便名 : 0006便
日付 : 2019/08/xx
区間 : 函館港(09:30)→大間港(11:00)
乗車クラス : スタンダード
運航 : 津軽海峡フェリー
2019年の夏に自転車で北海道を1周した後、東京に帰るついでにこれまで走ったことのなかった下北半島を少し走って帰ることに。
(当日の自転車移動の記録はこちら)
函館港の出発は朝09:30。函館駅から函館港までは5kmほどで、自転車で10分から15分ほどの距離。ずいぶん天気がよく、時間に余裕があるのをいいことに少しだけ街中を観光してから港に向かった。
港に到着すると既に大間からの船は到着済で、乗船開始まで暫し待機。余談だが、このルートは航路維持のために船舶を大澗町が保有、津軽海峡フェリーが運航する形式をとっているのだそう。それもあってダイヤは朝7時の大間発を起点として1日2往復し、大間で運航を終えるような作りになっている。所謂「上下分離方式」というやつだろうか。
しばらくして乗船。何度経験しても、船に自転車で乗り込むのは何とも不思議な感覚がする。誘導されるまま所定の停止位置に移動、駐輪すると、乗組員によって逸走防止の処置がされ、客室へ移動。しばしの休憩時間。
ちなみに、津軽海峡フェリーが運航する函館港から青森方向へのフェリーは今回の大間行きと青森行きの2種類。距離のある青森行きは3時間40分ほどの所要時間があるため設備が充実しているが、こちら大間行きは1時間30分ほど。相対的にシンプルな造りではあるものの、快適性には全く問題ない。
(公式サイトによる船舶紹介はこちら)
座席もあるが、この日は比較的各エリアに乗客がバラけていたので、桟敷席エリアに陣取り。気兼ねなく足が伸ばせたのはありがたかった。
早々に乗り込んだことで出港までしばらく時間があったこともあり、窓に背を向けて壁にもたれて休憩していたのだが、ふと外を見れば既に出港した後でずいぶん驚いた。
出港後は函館山の脇を南下していくルート。なかなか海側から函館山を眺める機会はなく、何とも不思議な感覚がする。
自転車と比較すると船は思いの外速く、函館の街はどんどん離れていく。眺めているとようやくちょっとした達成感を感じるとともに、若干の寂しさを感じる。
調べてみると、北海道と下北半島の間の最狭部は20km未満なのだそう。前日自転車で通過した北海道最南端の白神岬は対岸の青森県側が張り出しておらず、本州最北端と北海道最南端の組み合わせが最狭部ではないのが面白いところ。この日は天気がよかったこともあり、船からは到着するまで北海道が見えていた。
ともあれ、出発から90分ほどで久々の本州上陸。青森航路と違って、甲板で外を眺めていると寝ている間もないくらいあっという間。少し寝て体力をつけておこうと思ったのに。
フェリーターミナルから3kmほど走ると大間崎。ここには比較的大きな広場あるほか、飲食店が立ち並んでおり、ちょっとした観光地といった様相。この日は天気もよく、ここからも海の向こうの北海道、亀田半島が鮮明に見えた。
休憩後、JR大湊駅までの約50kmほどがこの行程最後の自走移動。
乗車予定の列車は16時頃の発車で、約5時間で走り切る必要がある。比較的余裕のある時間設定ではあるが、タイムリミットが決まっているとなかなか緊張感のある行程。休憩もほどほどに駅に向けて走り出した。