日時 : 2019/08/xx
■ Day5
区間 : 北海道釧路市→北海道標津町
距離 : 150.86km
実走行時間 : 8時間11分
平均速度 : 18.4km/h
経路 : 国44/国243/国244
(前日の記事はこちら)
前日200km近い距離を走破したこともあって5日目は少し遅めの8時出発。学生の頃は200km走った翌日も5時出発なんてこともあったが、今や無茶をすると後々蓄積したダメージが自分に返ってくる。
出発してすぐの交差点にはあまり見かけない青看板。初見ではどこに向かえばいいのかわからなくなってしまいそう。
出発からしばらくはJR花咲線に沿って東進。釧路市街に出るところで小高い丘を駆け上がり、小刻みにアップダウンが続いた。
余談だが、出発して5日ほど経ったこの頃が一番精神的にしんどい頃。自分で始めたにも関わらず、ぼーっと走っているとしばしば「何でこんなことをしてるのだろうか」などという思いが巡ってくる。
まあそれも一時的な話で、数日するとそんなことを考えていたことすら忘れ、最終的にはいくらしんどかったとしてもまた走りたくなっているのだがら不思議なもの。
釧路駅から50kmほど走ると牡蠣の有名な厚岸(あっけし)に到着。
駅弁のかきめしが有名で、昼食にでもしようと思って駅前まで行ってみるも、ちょうど夏季休業の日に当たってしまい昼食を取り逃してしまった。
どうしたものか迷ったが、致し方なく44号線に復帰してコンビニで食料を調達。だいぶ味気なくなってしまったのが残念。
程なくして渡った川の雰囲気が、どことなく奄美のマングローブ林にかぶって見えた。こちらは夏場でも20℃そこそこで、気候が全く違うのだが。
そんなこんなでふわふわと走っているうちに、根室市に突入。今回は日程の関係で根室の街までは行かないのだが、北海道本島(と言うのだろうか?)の最東端の自治体までやって来たというのは、何とも遠くまで来たものだ、と改めて思う瞬間。
根室市に入って程なくすると、厚床(あっとこ)の街が現れる。パッと見、字面は先ほどの厚岸(あっけし)と似ていて若干わかりづらい。
ちなみにあまり実用性はないが、釧路から電車でここまで来ると、根室中標津空港行きのバスに乗り換えられ、空港へアクセスすることもできる(ただし列車とバスの乗継はあまり良くない)。尤も、釧路には釧路空港があるわけで、中標津空港は根室や中標津近辺からの利用が正しい用途なのだろう。
厚床駅からはいよいよ進行方向を北に変えて北上していく。別海の手前まで国道243号、そこから標津までは国道244号といったルート。
そういえば、厚床駅の近くでは警察が速度違反の取り締まりをしていた。
このあたり、道路が直線基調で走りやすいので、自動車であればどうしても速度が出がちになるのはわからんでもない。さすがにミニベロでは平地で制限速度まで出すのは中々難しく、お世話になることはなかったが。
暫く草原や森の中を走り、風蓮湖の脇を抜けて本別海の町からは再び海沿い。道端には背の高い建物もなく、距離感もつかめないような一直線道路。
ここまで晴れると喉が乾くわ日焼けでヒリヒリするわと、なかなかハードな状況ではあるけれども、やっぱり曇りや雨よりは青空の下走る方が気持ちがよい。それにしても、この道路は海が近い。この辺りは海が穏やかなんだろうか。
そんなことを考えながら走っていると、割と車が多く止まっている施設を発見。これが「道の駅 おだいとう」だった模様。漢字にすると「尾岱沼」だそうだが、ただでさえ難しい北海道の地名のなかでも、これは全く読める気がしない。
もう少し北上すると尾岱沼の街で、残る距離は約15kmほどとほんの少しだが、街中にあるセイコーマートで小休止。走ったことのないルートは休めるときに休んでおかないと、その辺の道端で休憩というのは心も身体もなかなか休まらない。
地図を見ると、この道よりも東側に位置するのが野付半島。地理の授業でしか聞いたことのない「砂嘴(さし)」で、日本最大なんだそう。どうやら全長28kmもあるため今回は訪れることが叶わなかったが、昨今の海水面上昇で陸続きでなくなる可能性も懸念されているようで、一度今の形を保っているうちに訪れておきたいところ。
そんなこんなでこの日も無事明るいうち、17時頃に目的地に到着。北海道らしく冷房設備のない宿だったが、風が入ってきてなかなか気持ちがよかった。
(参考)
今シリーズの累計走行距離:583.97km