便名 : 大雪1号
日付 : 2022/06/xx
区間 : 遠軽(14:49)→留辺蘂(15:26)
所要時間 : 00:37
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR北海道
札幌から特急「オホーツク」で遠軽までやって来た。しばらく用事を済ませて次の特急「大雪」で更に移動する。
(ここまでの移動はこちら)
時間があってちょっとばかし街を歩いてみたが、雪国ゆえそれほど背の高い建物は多くないが、徒歩圏内で街が完結するような感じではなく、比較的面的に広がっている印象。ただ、食事できそうな店は街中には少なく、ちょっと郊外に出ないといけなさそう。
ちなみに遠軽駅から少し歩いた大通り沿いには小さなバスターミナルがあり、ここからは札幌、旭川に向かう高速バスと、紋別方面に向かう路線バスが発着している。バスは旭川までが約2時間20分(片道2便/日)、札幌までは3時間50分(片道1便/日)ほど。そういえば、以前利用したオホーツク紋別空港までの無料バスもここから出るんだったか。
(オホーツク紋別空港行きのバスについてはこちら)
さて、駅に戻ってきた訳だが、JR遠軽駅は大通りから1本入ったところの崖上にある。道路とは階段で接続しているから、冬場雪が降っているときには階段の昇降がちょっと大変そう。
首都圏では続々とみどりの窓口が閉鎖されていっているなか、北海道ではまだ割と健在の駅が多い。北海道らしく改札口は列車別で、出発の10分前くらいに開くようなイメージ。向かって右手には待合室が開設されている。
改札が開いてホームに入ると、進行方向右手の階段近くにはずいぶんレトロな「乗り場案内」の看板が下がっている。最下段には1989年に廃止された名寄本線の表示が透けて見えている。廃止から35年近く撤去されていないだけならともかく、現役の設備というのが驚き。
一旦改札外にの話に戻ってしまうが、駅舎脇には小さな、一見すると「駅そむ」とも読めそうな看板が掲げられている小屋がある。こちらの小屋はかつての駅そば店舗で、看板は「駅そば」を変体仮名で記載したもの。残念ながら2019年頃閉店したそうで、今は営業していない。
改札を受けてホームに入ると線路は左右に続いているように見えるが、2023年現在、全ての列車は改札を背にして左から入ってきて、再び左へ出発する。右手は前述の1989年に廃止された名寄本線が延びていて、旭川方面からの列車がそのまま直進できるような線路配置で駅が設置されている。それゆえ、同線が廃止された現在では全ての列車でスイッチバック、もしくは折り返しが必要になっている。
ただ、線路は廃止によって全てが剥がされたわけではなく入換用にいくらか残されているため、ホームから先を見るとぱっと見線路が途切れているようには見えず、列車が走ってきそうな雰囲気がある。
上記写真と反対側、旭川・北見方面はこんな感じで、出発した列車は画面左奥で早々に分岐し、それぞれの目的地へ向かっていく。
今回乗車する「大雪」号は「オホーツク」号の区間短縮によって復活した列車で旭川と網走を結んでいるのだが、この遠軽駅は旭川から約2時間、ここから網走までは約1時間50分と、旭川を起点としてもまだ中間地点といった感じ。札幌起点だと2/3くらいということになるだろうか。
しばらくすると列車が到着。「オホーツク」号の記事でも言及したが、この辺りの駅は列車の床面に対しホームが低く、乗車する際には結構な段差を上る必要がある。この183系車両は車内に更にステップがあるから尚のこと大変なのだが、後継の283系車両は床面が低めのはずで、この点は少し楽になるだろうか。
当時の編成ではここから先頭になる車両が自由席で、この車両に乗り込んだ。この183系車両は先頭車両右手の前面展望ができるような構造になっていて、さすがに最前列は空いていなかったものの、比較的前方の空いていた座席に着席。
指定席はいわゆる「グレードアップ座席」が設置されているが、自由席は昔ながらの座席。最近の割と硬めの座席に比べこちらは大分柔らかいが、掛け心地としては割と良好。
今や車両が代わってしまって何の参考にもならない情報だが、前から3列目の座席から見える景色はこんな塩梅。遠軽から北見までの間は割に急カーブに勾配となかなか厳しい線形が続くため、遠目に見ても上り坂なのが分かる。
この列車の乗車時間は割に短く、40分ほどで目的地の留辺蘂(るべしべ)駅に到着。この辺りでは割と大きな駅だが、お隣で留辺蘂高校最寄り駅だという西留辺蘂駅発着の列車が多いため、当駅を始発終着となる列車は思いの外少ない。
留辺蘂駅はホームが2面あり、普通列車の発着するホームはスロープでそのままロータリーに出られるが、特急列車のホームから駅舎までは階段のみの跨線橋を昇降する必要がある。
大雪号の同駅での停車時間は短く、跨線橋を上りきったあたりで列車は出発していった。こうして線路方向を見ると割と長閑に見えるが、駅前には割と新しそうな町役場?が建っていたりと思ったよりも町だった。
ここで後続の普通列車へ乗換えて網走に向かい、更に乗換えて釧路へ向かう。