日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0175(東京羽田/山形)


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便名 : JAL/JL0175
日付 : 2023/02/xx
機材 : ERJ190(E90/M11)
区間 : 東京羽田(HND)07:15→山形(GAJ)08:15
所要時間 : 01:00
区間マイル : 190
搭乗クラス : 普通席
運航 : J-AIR

朝イチの飛行機で山形空港へ向かう。

当時、羽田空港ではANAが出発階のカウンター上に設置していたディスプレイをちょうど撤去したくらいのタイミング。個人的にはここで最新の搭乗口を確認してから保安検査を受け、搭乗口へ移動することが多いから、できればJALは撤去しないでおいてほしいところ。

羽田空港第1ターミナル 出発階

羽田空港T1/ 北海道・東北・東海・近畿方面は北ウイング出発

ちなみにこちらが別日に訪れた第2ターミナル。カウンター上に設置されていた表示装置がすべて取り外されて、かなりさっぱりした見た目に変わった。情報は壁際にある小さな液晶画面か、自身の端末で確認することになる。

羽田空港 第2ターミナル 出発階

羽田空港T2/ 液晶ディスプレイがなくなった

出発前に10分ほど時間が空き、ラウンジに立ち寄った。COVID-19によって国際線が殆ど止まっていた時期にはハーゲンダッツのアイスクリームが提供されていた羽田空港のダイヤモンド・プレミアラウンジだが2022年の秋頃から徐々にメニューが変わり始め、この日は昔からあるパン類に加え、BLUESKYで販売していそうな一口サイズの天むすなんかが提供されていた。

羽田空港 ダイヤモンド・プレミアラウンジ

羽田空港DPラウンジ/ 軽食が少し増えた

この日はターミナル北側の34番ゲートからの出発。2023年現在、第1ターミナルで30番台、80番台の乗り場はバスを介した搭乗。30番台の搭乗口は16番搭乗口付近にあるJALの空席待ちカウンターの先、下り階段を降りたところにある。

羽田空港 34番搭乗口

羽田空港/ バスでの搭乗

当時、羽田空港では駐機場の耐震工事?を実施中で、駐機場の一部の舗装が剥がされていた。それゆえ、ターミナルに近い駐機場だけでは捌ききれず、遠くは第2ターミナル近くまでバス輸送されるケースもあったとか。

そのような状況ではあったがこの日は比較的ターミナルに近い駐機場で、バスには5分も乗らずに到着。どちらかというとバスに乗車して出発までを待っている時間の方が長かったような気がする。ちなみに以下の写真に映っている辺りには今後国際線ターミナルが建設される予定だとか。

羽田空港 駐機場 工事中

羽田空港/ 駐機場の工事は数ヵ月続いた

一頃はJALANAの飛行機ばかり駐機していた国際線ターミナル側の駐機場だが、この日はワンワールド系の航空会社が数機とエバー航空の姿があり、完全復調とは言わないまでもだいぶ賑わいを取り戻している。それにしてもこの日は富士山やその手前の山々がいつになく近くに見えたのだが、何故だろうか。

羽田空港 国際線ターミナル 駐機場

羽田空港/ 4社5機のカラフルな飛行機

山形行きの機材はクラスJつき、95人乗りのエンブラエル190。ジェット機の中では小さい方の同機材だが、こうして地上から見上げるぶんには結構な大きさ。

余談だが、こと全長に限ればE190とB737-800は全長にそれほど大きな差はなく、B737-800の39.5mに対しE190は36.2mとそれほど変わらない。一方で胴体の横幅はB737の方が1回り以上広く、搭乗できる乗客の数は2倍近い差があるから、B737の収容力の高さが際立っている。これほどの乗客数の差があってなおE190を使用しているのは燃費の差かなんかだろうか。

JAL175便 E90 羽田空港

羽田空港/ E190でも見上げると結構な大きさ

この日は北風で、海側のC滑走路、34Rから離陸。離陸して右旋回後しばらくすると、進行方向右手下方に舞浜辺りの一帯が見えてくる。

JAL175便 TDR上空

TDR上空/ 一つ一つの建物が分かる程度の距離

その後、荒川に沿って北上していくと、右手に見えてくるのが千葉県松戸市辺り。画面中央下を横に走るのが外環道で、画面中央右でこれと垂直に交差しているのがJR常磐線国道6号線。中央左上には大きなスタジアム状の建物が見えるが、これはJR常磐線北松戸駅付近にある松戸競輪場。こうした規模の大きな建物を覚えておくと、相対的な位置関係で現在地を把握しやすい。

JAL175便 千葉県松戸市上空

千葉県松戸市上空/ 手前を流れるのは江戸川

この辺りでは旋回を繰り返しているためタイミング勝負だが、旋回の合間に下を見ると東京都の葛飾区辺りが見えてくる。中央右、京成高砂駅青砥駅の中間ほどで分岐したのち蛇行しているのが中川で、直線で右奥へ向かっているのが新中川。

JAL175便 東京都葛飾区上空

東京都葛飾区上空/ 中央は前述の江戸川、中央下に見えるのが中川

その後、北上を続けていくと千葉県松戸市辺りで常磐線沿線からは離れて東北本線方面へ進む。高度が上がってきたこともあって比較的遠くまで見渡せるようになり、中央右に見えているのが牛久沼、奥に見えるのが霞ヶ浦。琵琶湖には敵わないが、霞ヶ浦も1周100kmを越えるなかなかの大きさ。

JAL175便 茨城県守谷市付近

茨城県守谷市付近/ 牛久沼と霞ヶ浦が見える

しばらくすると大きな楕円形の道路が見えてきたが、これは恐らく三菱ふそう喜連川研究所。1980年に誕生した拠点だそうで、見えている高速周回路はトラック・バス用として世界最大級の規模なんだとか。

JAL175便 三菱ふそう喜連川試験場付近

喜連川付近/ 三菱ふそうの試験場が見える

この先しばらく雲のなかに入り、雲を抜けると辺り一帯は雪に覆われて真っ白。2月当時、東京は春がそう遠くないことを予感させるような気候の日もちらほらあったが、こちら山形は見る限りまだしばらく冬が続きそう。

JAL175便 山形県山形市付近

山形県山形市付近/ 風景が一変してモノトーンに

将棋の駒の産地として有名な、JR山形線天童駅が見えてくるとまもなく着陸。日本国内で生産される将棋の駒の約90%はこの天童産なんだとか。ものすごいシェアを有している。

JAL175便 天童駅付近

天童駅付近/ この高さでおよそ着陸3分前

まもなくして山形空港に着陸。辺りは真っ白だったが、滑走路上は綺麗に除雪されて雪の形跡は見当たらなかった。ちなみに山形空港は全長2,000mの滑走路1本の空港で並行誘導路はないから、着陸すると滑走路端まで走って回頭し、滑走路途中にあるターミナルへ向かう誘導路を経由して駐機場へ向かう。

JAL175便 山形空港滑走路

山形空港/ 滑走路上に積雪はなし

駐機場の脇には除雪車の1.5倍から2倍ほどある雪山が築き上げられている。全長2kmもある滑走路を除雪するというのは考えただけでも大変そうで、航空機の安全運航のために尽力する関係者の皆さんへは感謝するばかり。

JAL175便 山形空港 駐機場

山形空港/ トラックの倍ほどの高さの雪山

ともあれ山形空港へ到着し、空港バスで山形駅へ向かう。