便名 : JR根室本線・5630D(普通列車)
日付 : 2022/06/xx
区間 : 根室(13:34)→釧路(15:53)
所要時間 : 02:19
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR北海道
当時発売していた「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を利用して道内を周遊中、釧路から朝イチでやって来て納沙布岬を訪れたのち、釧路経由で札幌を目指す。往路は別料金を支払って釧路から根室までバスで移動したが、帰りはJRを利用する。
(往路についてはこちら)
国境の町ということもあって外航船もいるからだろうか、町中の青看板には日本語と英語だけではなく、ロシア語が併記されている。道内では何ヵ所か同様の表示がされている町があり、稚内なんかもそのひとつ。
駅とバスが発着する「駅前ターミナル」は隣接しており、公共交通機関を利用した市内外の移動はとりあえず駅にやって来れば何とかなるはず。中長距離のバス路線は往路に利用した「ねむろ号」のほか、夜行の札幌行き「オーロラ号」や根室中標津空港行きの空港連絡バスなんかがある。
ちなみに同駅は「日本最東端の有人駅」ではあるが、東根室駅のほうがより東側にある関係で「日本最東端の駅」ではない。
同駅を発着する列車は6往復。そのうち5往復は釧路駅で30分以内の待ち合わせで札幌行き特急「おおぞら」へ乗継ぐことが可能。下りについても同様のダイヤ設定になっていて、本数はそれほど多くないものの割とよく練られたダイヤ設定。
少し早めに駅に着いていたから到着時点では誰もいなかったが、出発20分ほど前になると駅舎内にはそれなりの行列ができていた。なお、今回乗車した13:34発の列車は13:22に到着する快速「ノサップ」号の折り返しなので、改札が開くのは割と出発ぎりぎりになってから。
改札が開くと各々列車に乗り込むが、強引に割り込んできた中年男性に景色のよい進行方向左側の座席を取られて敢えなく右側座席に着席。下手に関わってトラブルになってしまってはかなわないから関わらないが、ルールを守らない者の姿を見るとどうにも残念な気持ちになる。
ちなみに2023年の夏季シーズンには車両を増結し、景色の良い海側に指定席を導入するということなので、追加料金を支払えば改札前に行列する必要がなくなるはず。割とこれがストレスになるから、追加料金で解決できるなら個人的には歓迎したい取組み。
それにしても釧路や根室といった道東の町は気温が低く、札幌が20℃台後半の気温を記録している頃でも日中の気温は10℃台半ば。少し厚手の洋服を持っていっておかないと体調がおかしくなってしまう。
列車は根室駅を出発すると3分ほどで東根室駅に到着。無人駅ゆえそれほど大層な装飾があるではないものの、ホームには「日本最東端の駅」の柱が建っている。
東根室の次駅、西和田駅は貨物列車の車掌車に使われていた車両の廃車体を利用した駅舎。北海道にはこのようなスタイルの駅がまだ数多く存在するイメージがある。
西和田駅の先、昆布盛、落石、別当賀(べっとが)と進んでいくが、このうち昆布盛(5年平均乗車人員5名/日)と別当賀(同1名/日)については2023年時点で廃止が検討されているのだとか。現在JR北海道管内には334駅が存在するそうだが、このうち廃止候補に上がっているのは10%を上回る42駅。路線丸ごとなくなるよりはマシかもしれないが、いずれにしても状況が厳しいことには変わりない。
しばらくするとかつて国鉄標津線が分岐していた厚床(あっとこ)駅に到着。ここには3年ほど前に自転車で立ち寄ったことがある。利用者がいなかったとあればどうしようもないが、今なおあれば便利だったのに、という路線も多い。
(前回自転車での訪問時の記録がこちら)
中標津空港に向かうバスは同駅にも立ち寄るが、上下列車とバスの乗継ぎはそれほど良好ではないので、根室から空港にアクセスする場合には大人しく根室駅からバスに乗ったほうが利口。
その後列車は原野の中を進み、ところどころ海を望みながら走っていくと、牡蠣の駅弁が有名な「厚岸(あっけし)」に到着。今回はそのまま通過したが、同駅前には「牡蠣めし」で有名な「厚岸駅前 氏家待合所」がある。
厚岸を経て更に50分ほどすると、15:49に東釧路駅に到着し、釧網本線と合流。同駅では40分ほど待っていれば16:36発の網走方面に向かう列車に乗継げるが、駅には殆ど何もないから、一旦釧路駅まで行ってしまったほうが快適に移動することができるはず。
そんなこんなで15:53に釧路駅に到着。約20分ほどの待ち合わせで札幌行き特急「おおぞら10号」に乗継ぐこともできるが、せっかく釧路を訪れた訳で、ご当地グルメにチャレンジすべく一旦街へ出て、最終の「おおぞら12号」に乗車することに。
というお話。