日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JL0585(東京羽田/函館)


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便名 : JAL0585
日付 : 2022/06/xx
機材 : B767-300ER(763/A44)
区間 : 東京羽田(HND)07:45→函館(HKD)09:10
区間マイル : 424
搭乗クラス : クラスJ(国際線機材)
運航 : JAL

2022年当時発売されていた「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を利用して北海道を訪れることに。そのためにスタート地点となる函館空港への移動。

前述の企画乗車券は購入翌日から利用できる仕組みで、この日は切符さえ購入できればそれほど早く移動するメリットもなかったが、飛行機を予約する際に便を調べているとこの時期の一部の便に国際線機材が使用されているのを見つけた。この機材で運航される日程のうち、日によってはクラスJもそれほど高騰していなかったので具合の良い日をとりあえず購入。

この日、羽田空港には出発約1時間前に到着。出発前にちょっとだけラウンジに立ち寄ると、初夏のこの時期は富士山が少し霞んで見えた。季節が進んでいくとこれがクリアに見えるようになり、秋や冬の訪れを感じるようになる。

羽田空港第1ターミナル 第3ターミナルと富士山

ターミナル後方の富士山には笠のような雲がかかっている

以前もどこかに記したが、2022年5月頃に羽田空港第1ターミナルのJALダイヤモンド・プレミアラウンジ内に「テレキューブ」の個室が2つ設置された。通常は施錠されていて、ブースの利用には受付への申し出が必要、利用は最大50分間までだが、ラウンジ内の電話ブースよりも静かな空間で電話会議等に参加できる。なお、サクララウンジにはテレキューブの設置はないものの、電話会議用のスペースが用意されている。

(公式サイトの案内はこちら)

www.jal.co.jp

羽田空港第1ターミナル ダイヤモンド・プレミアラウンジ テレキューブ

受付に申し出ることで50分間まで利用可能

この日朝7時台に会議はなく、しばらくラウンジに滞在して出発。搭乗口は20番台で、普段JALスカイマークが共用している、ターミナル中央から少し距離のあるエリア。ちなみに今後、ここから北方向に更にターミナルを拡張し、第1ターミナルからも国際線を発着させる計画があるやなしやに聞いている。

今回搭乗するような国際線機材は直前に変更されることも多々あるが、駐機場に据え付けられている機材を見る限り予定された飛行機のようでひと安心*1

(JAL585便 東京羽田/函館) B767-300ER A44

右奥の駐機場辺りがターミナル拡張候補地

しばらくして搭乗開始。この日の機材は「SKY SUITEⅡ」座席の装着された国際線機材。国内線では以前札幌から成田への便で利用したほか、記事にはしていないものの、過去国際線でマニラまで移動した際に利用したことがある。

(前回搭乗時の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

詳細はシートマップを見てもらえればと思うが、座席は横1列-2列-1列が互い違いに配置されていて、前席のテーブル部分に脚が潜ってフルフラットになるような構造。一般的には「スタッガード」と呼ばれている配列。それゆえ、窓側でも奇数番座席は窓から遠く、偶数番座席は窓から近いと座席番号によって若干の当たり外れがある。

(JAL585便 東京羽田/函館) B767-300ER A44 SKY SUITEⅡ

窓側のおすすめは偶数番座席

横幅がそれほど広くないB767型機に「SKY SUITE」シリーズの座席を設置したから、ご覧の通り同シリーズの座席のなかでは横幅が割と狭め。フルフラットに倒れるとはいえ、座席の横幅だけ見れば国内線普通席と同じくらいだろうか。

他の「SKY SUITE」シリーズは割と個室感が強いが、この機材のそれは通常状態ではそれほどという感じでもない。ただ、ベルトサイン消灯後は座席横の棚の扉を開けておくことで、ある程度仕切りの代わりにすることができる工夫がされている。

