便名 : 便名なし
日付 : 2022/12/xx
区間 : JR蒲田駅(14:40)→羽田空港第1ターミナル(15:11)
所要時間 : 00:31
乗車クラス : 普通席
運賃 : 280円(交通系ICカード決済)
運行 : 京浜急行バス
都心で所用を済ませ、夕方の便で四国へ移動する旅程。
前の予定が思いの外早く終わりどうやって空港へ向かおうかと思案していると、ふと思い出したのが蒲田駅からのシャトルバス。このルート、所要時間的には全くメリットがなかったのだが、物は試しにということで利用してみることに。
という訳でやって来たのがJR蒲田駅。同駅と京急蒲田駅とは徒歩で10分弱の距離があり、それが故に同駅と羽田空港とを結ぶバス路線が現存しているとも言える。なお、2023年現在では開業時期が明確でないものの、両駅の間には「蒲蒲線」なる新路線の計画があり、将来的には鉄道で連絡されることがあるのかもしれない。
(「蒲蒲線」についてはこちら)
JR蒲田駅から羽田空港へ向かう路線は複数あるが、今回利用するのは途中大鳥居停留所のみ停車する「蒲95」という系統。乗り場は駅前ロータリーの最も駅に近い0番で、朝5時台から夜22時台まで時間2-3本運行されている。
「91」も「92」もないのになぜ「95」なのかと思ったが、後になって考えれば「空港」ないしは「急行」と掛けた言葉遊びだろうか。
バスは出発時刻の10分ほど前にバス乗り場に着車し、しばらく回送表示のまま停車していた。ちなみに同路線に使用される車両は通常の路線バス塗装ではなく、同社の高速バスと同じ塗装を纏っている。
JR蒲田駅から羽田空港までは片道280円。京急蒲田駅から京急線(電車)で羽田空港に向かえば250円と30円ほど安いが、徒歩で10分ほど要する手間と、第1、第2ターミナルではダイレクトに出発階に到着することを考えれば30円高くともこちらの方が快適。
車内はシートピッチが通常の路線バスよりも広めに取られているうえ、背もたれの高い所謂「ハイバックシート」が設置されている。個人的にはかつて鹿児島の路線バスでよく見た座席だが、首都圏では比較的珍しい。
乗車したのは15時前の中途半端な時間の便だったが、JR蒲田駅から10名程度が乗車して出発。バスは駅前を抜けるとすぐに都道311号線(環八通り)に入り、羽田空港まで一直線に進む。
出発から10分弱の大鳥居停留所で乗客の半数が降車し、数人が乗車して出発。しばらくすると進行方向左手にはヤマト運輸の物流施設「羽田クロノゲートベース」が現れる。竣工当初に施設見学にお邪魔したことがあるが、絶え間なく自動仕分け機が荷物を仕分けする様子は中々圧巻。
また、進行方向右手を見ると2棟続きの「東横INN」が現れるが、このうち蒲田駅側の「羽田空港2」の方は新コンセプト客室の第1号店。ただ、その後開業した店舗は元通りの千歳飴状態の客室で、あまり方向性がよく分からない。
(その「東横INN」についてはこちら)
穴守橋で海老取川を渡ると空港のある島に入ったが、ここからターミナルまではまだ暫く距離がある。この辺りの進行方向左手は航空会社の整備場や新聞社のヘリコプター等の格納庫、それに東京空港交通のバスの車庫なんかがあるエリア。
奥の方には首都高速1号羽田線の空港西出入口があり、第3ターミナルのみに停車する一部の空港連絡バスは湾岸線ではなくこちらを利用するケースを目にしたことがある。
ちなみに以下は当日バスから写した写真ではないが、この辺りでは公道ギリギリのところに飛行機が駐機されている姿を見ることができる。海外には滑走路を公道が横断しているような空港もあるやに聞くが、信号機と飛行機の組み合わせは国内ではなかなか見かけないような。
ここは京急線•東京モノレールの天空橋駅を降りてすぐのところなので、もし興味がある方は電車でアクセスするのが良いかもしれない。日によって駐機している飛行機の種類は異なり、近頃では海外航空会社の飛行機が止まっていることもある。
バスは環八通りを進んできたこともあり、道沿いにある第3ターミナルに最初に停車、続いて第2、第1と空港内を進んでいく。空港ターミナル間の利用はできない仕組みで、終点の第1ターミナルには定刻より3分ほど早い15:08頃到着した。
純粋に所要時間だけ見れば京急蒲田駅から最速8分程度の鉄道には敵わないが、JR蒲田駅から京急蒲田駅への徒歩移動(徒歩10分程度)、バスが羽田空港の保安検査場目の前に到着して上下移動がない(徒歩5分強)ことを考えれば、トータルの移動時間ではいい勝負かもしれない。
というお話。