便名 : 特急ねむろ号1便
日付 : 2022/06/xx
区間 : 釧路駅前(05:40)→駅前ターミナル(08:08)
所要時間 : 02:28
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 2,290円(券売機現金決済)
運行 : くしろバス・根室交通
前日は釧路駅近くの「東横INN釧路十字街」に宿泊し、朝イチで根室へ向かう。釧路から根室までの公共交通機関にはJR花咲線と特急バスの「ねむろ号」があり、今回は往路にねむろ号、復路にJR花咲線を利用することにした。
(「ねむろ号」についてはこちら)
(宿泊先についてはこちら)
朝5時30分前にホテルを出発し、JR釧路駅に隣接するバスターミナルへ向かう。東京よりも北にある北海道は日の出が早く、6月の釧路の日の出はなんと3時台。日が出て1時間以上経っているから、街は既に大分明るい。
ホテルからバス乗り場に向かって歩いていくと、駅前のバス停には札幌からやって来たと思われる北海道バスの「釧路特急ニュースター号」が停車していた。おそらくこれは札幌駅前23:35発、釧路駅前05:20着の39便だろうか。
今回乗車する根室行きの「ねむろ号」はロータリーの一角にある「スーパーホテル釧路駅前」前にある8番乗り場からの出発。なお、ホテル1階にはバス待合室があり、ここに設置されている自動券売機で乗車券を事前に購入する必要がある。
同バス停からはねむろ号のほか、釧路空港行き、旭川行き、北見行きも発着している。旭川はイメージ通り約270kmとなかなかの距離だが、北見は120kmほどと思ったよりも離れていない。鉄路で考えてしまうと割に遠く思えるが、道路では北見と根室はさして変わらない距離。
05:35過ぎにバスが到着。この便は釧路側の「くしろバス」の車両による運行で、一般道経由の中距離路線であるにも関わらず、スーパーハイデッカーの「エアロクイーン」が充当されている。
バスは定刻通り05:40に出発。ちょうどこの5分ほど前の05:35に釧路駅からはJR花咲線の始発、快速「はなさき」号が一歩先に出発したところ。同列車は05:35に釧路駅を出発し、08:00に根室駅に到着するから、列車とバスはほぼ同程度の所要時間。ちなみに2023年6月現在でJRは2,860円に対しバスは2,290円とバスのほうが安価。尤も今回は「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を所持していたからJRで往復すれば追加料金はなかったのだが、単に往復するのもどこか味気ない訳で。
さて、バスの話に戻ると、車内は3列独立シートの夜行仕様。同社は釧路と札幌を結ぶ「スターライト釧路」号も運行しているから、同路線の間合いか、お下がりだろうか。
路線の始発はくしろバスの本社だが、釧路駅までの間に乗車はなかったようで乗客ゼロで到着。駅からは私を含め2名が乗車した。それにしても、この手のバスにしては異様に早い時間の出発だが、日によっては盛況なんだろうか。
座席にはオーディオ装置と、側面に追設されたUSB電源がある。おそらく夜行仕様の座席ということもあり、座席のリクライニングはかなり深めに倒れる。
釧路市内では10箇所ちょっとの停留所が設置されているが、このうち半分近くが病院というのがこの路線の特徴。ただし流石に朝早すぎるのか、今回乗車した始発便は病院にある停留所の大半を通過する(土休日便は終日通過)。また、その他の停留所も「イオン釧路店」や「場外馬券場」というちょっと変わったラインナップ。
バスは釧路市街を離れてしばらく走った厚岸町の糸魚沢集会所そばで停車。北海道の中長距離路線ではよくあることだが、ここで根室から走ってきたバスと乗務員を交換するため小休止。10分もしないうちに進行方向右手にバスが停車すると、降りてきた乗務員がこちらのバスに乗り込んで再度出発した。
クローズドドアの路線ゆえ釧路市街を出た後は降車専用停留所のみで、茶内、浜中、姉別、厚床駅前と停車。一般道ではありつつ割と道路の線形が良いからか、近接する各駅の列車の発車時刻とは20分と離れずに続行しているような形で進む。
しばらくうとうとしている間もバスは比較的順調に進行したため、定刻よりも10分ほど早く根室市街地に差し掛かり、今回降車したJR根室駅前の「駅前ターミナル」バス停には08:00頃到着。途中は列車より20分ほど遅れをとっていたが、最終的にはほぼ同時に到着した。
バスはこの後根室市役所前を経由して根室側事業者の根室交通有磯営業所が終点。駅前ターミナルで乗り換えたバスで車庫前を通過した際、車両が停車しているのが見えた。
日中の便はJRとバスの時間が互い違いになっている一方で、始発便はほぼ同時刻で走っていくのは少し勿体ないような気もする。ただ、時間を変更するのは車両運用の都合を考えるとなかなか難しいだろうか。
というお話。