(JAL585便 東京羽田/函館) B767-300ER A44 SKY SUITEⅡ

かなりコンパクトだが横になることはできる

座席のリクライニングは電動式。B777型機の一部機材やB787型機に搭載されている「SKY SUITEⅢ」とは違って座椅子型ではなく、あくまでベースは椅子といった感じ。直接的に特定の部分を倒す、戻す、というボタンはないが、特に操作に迷うようなことはなかった。

(JAL585便 東京羽田/函館) B767-300ER A44 SKY SUITEⅡ

操作盤は割とシンプル

この日は割と早々に搭乗したが、B767型機は通常搭乗橋が1つしか接続されず、座席横の通路を抜けて多くの乗客が後ろへ進んで行くからちょっと居心地が悪かった。

そういえば、多くの乗客はこの便が国際線機材だということを知らなかったようで、「この座席であればクラスJにすればよかった」というような話をしながら乗り込んでいく乗客が一定数いた。なお、2022年の春頃からクラスJは区間別料金に変更されていて、今回の羽田函館間だと当日アップグレードする場合の追加料金は2,000円になっているが、この座席であれば2,000円はかなりお手頃という印象。

しばらくすると搭乗が終了して出発。普通席も含めて割と乗客が多かったように見えるが、クラスJはすべての座席が埋まるとまではいかず、ぽつぽつと空席があるような状況。

(JAL585便 東京羽田/函館) B767-300ER A44 SKY SUITEⅡ

クラスJ(ビジネスクラス)区画にも若干の空きあり

この日は第2ターミナル側のC滑走路を北側から南側に離陸するパターン。当時はまだPW社製エンジンを搭載したB777型機の運航が停止されていて、駐機場にはエンジンがついていないB777型機が数機転がっていた。

(JAL585便 東京羽田/函館) 羽田空港駐機場 B777型機

エンジンが取り外されて覆いが掛けられている

離陸後は東京湾上で旋回しながら上昇。南から滑走するパターンと違って舞浜辺りは進行方向左手の窓からでも見えるが、少し遠いところを飛びながら上昇。中央左には押上辺り、東京スカイツリーの姿も見える。

(JAL585便 東京羽田/函館) TDR上空から都内方面

(JAL585便 東京羽田/函館) TDR上空から都内方面

その後見えてくるのが葛飾区・足立区辺りのエリア。中央左下から上を流れているのが荒川で、その途中から分岐しているW字型の川が中川。「こち亀」の主題歌にも歌われているから、ご存じの方もいるかもしれない。この辺りは中川の形が特徴的なので、ここを起点に辺りを見回すと上空からでも位置関係の把握がしやすい。

(JAL585便 東京羽田/函館) 葛飾区上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 葛飾区上空

その後徐々に高度が上がって地上が遠くなってきた辺りで千葉県松戸市辺りを通過。中央上の緑地が東京都と埼玉県の都県境辺りにある水元公園で、この辺りは東京都・千葉県・埼玉県が比較的入り組んでいるエリア。

(JAL585便 東京羽田/函館) 千葉県松戸市上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 千葉県松戸市上空

その後北上を進めていくと、首都高、外環道、常磐道が接続する三郷ジャンクションの上空を通過。右下を走る武蔵野線沿線はここ数年でだいぶ開発が進み、各駅周辺には大規模な商業施設がかなり増えてきた。この頃にはある程度速度も速くなっていて、流石に目で詳細な現在地を追うのは諦めた。

(JAL585便 東京羽田/函館) 埼玉県三郷市上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 埼玉県三郷市上空

その後5分としないうちに栃木県日光市付近に到達。日光市街地というのは思いの外山に挟まれていて細長いのが分かる。また、小さいものの、奥には中禅寺湖の姿も確認できる。

(JAL585便 東京羽田/函館) 栃木県日光市上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 栃木県日光市上空

更に北上すると福島県会津若松市上空を通過。この街は巡航高度でもお城があることがかなり分かりやすい。また、この写真には映っていないが、手前側には猪苗代湖があるはず。

