、新CIのコンセプトを反映した新しいスタイル「出発するホテル」の店舗が3月に開業した。それが羽田空港のほど近く、京急線大鳥居駅前にある「東横INN羽田空港2」。
(公式サイトの紹介ページはこちら)
■ 地図情報
ちなみに今回利用した「東横INN羽田空港2」は「東横INN羽田空港1」と隣接していて、両ホテルへは空港からシャトルバスが運行されている。2023年6月現在では第1ターミナルと第3ターミナルの送迎バス乗り場から乗車することができ、今回は空港からの移動にこれを利用した。
(シャトルバス情報についてはこちら)
この日は何だかんだで飛行機が若干遅延して23:20頃羽田空港に到着、バス停に向かうと23:30発のスカイブルーの送迎バスが既に停車中。割と新しそうな路線バスタイプの車両で、しっかりナンバーが「10-45」になっているのがこだわりを感じる。
バス車内は荷物置き場を多めにとった座席配置。第1ターミナルから乗車したのは自分ひとりだったが、次の第3ターミナルからとんでもない大荷物のインバウンドの団体が乗車してきて、座席は満席、通路には荷物が隙間なく詰め込まれているような状況に。
シャトルバスは第1ターミナルから約20分ほどで「東横INN羽田空港1」前に到着。道路1本渡った先にある「羽田空港2」に移動してチェックイン。
店舗外観はリニューアル前のままで特に変化を感じないが、建物内は全体的に白を基調としたデザインにリニューアルされ、ロゴも新しいものが掲示されている。清掃が大変そうだが、全体的に明るめの雰囲気。
フロントには2名ほど人が詰めていたが、チェックインは対面ではなく自動チェックイン機で実施。この日は貯まっていたポイントを利用して宿泊したのだが、手続はものの1分程度で完了した。対面でお願いするよりも圧倒的に速い。
ちなみに自動チェックイン機の後ろにはセルフクロークがあり、荷物はここに置いておくことができる模様。ちらほら他のホテルでは見ることがあるが、東横INNとしては今回のリニューアルを機に新たに設置された設備。
ロビーは全体的にピクトグラムを多用したデザインに変わった。分かりやすくはなる一方で、ややもすると安っぽく見えかねないから、なかなかどうしてピクトグラムというのは使い方が難しい。
エレベーター前にはアメニティバーがあり、奥には朝食会場。置き方こそ変わったものの、置いてあるもの自体は他の店舗と特に変わらないような気がする。
客室フロアではドアが交換されており、また廊下の絨毯が毛足の長いものに交換されている。歩いた感覚としては一昔前の(最新ではない)人工芝のような触感。ビジネスホテルでタイルカーペット以外の絨毯というのは中々珍しい。
客室に入ると最初に目につくのが両サイドの木材。部屋の間取りは変わっていないにも関わらず、これがあることで既存の東横INNの店舗とは違った雰囲気になっている。
余談だが、上述のページには「淡いグレーを基調とした空間」と記載があったのに、この部屋には「淡いグレー」の家具はひとつも見当たらなかったので、いくつか種類があるのだろうか。急な心変わりがあったのかもしれないが。
室内は机が小型化されたことで歩くことのできるスペースが大きくなった。この影響は存外大きく、部屋の大きさは変わっていないのにずいぶん広くなったような印象。インバウンド観光客が増えたからだろうか、このスペースは荷物を広げる空間として活用されることを見込んでいるようにも見える。
前述の通り机は小さくなったものの、以前は机上に置かれていたテレビが壁掛けに変わったことと、互い違いに置かれている棚があるので、実効面積としてはそれほど変わっていないか、かえって広く使えるようになったような印象。
ただ、椅子が机の奥行きを最大活用できる場所に置かれていないから、そのままPCを広げると奥の壁が若干干渉するので、少し置き方に工夫が必要かもしれない。
一方、水回りについてはそれほど変化点なく、トイレットペーパー受けが黒に変わったのと、シャンプー類がボトルでの設置に変わったくらい。真っ黒でずいぶん周囲から浮いているように見えてしまうが、何が狙いなんだろうか。
全体として快適方向にアップデートされている印象があるが、1点難儀したのは空調のメンテナンス具合。スイッチを入れると割と苦痛なレベルの異臭がしたうえ、内装からも素材の臭い?がしてこの点は少しいただけなかった。
窓を開けることで対処したが、翌朝外観を見たときに窓の開いている部屋がいくつかあったのは同じ状況だったのではないかと想像する。後に意見として伝えたが、この点は改善が望まれるところ。
翌朝は早々にチェックアウトして京急線で次の目的地へ移動。ご覧の通り駅とホテルは殆ど隣接しているので、とんでもない雨でもなければ傘なしで移動できる距離。なお、同駅は「快特」が停車しないので、電車でホテルに向かう際は注意。
店舗固有と思われる問題はあったがコンセプト自体は悪くない印象で、内装そのものは概ね快適にアップデートされているから、今後の展開が興味深いところ。それにしても「グレー」は何処にいってしまったのだろうか。
というお話。