日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線0114便(バスターミナル東京八重洲/高崎駅東口)


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便名 : 前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線0114便
日付 : 2022/11/xx
区間 : バスターミナル東京八重洲(19:50)→高崎駅東口(22:45)
所要時間 : 02:55
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 2,200円(交通系ICカード決済)
運行 : 日本中央バス

東京から高崎に移動する日程。複数ある移動手段のうち、今回は東京駅前の「バスターミナル東京八重洲」から出発する高速バスで移動することに。

(参考までに、東京駅からバスターミナル東京八重洲までの移動)

biketourist.hatenablog.com

日中は京成系の高速バス中心に発着している同バスターミナルだが、夕方以降は夜行高速バスが増えてくる(とはいえ京成系の本数には敵わないのだが)。現時点ではいわゆる電鉄系はあまり多くなく、どちらかといえば「新高速乗合バス」の事業者が多い。

東京駅 バスターミナル東京八重洲

BT東京八重洲/ なぜか岡山行きが多い

今回利用する日本中央バス群馬県の事業者。対首都圏路線は今回の東京駅路線のほか、羽田空港路線を運行しており、その他長距離路線として金沢・仙台・名古屋・大阪路線などがある。このうち金沢線は東京から群馬まで各地で乗客を拾って金沢に向かうという、群馬県の事業者の特徴を活かした路線。

(公式サイトはこちら)

ncb.jp

バスはごく一般的な2列-2列の横4列シート。当時はCOVID-19の感染拡大中だったこともあり、各座席は窓側のみ利用可能という制限?があった。

この路線は予約可能だが、予約をせずとも乗車可能で、運賃支払には交通系ICカードが利用可能。今回はSuicaで支払って乗車した。ちなみにこのバス、徹底的に消毒したのだろうか、車内は若干頭が痛くなるほどの消毒液?の匂いで充満していた。

日本中央バス 前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京線 車内

車内/ 赤系統の座席は珍しい印象

比較的所要時間の長い路線ということもあり、各座席にはUSB電源が設置されている。座席の模様はなんとも形容しがたいが、何をイメージしたものなんだろうか。

日本中央バス 前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京線 車内

車内/ 各座席にはUSB電源が設置されている

前方には千葉県、房総半島の事業者の日東交通のバスが停車中。同社は以前久留里線上総亀山駅へ向かうため、安房鴨川行きのアクシー号で利用したことがある。同社に限らず、千葉県方面に向かうバスは例えではなく本当に絶え間なく出入りしている。

(「アクシー号」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

日本中央バス 前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京線 車内

BT東京八重洲/ 日本中央バスは2往復が発着

バスは東京駅を出発すると新宿、池袋と経由して高崎へ向かうのだが、都内区間では首都高を使わずに一般道で移動するため所要時間が割に長い。東京駅から新宿駅までが40分、新宿駅から池袋駅までが20分、池袋駅から練馬区役所前までが20分と、少なくとも高速道路に辿り着くまでに90分を要する。

前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線 路線図

車内/ BT東京八重洲は登録されていなかった模様

バスターミナル東京八重洲を出発すると外は結構な強雨だったが、バスは普段と変わらないスピードで鍛冶橋通り、内堀通り甲州街道を経由して新宿駅(バスタ新宿)に到着。どうやらこの便が利用するA2乗り場は群馬方面行きの乗り場らしい。

前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線 バスタ新宿

バスタ新宿/ 次の便は伊勢崎行き

この新宿駅からの乗客は比較的多く、車内の半分強ほどの窓側座席が埋まった。この距離のでこの運賃となると、だいたい20名程度が損益分岐点になるだろうか。その意味ではこの乗車率だと採算的にはどうなんだろう、といった感じ。

ちなみに同じ高崎から都内の路線でも羽田空港行きは運賃が倍ほど違い、こちらは高崎東京間が1,800円に対し高崎羽田空港間は3,900円。対象とする客層が違うとはいえ、ちょっと不思議な価格体系。東京高崎間のJR在来線が1,980円だから、都心行きはこれを意識した運賃という感じだろうか。

前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線 バスタ新宿

バスタ新宿/ 長距離夜行バスの多い時間帯

新宿駅から池袋駅までは明治通り経由。池袋駅では西武系の高速バスが利用する降車用?バス停に停車し、出発後は駅前ロータリーでUターンして来た道を戻っていく。ここまでで東京駅出発から1時間近くが経過しているから、よほど面倒でもなければ池袋から乗車するのが利口な気がする。ちなみに東京駅から池袋駅までは丸ノ内線で約15分。

前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線 池袋駅

池袋駅/ 「高速バス降車場」とあるように見える

池袋駅を出ると新目白通り上にある練馬区役所前バス停に停車してようやく高速道路へ。なお、この練馬区役所前バス停は2023年5月のダイヤ改正によって休止されており、現在は停車しない。

練馬インターチェンジから関越自動車道に入り、最後の乗車停留所となる川越・的場に立ち寄ったのち藤岡ジャンクションへ向かい、そこから1区間だけ上信越道を走行。藤岡インターチェンジで高速道路を降り、インターチェンジ近くにある藤岡インターチェンジバス停が最初の降車停留所。

ちなみにバスは立ち寄る停留所によってルートが変わるようで、別の機会に乗車した練馬、池袋に停車しない上り便では大泉ジャンクションから外環道に入り、5号池袋線、C2中央環状線経由で初台南出口から新宿駅に向かうというようなルートだった。

藤岡インターバス停から高崎駅までは約10kmで、20分ほどの所要時間。少しくらい早着するかなとも思ったが、殆ど時間通りの22:50少し前に高崎駅東口に到着。時刻表通りだが、電車移動ならば約2時間のところ3時間掛かった。

前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線 高崎駅

高崎駅/ 概ね時間通りの22:50頃到着

運賃は安いのだが、さすがに3時間も掛かるとなると少なからず実用性を欠く部分がある。新宿や池袋から乗車するなら2時間強なのでありだとは思うのだが。

さて、ここからは全く余談だが、この日本中央バス、高島平にある東京側の車庫がちょっと面白い構造をしていると聞き、別の機会に近くを通った際に立ち寄ってみた。大通りから少し奥に入ったところにある同社の車庫はバスが立体駐車している。

日本中央バス 東京営業所 公道から撮影

(公道から撮影) バスが2段重ねの不思議な光景

だから何だと言われると返す言葉もないが、個人的には中々面白い光景だった。前後左右それぞれ余裕が少なく、駐車するのが大変そう。

というお話。