(JAL585便 東京羽田/函館) 福島県会津若松市上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 福島県会津若松市上空

会津若松を過ぎるとしばらく山間部を飛んでいくが、この頃ものすごい大きな雲が現れた。太陽と雲の角度の関係だろうか、地上にえらく大きな雲を生じさせている。

(JAL585便 東京羽田/函館) 福島県会津若松市以北

(JAL585便 東京羽田/函館) 福島県会津若松市以北

同じ北海道でも札幌千歳行きと函館行きでは降下の開始地点がだいぶ違って、函館行きは岩手県に入ると徐々に高度を下ろし始める*2函館空港の滑走路は概ね東西方向に延びていて、下北半島・大間岬方向から進入するパターンと、津軽半島・竜飛岬方向から進入するパターンがあるが、今回は後者の津軽半島コース。

津軽半島を越えて北海道に入ると、地上には北海道新幹線の線路がちらちら見えはじめる。その後、函館湾を突っ切るように飛び、以前本州行きのフェリーに乗り込んだ津軽海峡フェリーのターミナルを横目に見ながら函館市街地上空を通過する。右に見えている大きな船が青森港行き、左に見えている少し小さめの船が大間港行きだろうか。

(前回乗船した、大間行き「大函丸」についてはこちら)

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(JAL585便 東京羽田/函館) 津軽海峡フェリーターミナル付近

(JAL585便 東京羽田/函館) 津軽海峡フェリーターミナル付近

ここから2分としないうちに着陸前のハイライト、五稜郭を通過する。当日の風向きにもよるが、今回と同じ経路の場合には進行方向左手A席側に現れる。五稜郭タワーからでは少し近すぎて写真に収めづらいが、飛行機からではその全貌がかなり分かりやすい。すでにご存じの方も多いと思うが、この五稜郭は春の桜の時期、園内いっぱいの桜がかなり美しい。

(春の五稜郭公園についてはこちら)

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(JAL585便 東京羽田/函館) 五稜郭公園付近

(JAL585便 東京羽田/函館) 五稜郭公園付近

五稜郭公園まで来れば函館空港はもう目の前。何なら五稜郭タワーからでも函館空港の滑走路は目視することができる。最後に函館市電の湯の川電停を見つけると、1分もしないうちに函館空港に着陸。

(JAL585便 東京羽田/函館) 北海道函館市上空

(JAL585便 東京羽田/函館) 北海道函館市上空

着陸後、隣の駐機場にはANAから全機が引退し、国内ではAIRDOのみとなったB737-700が駐機中。今でもJALANAで運用されているB737-800と比べると、胴体の長さは約6mしかないそうだが、こうしてみるとえらく短く見える。

(JAL585便 東京羽田/函館) 函館空港

(JAL585便 東京羽田/函館) 函館空港

道中は快晴だったが、函館はあいにくの曇り空。ともあれ、無事函館に到着したわけで、まずは空港内で朝食を摂ってから宿に向けて移動することに。

■ おまけ
地方空港では手荷物回転台に色々なものが廻っている、というのは以前どこかで記事にしたが、ここ函館空港ではマグロが廻っている。「戸井」というのは本州側、青森県大間の対岸エリアのことで、漁場としては大間と一緒らしいが、水揚げされる場所のブランドに若干の差があり、北海道側の方が若干お手頃なんだとか。空港レストランでもこの「戸井のマグロ」を口にすることができるそうなので、機会があればお試しを。

(JAL585便 東京羽田/函館) 函館空港 手荷物回転台

(JAL585便 東京羽田/函館) 函館空港 手荷物回転台

というお話。

*1:JAL保有するB767型機のうち、SKY SUITEシートが設置されている飛行機のみウィングレット(翼の先が上方に折れ曲がっている)が設置されている。

*2:札幌千歳行きの場合、青森県青森市くらいから徐々に高度が下がり始める。